法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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主宰者の《日乗》

「自己」と「非自己」

2008年08月26日 23時27分06秒 | 日乗

 一昨日から、この夏の課題図書である多田富雄の一冊を読んでいる。

 カウンセリング(臨床心理)や仏教で説くところの「自己」と免疫学で説くところの「自己」との差違について興味のあるところ。

免疫・「自己」と「非自己」の科学
 多田 富雄 著   日本放送協会 2001年3月 第1刷発行

 本書は、1998年春に放映されたNHK教育テレビ「人間大学」の『免疫・「自己」と「非自己」の科学』の12回の講義に、加筆・改訂を行ったものだそうだ。
 理数系が全く駄目な私には手強い。イメージももてないし理解も出来ない。
 まあ、「繰り返して読むしかないか・・・」と泣きっ面。
 身近で、免疫についてレクチャーしてくれると有難いのだが・・・。

 

 で、幼稚な読書であるが、次のような一節が目にとまった。

 胸腺は、文字通り胸腔の中にある小さな腺状の臓器で、人間では最大となる10代でもたかだか35㌘ていどの臓器である。10代後半からすでに退縮を始め、40代では10㌘以下、老人では痕跡ていどになってしまう。
 胸腺の存在は、すでにギリシャ時代から知られていたが、胸腺の持つ重要な役割が分かったのはごく最近、1960年代のことである。それまで胸腺は、何の役にも立たない無意味な臓器と考えられていた。生理学や病理学はもとより、専門の免疫学の教科書にも名前さえ現われなかった。
 1960年代に胸腺の免疫学における意義が解明されて以来、胸腺が作り出すT細胞の免疫系における役割が明らかにされ、予想を超えたT細胞の機能が次々に発見されるにおよんで、免疫学が現代の生命科学のリーダーの一つになったのである。(本書 p97~)

 「何の役にも立たない無意味な臓器」と考えられていた胸腺に注目されてまだ半世紀。
 

 胸腺は、「さまざまな機能分担を持つ成熟したT細胞を作り出し、その中で免疫システムにとって有用な細胞だけを選び出し、他の不要な細胞や有害な細胞を消去してしまうという、免疫の中枢的な働きをする臓器」だそうだ。

 

 中国三国時代の思想家・荘子の言葉。
 「人みな有用の用を知りて、無用の用を知るなきなり」

 「有用の用」を知ることも大事であるが、「無用の用」にも開かれていたいものだ。
 

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渡辺会長がWBC監督に星野氏後押し

2008年08月26日 12時50分09秒 | 日乗

yahooニュースより。(日刊スポーツ配信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080826-00000029-nks-base 

巨人渡辺恒雄球団会長(82)が25日、来年3月の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の監督について「星野監督しかいない」と断言した。北京五輪での惨敗を「残念」と振り返りながらも、星野監督以上の人材がいないとした。WBCの監督は12球団と日本プロ野球組織(NPB)が協議して決める事柄だが、日本ラウンドの主催は巨人の親会社である読売新聞社だけにそのトップの発言力は大きい。世論や他球団の反発も考えられるが、WBCも星野ジャパンで臨む可能性は高くなった。

 

「またまた お出まし・・・」と、少々うんざりですね。

この後期高齢者の老人は、本当にお元気ですね。
何かとお顔を出すのであまり驚きませんが、国民目線とは随分かけ離れいるようです。
一人の後期高齢者の意見でしたら何を言っても宜しかろうと思うのですが、記事にもあるように巨人軍球団社長・讀賣新聞社主(でしたよね?)、何か利益誘導のような気がするのですが・・・。

それともう一つ。
記者団の質問対して、即答で、
「ほかにいるかね?」
「星野君にも欠点はあるかもしらんし、失敗したかもしらんが、じゃあ星野君以上の人物が、オレはいるとは思わない。星野君以上の采配を振るう人間がいるかね。いたら教えて欲しいよ」
とのコメントだそうだ。

反対に、こちらから質問したくなりますね。
「日本国には、WBCの監督が出来る人は星野監督お一人ですか?日本のプロ野球は、星野監督しかいないようなレベルなんですか?」と。

ちなみにyahooの番付によると、(8月26日 12時37分現在)、
「WBCの監督にふさわしいと思うのは?」

①楽天 野村監督
②中日 落合監督
③古田敦也氏
④ソフトバンク 王監督
⑤星野仙一氏

9月5日まで、下記で番付投票ができますよ。
http://polls.dailynews.yahoo.co.jp/quiz/quizvotes.php?poll_id=2579&qp=1&typeFlag=2http://mytown.asahi.com/kagawa/news.php?k_id=38000000808240001

 

