尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

雪の湯西川温泉とかまくら祭り

2017年02月22日 20時42分46秒 |  〃 (温泉)
 栃木県の湯西川温泉に一泊。今は合併して日光市になっているが、元栗山村。雪深い里で「平家落人村」の伝説が残る土地である。20年ほど前に一回行ったことがあるけど、大雪にあたって何も見ないで帰ってしまった。その後、冬には「かまくら祭り」をやっているということで、特に幻想的な「ミニかまくら祭り」を見たいなと思って、久方ぶりに行ってみた。調べてみると、大きな宿も小さな宿もあって、源泉かけ流しの宿ばかりである。あらためて評価するべき温泉地だと思う。

 さて、当日は東京は晴れだけど、鬼怒川温泉あたりから粉雪。そこからさらに電車で北へ向かい、湯西川温泉駅に着いた時にはかなりの雪になっていた。その「ミニかまくら祭り」は会場も遠く、どうしようかと思っていると、宿で送ってくれるという。それは夕食後の7時か、7時半と言われたんだけど、風呂の後でウトウトしてたところに電話があった。風が強いので消えてしまう恐れがあり、今すぐ行くことにしたい…。さっそく準備して出かけて行った。それが次のような写真。
   
 初めはまだ薄暗かったのに、どんどん暮れていく。ただ近くには寄れない。遠くから見るだけ。「ミニかまくら」って何なのかというのは、3枚目の写真にある通り。小ぶりの「かまくら」の中にろうそくを灯す。宿の人などの手作りで、実は月曜に土砂降りの雨でかなりダメになってしまい、今日作り直したという。もとは千個ぐらいあったのが、今日は800ぐらいだという話。確かによくよく見ると、ところどころ消えている。風が時々強く吹き、もっと後では危なかったかなと思った。
 
 雪は相当に積もっていて、昨日の夜から朝にかけ降ったらしい。道の除雪は追いつかない。早く着いたので、少しノンビリ回ってみたけど、慈光寺あたりの道は雪でいっぱい。川を渡るときに橋から周りを撮ってみた。最後は宿の部屋から見た写真。一面の雪景色である。
    
 次の日は朝から晴れている。露天風呂は源泉50度かけ流しだけど、かなり温度も低くなっている。部屋から見ても雪景色である。宿はバスの終点真ん前の「湯元 湯西川館」というところ。高くないけど、アットホームな宿で、良かった。3枚目の写真が宿だけど、拡大するとつららがすごい。
  
 そこから歩いて「平家の里」へ向かう。夜のライトアップは寒いから敬遠したんだけど、まあ有名なところだから、一度は行ってみようかな。ここは「かまくら祭り」のメイン会場で、さすがに見どころがあった。茅葺の屋根からは黄色い(わらの色が付いた)つららが下がっている。今日は結構温度が上がって、落ちてきそうで危ない。まあ、こんな感じのところ。一角に鹿が飼われていた。
   
 珍しく自分の写真も撮ったので、たまには。かまくらの大きさも判るだろう。
  
 町中ももっと撮ったけど、まああまり載せても…。要するに雪ばかりなので。川沿いに共同浴場があった。どんどおお湯が出ている。だけど、脱衣所と風呂に境がなく、「混浴」(というか、誰も入ってない感じ。)車では入れないし、案外穴場かもしれないと思ったけど、残念ながらうっかりタオルを全部宅配便で送ってしまっていた。(湯西川温泉駅隣接の道の駅にある入浴施設には入ってみた。タオルは買えるので。)ここの駅はトンネル内にあることで知られている。トンネルから通路を通って(というか普通はエレベーターを使うけど)、地上に出る。上が「道の駅」にもなっている。(最後の写真)
   
 冬だけど、バス便が良いのでお年寄りが団体でいっぱい来ていた。「ミニかまくら祭り」は外国人も多いようで、ムスリム女性の団体や中国語も聞かれた。東京周辺で手軽な「雪国体験」ができる場所でもあるんだろう。お湯は弱アルカリ性の単純温泉で、昔はこういうお湯はなんだかつまらなくて、もっと癖のあるお湯が好きだった。でも、最近は単純泉の癖のなさがいいなと思うようになってきた。夜まで暖かく、いいお湯だったなと思う。もう一つ、再評価するべき温泉地を見つけた気がした。
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