8月の半ば、暑い暑い日が続き、夫婦で日程が合う月末にどこかへ行きたいと考えた。初めは富山県利賀のSCOTの演劇祭に30数年ぶりに行こうかと思ったんだけど、結局休暇村乗鞍高原に連泊して上高地に行こうということになった。昔は山に登り、その後は秘湯を訪ね歩いたものだが、だんだん過ごしやすさに重きを置くようになってしまい、休暇村の会員になってよく利用している。「休暇村」というからダサい公共の宿っぽいけど、実際は低価格のリゾートホテルと言える。大きいから温泉が循環で、今回も何でこんなに塩素臭がするのかと思う。食事もバイキングが多く、美味しいものが多いけど、ついあれもこれもと食べ過ぎ、最後にアイスクリームなんかまで取り過ぎて後悔する。でも、部屋が広くてきれいで、放っておいてくれるから、居心地よくて気が楽なのである。
しかし、月末近くになって突然気温が下がり、雨の日が続くようになった。これではどうもやっと涼しいとこへ行くぞというワクワク感が薄れてしまう。まあ、それは仕方ない。雨にならなきゃいいな。まず初日はさっさと行こうと高速にすぐ乗り、上信越道経由で松本で降り、どんどん乗鞍をめざす。上高地は1987年に穂高岳に登る時に泊って以来。乗鞍高原は昔、乗鞍岳に登る時に通っているけど、泊るの初めて。それはいつだか、10数年前か。どう行くんだか、もうすっかり忘れているけど、松本インターから一本で行きやすい。でも、乗鞍高原方面に行っても休暇村がどこにあるのか、どんどん行くと休暇村ゲレンデなどまで出てきて、宿泊施設の一番高いところにあったので、ビックリ。
さすがに涼しいけど、せっかく早く着いたから近くを散歩。宿がもう乗鞍高原の散策路の中にあるような位置関係で、歩いてすぐそばに牛留池(うしとめいけ)がある。晴れていれば「逆さ乗鞍」が美しいというんだけど、山は雲って見えない。車いすでも行けるように木道が整備されている。池と白樺の木は大変美しかったが、山が一望できればどんなに素晴らしかっただろう。池を超えたところで、クルッと回った木を発見。これはすごい。(ペットボトルは、大きさを見るために置いたもの。)
翌日はいつ降ってもおかしくない曇天だけど、上高地に出かける。途中の沢渡(さわんど)に車を止め、そこからシャトルバスに乗る。チケットは宿で買ってある。駐車場はいっぱいあるけど、宿で聞いたら一番手前に置いてバスに最初に乗る方がいう話で、なるほどと思って助言通りにした。上高地は9月になったとはいえ、バスが多い。大正池は昔見てるので、バスの終点まで乗ってまず河童橋へ。梓川が気持ちいいなあ。山の中で、川沿いにこんなに長く歩けるハイキングコースも珍しいのではないか。もっとも穂高が間近に見えるはずだけど、全く見えない。雲というか、山用語で「ガスってる」状態で、まあ雨が降ってないだけで良しとする。ホテルの売店を見たり、ビジターセンターに寄ったりしながら、上流をめざす。河童橋そのものは人が多いので写真省略。
1時間ほど歩いて樹林風景にも飽きたころ、明神館が見えてくる。そこから明神橋を渡って、穂高神社奥宮がある。拝観料300円かかるけど、明神池があり、ここは絶対落とせないビューポイントだと思った。前に来た時は上高地温泉ホテルに泊まり涸沢まで登ったから、途中の明神池なんかは飛ばしている。今回初めて見て、すごく良かった。一ノ池と二ノ池があるけど、なんだかつながっている感じがする。でも入ってすぐの広々した一ノ池と、天然の日本庭園と表現するしかない二ノ池は好対照で面白い。そばに「嘉門次小屋」があり、ここで食事。安いし、風情があって面白い。高級ホテルは高すぎるけど、ここなら安い。写真は前の2枚が一ノ池、後の2枚が二ノ池。小屋や神社も撮ったけど、やはり池の方がいい。写真もどうも納得できず、本物の方がずっといい。