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始業式

2008年08月25日 23時50分00秒 | 日乗

今日から、首都圏の一部の公立の小・中学校で、2学期が始まりました。
6年前の学校の週5日制が完全実施されて以来、授業時間を確保するため施策らしい。

結論を先に言うと、全くナンセンスな施策だと思う。
私の現職の頃、「ゆとり」「ゆとり」と熱病に叫ばれていた。
「ゆとりの確保」と「授業時間数減」とは、本来違うと問題だと思うのだが、「ゆとりの確保」のために、隔週休み・土曜休みと移行して教科書もずいぶん薄くなってしまった。
当時の私の回りの同僚は、誰一人として隔週休み・土曜休みに賛成の者はいなかった。また、所謂、学力の低下は当然予想されていた。

私の在住の区でも、来年から1週間前倒しの新学期を導入するらしい。
今年は、教室の冷房化の準備が間に合わなかったらしい。

で、皆さん、変だと思いませんか?
地球温暖化・資源の枯渇の時代。
クーラーを製作している会社が喜ぶだけのように思うのです。
電力会社は、困るのかな?

どしても、「学力をつけるために、授業時間を確保したい」のなら、元に戻して隔週にするのも一方法だと思うのです。

 

それにしても、現職時代を振り返ってみると、「うむ- 成る程」と合点出来るような施策に会えず、「何じゃい これは?」ということが多かったように記憶しています。

 

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林語堂のことば

2008年08月25日 23時32分49秒 | 日乗

北京オリンピックも終わりました。
帰国した上村団長の総括で、メダル数をもっと増やすには国家予算の大幅な増額を示唆していた。

私としては、中国・アメリカと対抗してメダル獲得に必死になることもあるまいと思う。
マア、我が国としては、今回ぐらいのところでよろしかろうと思います。

さて、今日のブログは、中国の文学者・言語学者・評論家の林語堂(りん ごどう、1895年10月10日 - 1976年3月26日)の言葉。

知識にも喝えるし、水にも喝える。立派な思想も好むが一皿のうまい豚料理も好きだ。至言名句もいいが美人も捨て難い。

そう言えば、今回の北京オリンピックでは、選抜された中国美人のことが随分話題になっていました。
ついでに言えば、大きなスポーツイベントにいつも登場する北朝鮮の美女軍団の話題は耳にしませんでした。どうしたのでしょう?

林語堂は、福建省生まれ、北京 上海 アメリカ パリ シンガポール 台湾と居を移し、娘の住む香港で没したそうです。

 

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ノムさん王さん電撃対談…星野JAPANの敗因分析

2008年08月25日 11時17分05秒 | 日乗

yahooニュース(スポーツ報知配信)「ノムさん王さん電撃対談…星野JAPANの敗因分析」は、大変的確だった。

王監督「ボール球を振らなかった。見切りがいい。やっぱり大事ですね、選球眼は」

ノムさん「ステップせずに打つやつばかりやな」

王監督「引きつけて打って、飛距離も出る」

ノムさん「筋肉が違うよ」

王監督「先発が救援するのは難しい。中継ぎ専門を(代表に)選ぶのも難しいです   が…それに24人しかいないのも大変」
 
ノムさん「今の子は痛みに弱い。自打球で10日も休む。オレは誰にもレギュラーを渡したくないから骨折しても出た」

王監督「我々は出場試合数が歴代1位と2位ですから頑丈ですが、痛みに弱い選手もいますよ」

ノムさん「人格者だな。オレは非人格者。その違いが(2人の本塁打の)200本の差だよ」

ノムさんは、この対談前に星野ジャパンの問題点を次のように指摘していたそうだ。①データが生かし切れなかったんじゃないか。宝の持ち腐れ。
②仲良しグループ(の首脳陣)を選んだ時点でダメだと思った。
③投手出身の監督は野手の気持ちが分からないしな。

負けは負けで仕方ないが、プロ球団からの選抜で韓国・キューバ・アメリカに一勝も出来ないのには・・・ガッカリですね。

それと、このチームの中心投手として星野監督から一番期待されていた上原投手がこの時期にWBCの代表を辞退するとのニュースも、何か裏がありそうですね。

最後に、今回のキューバチームの代表監督パチェコ氏は、野村監督が社会人野球・シダックスの時、在籍していたそうです。(知りませんでした)

 

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<個人情報>担任が占師に児童の障害相談 秋田の小学校

2008年08月24日 22時58分28秒 | 日乗

《yahooニュースから》
秋田県男鹿市の小学校に勤務していた男性教諭(40)が、特別支援学級の男子児童について、保護者に無断で名前や障害の程度などを占師に告げ、治療方法を相談していたことが分かった。教諭は「子供の障害が良くなればと考え、相談した」と市教委に説明している。

この頃、我が国は、考えられない事件・事故が良く発生する。
今回のこのニュースも考えられない出来事である。
この教師は、インターネットで「病気が治った」との書き込みをみて、神奈川県の占い師を訪問したそうだ。
確かに、人間の心理として「藁をもつかみたい」気持ちはわかるが・・・。
まさか占い師に頼るとは・・・。

この記事だけではわからないことがあまりに多い。
今後のためにも、
この先生の、日頃の教育実践や教育哲学、特別支援教育にについての考え方。
この学校の、職員室の雰囲気、教育体制、管理職の指導力等々、明確にしてもらいたいものだ。

