2024年3月の訃報特集。まず1日に漫画家の鳥山明が亡くなり、一週間後の8日に集英社から公表された。68歳。若い時の写真しかなくて、近年の肖像写真を公表していなかったのは驚いた。以下の画像は「徹子の部屋」に出演した時のもの(1983年5月4日)。(著名人が亡くなると、テレビ朝日のニュースで大体「徹子の部屋」の映像が流れる。)『Dr.スランプ』の累計発行部数は3000万部、『ドラゴンボール』は2億6000万部を記録。キャラクターデザインを務めた『ドラゴンクエストシリーズ』は、8,800万本の出荷本数というからものすごい。しかし、本人は生まれ育った愛知県に住み続けた。
(鳥山明)
僕は鳥山明のマンガに関して書けることがない。小さい頃はテレビでアニメをよく見てたけど、大きくなってからは(時間が合わず)見なくなった。鳥山明のマンガがテレビ化され大ブームになったのは、80年代から90年代にかけてで、自分には子どももいないから見る機会がなかった。それでも名前を知っているぐらい有名人だったけど、作家論や作品論は書けない。諸外国でも大きく報道されたが、鳥山明がこんなに世界的に知られていたとは知らなかった。2013年にはフランスのアングレーム国際漫画祭40周年記念特別賞を受けている。内外で「伝説の漫画家」「史上最も影響力のある漫画家」と呼ばれる人だった。
アニメ関係では、1990年1月からアニメ『ちびまる子ちゃん』の主人公まる子の声優を務めていたTARAKOが死去、63歳。本名は非公表。原作者さくらももこの声に似ていたため、オーディションで抜てきされたという。それ以前に『うる星やつら』『めぞん一刻』などでも声優を務めていたが、本人はシンガーソングライターを目指していてCDも出している。小さな役だが『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』などでも声優を務めたほか、CMやテレビ番組のナレーションも数多く務めていた。
(TARAKO)
俳優の寺田農(てらだ・みのり)が14日死去、81歳。文学座付属演劇研究所に入所、三島由紀夫作『十日の菊』で舞台デビュー。その後テレビや映画に数多く出演した。1968年の岡本喜八監督『肉弾』で、監督自身の戦争体験を演じて鮮烈な印象を与え毎日映画コンクール主演男優賞。岡本喜八、実相寺昭雄、相米慎二らの監督作品で重用され、相米慎二『ラブレター』では主演を務めた。声優では『天空の城ラピュタ』のムスカ大佐で知られた。また、一人芝居『土佐源氏』で有名な坂本長利が20日死去、94歳。「ぶどうの会」「変身」を経て、1967年から『土佐源氏』を演じた。これは宮本常一『忘れられた日本人』の挿話を一人芝居にしたもので、異様な迫力がある傑作だった。他に日活ロマンポルノなどの映画、テレビ『Dr.コトー診療所』の村長役などにも出ていた。また伝統芸能では能楽の観世流シテ方で人間国宝の坂井音重(さかい・おとしげ)が27日死去、84歳。
(寺田農)(坂本長利)
舞踏家で『山海塾』主宰の天児牛大(あまがつ・うしお)が25日死去、74歳。1980年代以降、ヨーロッパで「BUTOH」の大ブームを起こした。70年代初頭に土方巽や大野一雄に出会い、舞踏を目指した。72年に麿赤兒の「大駱駝館」の設立に関わり、75年に「山海塾」を旗揚げ。外国での評価が高く、92年フランス政府から芸術文化勲章(シュヴァリエ章)を受けた。世評が高くなって一度見てみようと、世田谷パブリックシアターに見に行ったが、全く理解不能なので驚いた。また舞踏家の中嶋夏が3日死去、80歳。バレエ、モダンダンスを経て、土方巽、大野一雄に師事した後「霧笛舎」を創設して国際的に活躍した。メキシコで死去。
(天児牛大)(中嶋夏)
美術関係では彫刻家の舟越桂が29日死去、72歳。彫刻家舟越保武の次男で、東京造形大、東京芸大大学院で彫刻を学んだ。クスノキの半身像に着彩し目に大理石を入れ、詩的で端正な人物像で知られた。独特の憂愁や精神性はキリスト教信仰から来ると言われる。海外でも高く評価された他、本の装幀に多く使われた。天童荒太『永遠の仔』は特に印象的だった。中原悌二郎賞、毎日芸術賞、芸術選奨文部科学大臣賞など受賞多数。また画家、美術評論家の谷川晃一が10日死去、86歳。60年代は前衛美術運動に参加していたが、88年に伊豆高原に拠点を移して素朴な画風に転じた。評論、エッセイの他、絵本など著書多数。妻は故・宮迫千鶴。