その後、雨が降ってきて次第に本格的になっていった。ひたすらバスターミナルをめざし歩く。雨の岳沢湿原も美しいけど、雨が激しくなる。ウエストン碑や帝国ホテルのあたりまで行こうと思っていたけど無理。帰りのどこか温泉に立ち寄りしようと思っていたけど、それもやめてひたすら宿に戻る。大雨注意報が長野県に出るような日だったので致し方ない。半日持っただけでもラッキー。
一夜明けると空は快晴。最初の写真は部屋から見たもの。この後は簡単に書くけど、せっかく晴れているので近くを回る。一ノ瀬園地という乗鞍高原の整備された自然コースは、あまり知られていないけど、いや素晴らしかった。いつか、ここだけじっくりハイキングしたい。まず宿から少し行った「善五郎の滝」。どんどん降りるけど、案外楽に行ける。すごい迫力で是非行きたい瀧。車で一ノ瀬園地まで行って、あざみ池まで歩く。素晴らしく晴れて、気持ちいい日だった。
そこで山は終わりにして、松本で食べるとともに、行ってない旧開智学校に行きたいなと思う。明治の擬洋風建築の小学校で、重文。昨年秋に旧中込学校という佐久にある学校を見たので、こっちも見たかった。どっちがどっちと言えない美しい建物だ。松本城の北に移築されている。
その隣に「旧宣教師館」という建物があって、そっちは無料で公開。そこも見ると、2階から旧開智学校がよく見える。向こう側にガラスの建物があり、何だと思うと市立図書館だった。そこに「パノラマ」という喫茶があると書いてある。美味しい蕎麦屋でも探そうと思っていたけど、車で迷う経験が多く、面倒だからここで食べちゃうか。これが結構面白く、確かに3階にあって大パノラマ。下の4枚目の写真だけど、左が旧開智学校、右が旧宣教師館、その間に松本城も見えるではないか。よく判らないと思うけど、2回クリックして拡大すると見える。食事は懐かしのエビピラフを食べて、それは業務用なんだろうけど懐かしの味で、400円だからまあいいか。市立図書館は松本を訪れることがあったら、是非お勧めの場所である。
しかし、月末近くになって突然気温が下がり、雨の日が続くようになった。これではどうもやっと涼しいとこへ行くぞというワクワク感が薄れてしまう。まあ、それは仕方ない。雨にならなきゃいいな。まず初日はさっさと行こうと高速にすぐ乗り、上信越道経由で松本で降り、どんどん乗鞍をめざす。上高地は1987年に穂高岳に登る時に泊って以来。乗鞍高原は昔、乗鞍岳に登る時に通っているけど、泊るの初めて。それはいつだか、10数年前か。どう行くんだか、もうすっかり忘れているけど、松本インターから一本で行きやすい。でも、乗鞍高原方面に行っても休暇村がどこにあるのか、どんどん行くと休暇村ゲレンデなどまで出てきて、宿泊施設の一番高いところにあったので、ビックリ。
さすがに涼しいけど、せっかく早く着いたから近くを散歩。宿がもう乗鞍高原の散策路の中にあるような位置関係で、歩いてすぐそばに牛留池(うしとめいけ)がある。晴れていれば「逆さ乗鞍」が美しいというんだけど、山は雲って見えない。車いすでも行けるように木道が整備されている。池と白樺の木は大変美しかったが、山が一望できればどんなに素晴らしかっただろう。池を超えたところで、クルッと回った木を発見。これはすごい。(ペットボトルは、大きさを見るために置いたもの。)
