2年前の、「工房からの風」の時にいただいてきた綿の実から
種をとって、種を蒔いて、家でも綿の種がとれるようになり、
それをまた、ともだちに送ったりして。
だから、綿が実をつけ始めると、今年もそろそろだなあと
気になりはじめ、らふとのお庭に行くと、必ず、綿を探し眺めます。
なんて大きく。なんてふくよか。
(私の中では) 綿=工房からの風、なんです。
今年は、初日の土曜日に行かれないことが、わかっていたので
それが残念でたまりませんでした。
おともだちは、みな、土曜日に行くときいていたので。
でも。
わくわく・ドキドキのかわりに、会いたいなあ、お話してみたいと
思っていた方々と、わりとゆっくりおしゃべりする時間が持て、
穏やかな風を、頬に受けることができました。
それに。
今年は、これ、と心に決めていたものが、
日曜日にもあって(残っていて)、すごく嬉しかったです。
そのひとつは、家。
右側が、花のある農家 で、左側がホテルです。
ホテルの壁には、避難用のはしごがあり、農家の壁には
ちゃんと花の咲いている木が描かれています。
すごーくかわいい。すごーく素敵。
案内に載っていた写真を見て、HPを見て、すっかり魅了され
実際に手にとってみたら、その「重さ」がなんとも心地よかったです。
もうひとつはお皿。
出展者のお名前に、中本純也さん、中本理詠さんを
見つけてから、ずっと楽しみにしてました。
焼き締めのが純也さんで、白い方が理詠さんのです。
家には理詠さんの白い小さな器が2つあって、同じような
気色のもので、取り皿にも使えるような大きさのお皿があったら
と、ずっと思っていたのです。
そして、『手しごとを結ぶ庭』を読んでから、中本さんご夫妻って
どんな方たちなのだろうと、思ってきました。
お会いして、お話して‥すごく楽しいひとときでした。
互いに、こどもは娘ひとりで、その学年も1年ちがいだったし、
お住いは和歌山県で、夫の実家の三重とは隣同士だし、
それに、なにより、私が出したガマ口を見て、
「あ、それ、宮本さんの」ってわかってくれたし。
(このあとひとしきり、私がモン族の話をしたことはお察しの
通りです・笑。ダブルガマ口方式には、純也さんもすごく感心
してくれました)
夫も、純也さんから、蹴ろくろの話なんかを、いつのまにか
聞いているし、とても初めてお会いした方とは思えない
空気が取り巻いていました。
お皿3枚と、手前の小さいのは、高台がついている器です。
お皿は私が選び、高台付の方は、夫のお気に入り。
(高台が八角形のところと、厚みがいいのですが、写真では
ちっともわかりませんね。)
でも、器はやはり料理がのってこそ、かなと思い‥
早速その日の晩ごはんに使いました。
洗濯物?と思って近づいていったら、小さな布に、小さな
ジュエリーがついていたり、ガラスを使った、小さな作品にも
心奪われるものがあり、作った方のお名前を覚えておこう、
いつかきっと、と思ったり。
柿渋染めのバッグぅぅ、と思ったり、ああ、どんぐり染めと
横目で見たり。
楽しい秋の一日を、今年も堪能させてもらいました。