(舟越桂)(谷川晃一)
(鳥山明)
僕は鳥山明のマンガに関して書けることがない。小さい頃はテレビでアニメをよく見てたけど、大きくなってからは(時間が合わず)見なくなった。鳥山明のマンガがテレビ化され大ブームになったのは、80年代から90年代にかけてで、自分には子どももいないから見る機会がなかった。それでも名前を知っているぐらい有名人だったけど、作家論や作品論は書けない。諸外国でも大きく報道されたが、鳥山明がこんなに世界的に知られていたとは知らなかった。2013年にはフランスのアングレーム国際漫画祭40周年記念特別賞を受けている。内外で「伝説の漫画家」「史上最も影響力のある漫画家」と呼ばれる人だった。
アニメ関係では、1990年1月からアニメ『ちびまる子ちゃん』の主人公まる子の声優を務めていたTARAKOが死去、63歳。本名は非公表。原作者さくらももこの声に似ていたため、オーディションで抜てきされたという。それ以前に『うる星やつら』『めぞん一刻』などでも声優を務めていたが、本人はシンガーソングライターを目指していてCDも出している。小さな役だが『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』などでも声優を務めたほか、CMやテレビ番組のナレーションも数多く務めていた。
(TARAKO)
俳優の寺田農(てらだ・みのり)が14日死去、81歳。文学座付属演劇研究所に入所、三島由紀夫作『十日の菊』で舞台デビュー。その後テレビや映画に数多く出演した。1968年の岡本喜八監督『肉弾』で、監督自身の戦争体験を演じて鮮烈な印象を与え毎日映画コンクール主演男優賞。岡本喜八、実相寺昭雄、相米慎二らの監督作品で重用され、相米慎二『ラブレター』では主演を務めた。声優では『天空の城ラピュタ』のムスカ大佐で知られた。また、一人芝居『土佐源氏』で有名な坂本長利が20日死去、94歳。「ぶどうの会」「変身」を経て、1967年から『土佐源氏』を演じた。これは宮本常一『忘れられた日本人』の挿話を一人芝居にしたもので、異様な迫力がある傑作だった。他に日活ロマンポルノなどの映画、テレビ『Dr.コトー診療所』の村長役などにも出ていた。また伝統芸能では能楽の観世流シテ方で人間国宝の坂井音重(さかい・おとしげ)が27日死去、84歳。
(寺田農)(坂本長利)
舞踏家で『山海塾』主宰の天児牛大(あまがつ・うしお)が25日死去、74歳。1980年代以降、ヨーロッパで「BUTOH」の大ブームを起こした。70年代初頭に土方巽や大野一雄に出会い、舞踏を目指した。72年に麿赤兒の「大駱駝館」の設立に関わり、75年に「山海塾」を旗揚げ。外国での評価が高く、92年フランス政府から芸術文化勲章(シュヴァリエ章)を受けた。世評が高くなって一度見てみようと、世田谷パブリックシアターに見に行ったが、全く理解不能なので驚いた。また舞踏家の中嶋夏が3日死去、80歳。バレエ、モダンダンスを経て、土方巽、大野一雄に師事した後「霧笛舎」を創設して国際的に活躍した。メキシコで死去。
(天児牛大)(中嶋夏)
美術関係では彫刻家の舟越桂が29日死去、72歳。彫刻家舟越保武の次男で、東京造形大、東京芸大大学院で彫刻を学んだ。クスノキの半身像に着彩し目に大理石を入れ、詩的で端正な人物像で知られた。独特の憂愁や精神性はキリスト教信仰から来ると言われる。海外でも高く評価された他、本の装幀に多く使われた。天童荒太『永遠の仔』は特に印象的だった。中原悌二郎賞、毎日芸術賞、芸術選奨文部科学大臣賞など受賞多数。また画家、美術評論家の谷川晃一が10日死去、86歳。60年代は前衛美術運動に参加していたが、88年に伊豆高原に拠点を移して素朴な画風に転じた。評論、エッセイの他、絵本など著書多数。妻は故・宮迫千鶴。
(舟越桂)(谷川晃一)
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