翌日はいつ降ってもおかしくない曇天だけど、上高地に出かける。途中の沢渡(さわんど)に車を止め、そこからシャトルバスに乗る。チケットは宿で買ってある。駐車場はいっぱいあるけど、宿で聞いたら一番手前に置いてバスに最初に乗る方がいう話で、なるほどと思って助言通りにした。上高地は9月になったとはいえ、バスが多い。大正池は昔見てるので、バスの終点まで乗ってまず河童橋へ。梓川が気持ちいいなあ。山の中で、川沿いにこんなに長く歩けるハイキングコースも珍しいのではないか。もっとも穂高が間近に見えるはずだけど、全く見えない。雲というか、山用語で「ガスってる」状態で、まあ雨が降ってないだけで良しとする。ホテルの売店を見たり、ビジターセンターに寄ったりしながら、上流をめざす。河童橋そのものは人が多いので写真省略。
1時間ほど歩いて樹林風景にも飽きたころ、明神館が見えてくる。そこから明神橋を渡って、穂高神社奥宮がある。拝観料300円かかるけど、明神池があり、ここは絶対落とせないビューポイントだと思った。前に来た時は上高地温泉ホテルに泊まり涸沢まで登ったから、途中の明神池なんかは飛ばしている。今回初めて見て、すごく良かった。一ノ池と二ノ池があるけど、なんだかつながっている感じがする。でも入ってすぐの広々した一ノ池と、天然の日本庭園と表現するしかない二ノ池は好対照で面白い。そばに「嘉門次小屋」があり、ここで食事。安いし、風情があって面白い。高級ホテルは高すぎるけど、ここなら安い。写真は前の2枚が一ノ池、後の2枚が二ノ池。小屋や神社も撮ったけど、やはり池の方がいい。写真もどうも納得できず、本物の方がずっといい。
その後、雨が降ってきて次第に本格的になっていった。ひたすらバスターミナルをめざし歩く。雨の岳沢湿原も美しいけど、雨が激しくなる。ウエストン碑や帝国ホテルのあたりまで行こうと思っていたけど無理。帰りのどこか温泉に立ち寄りしようと思っていたけど、それもやめてひたすら宿に戻る。大雨注意報が長野県に出るような日だったので致し方ない。半日持っただけでもラッキー。
一夜明けると空は快晴。最初の写真は部屋から見たもの。この後は簡単に書くけど、せっかく晴れているので近くを回る。一ノ瀬園地という乗鞍高原の整備された自然コースは、あまり知られていないけど、いや素晴らしかった。いつか、ここだけじっくりハイキングしたい。まず宿から少し行った「善五郎の滝」。どんどん降りるけど、案外楽に行ける。すごい迫力で是非行きたい瀧。車で一ノ瀬園地まで行って、あざみ池まで歩く。素晴らしく晴れて、気持ちいい日だった。
そこで山は終わりにして、松本で食べるとともに、行ってない旧開智学校に行きたいなと思う。明治の擬洋風建築の小学校で、重文。昨年秋に旧中込学校という佐久にある学校を見たので、こっちも見たかった。どっちがどっちと言えない美しい建物だ。松本城の北に移築されている。
その隣に「旧宣教師館」という建物があって、そっちは無料で公開。そこも見ると、2階から旧開智学校がよく見える。向こう側にガラスの建物があり、何だと思うと市立図書館だった。そこに「パノラマ」という喫茶があると書いてある。美味しい蕎麦屋でも探そうと思っていたけど、車で迷う経験が多く、面倒だからここで食べちゃうか。これが結構面白く、確かに3階にあって大パノラマ。下の4枚目の写真だけど、左が旧開智学校、右が旧宣教師館、その間に松本城も見えるではないか。よく判らないと思うけど、2回クリックして拡大すると見える。食事は懐かしのエビピラフを食べて、それは業務用なんだろうけど懐かしの味で、400円だからまあいいか。市立図書館は松本を訪れることがあったら、是非お勧めの場所である。