 

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『岩倉使節団という冒険』から拾う

2008年08月24日 22時21分37秒 | 日乗

アメリカ イギリスを回った岩倉使節団は、パリに到着する。
フランスの底力を目の当たりにした『特命全権大使 米欧回覧実記』の著者・久米邦武は、フランスの印象を次のように記している。

「仏国はナポレオン1世の烈(目覚ましい改革)により、民法の確定(権利条約)最もよく整理し、その宜しきを得たるを以て、財産保護の道あまねく届き、全国を通じて富裕の戸多く、財を民に積むことを各国みな及ばず」

「農は諸業の大本なり、たとえば、商人ありと雖も、その売買する物品なければ、業を施す所なし、その物品を化生する(形を変えて生長させる)は、農にあらざれば能わず、故に国を興さんと欲せば、此に注意し、農を勧奨する道を尽くすを、至急の務めととす」

『岩倉使節団という冒険』 泉三郎 著  文藝春秋 p117~

この頃の我が日本国は、格差社会に突入し若者が安心して働くシステムが崩壊してしまった。
しかし、少し前までは「1億総中流」で日本中がバラ色だあったように思う。

この急変は、何であろうか?
アメリカング-バリゼーションの波に乗ったのか?乗らされたのか?
専門家ではないので的確なコメントは出来ないが、食料自給率に関しても・環境問題問題にしても・・・の基盤は農業にあるとずっと考えている。

「農は諸業の大本」
この言葉を実現するための政治・国作りをしてもらいたいものだ。

 

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国民栄誉賞を考える

2008年08月24日 21時51分14秒 | 日乗

毎日新聞配信の記事より。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080824-00000034-mai-pol

北京五輪が24日、閉幕したのを受け、政府は競泳の百メートル、二百メートル平泳ぎで2大会連続の「2冠」を達成した北島康介選手に国民栄誉賞を授与するかどうか、本格的な検討に入る。政権浮揚につなげたい思惑もちらつくが、金メダリストの国民栄誉賞付与を巡っては、過去に選考の経緯の過程で物議をかもした例もあり、政府は世論の動向などを慎重に見極めて最終判断する。

学校で、クラスで、子ども達が一番嫌がるのは、「贔屓」と言うことである。
個人的には、北島選手の遺業は国民栄誉賞に値すると考えている。
但し、北島選手の偉業が、時の政府の思惑で決まるようであるのなら、ぜひ北島選手には辞退してもらいたいと思う。

谷選手の5大会でのメダルも、まさに国民栄誉賞に当選確実だ。
今回の北京オリンピックには残念ながら出場できなかった柔道の野村選手のオリンピック連続3回の金メダルも当選確実だろう。

政権浮揚などのケチな考えはやめよう。
基準をきちっと決めて、男女・種目に関係なく授与してもらいたいものだ。(贔屓はやめよう)

 

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さすがー イチロー選手

2008年08月24日 21時26分53秒 | 日乗

yahooニュースによると・・・

マリナーズのイチロー選手が、北京オリンピックの星野ジャパン4位の感想を求められて、次のように語ったそうだ。

「僕は五輪に参加したことがないので言える立場ではない」
お見事な、コメントだと思う。

また、城島捕手のコメント。
「もちろんメダルは取ってほしかった。でも、五輪のプレッシャーは独特なものがあるし、国の期待を背負ってるから・・・」と選手の重圧をおもんぱかったそうだ。
さらに、成績については「プロとしてやれることやったら、それが今の力として受け止めなきゃいけない。それは五輪に限らず僕にも言えること」とだけ話したそうだ。

いま、テレビで閉会式の様子が放映されている。
確かに、北京オリンピック中は、お祭り気分にさせてもらったが、その影で随分気になる世界的な課題が横たわっている。

ロシア軍によるグルジア侵攻。人道支援物資の輸送とのことで米第6艦隊の派遣。
チベット問題に関して、人権状況改善を求めて抗議したアメリカ人8名の拘束。
餃子の問題を始めとした、オリンピック後の中国の国内問題・・・・

21世紀は、本当に人間の智慧が問われている時代に突入したように思う。

 

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星野ジャパン 力負け

2008年08月23日 19時45分58秒 | 日乗

残念ながら、星野ジャパンは銅メダルも獲得できなかった。
キューバ 韓国 アメリカに一つも勝てない。
オリンピックは、一発勝負の怖さもあるが、三国から一勝もできないということは、実力が下回っていたことを素直に認めなくてはならないのだろう。

国内的には、シーズン中なのに、各球団から主要な選手を選抜したチームであったのでマスコミも我々国民も過度の期待をし過ぎたのかもしれない。

今日の試合でも、アメリカに追撃されて同点になった時点で、ダルビッシュ投手を出してもらいたかった。
4点差をつけられて8回からの救援登板では、日本エースと期待されていただけに力も出なかっただろう。

まあ、勝敗はしかたない。
ご苦労様でした。

 

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