18日の土曜日、経堂すずらん通り商店街のウレシカというお店で
とてもよい中古絵本を見つけました。
『ナナさんはあみものやさんです』というタイトルで、作者は角野栄子さん
絵は高林麻里さんです。
なんか似た題名の絵本があったような‥とお思いの方もいらっしゃるでしょう?
「~あみものやさんです」 は、リブロから1994年に出た絵本で、その後、理論社から
大はばに加筆し、絵も新たに書き下ろしたという『ナナさんのいい糸いろいろ』が
2002年に出ていますから。
2つの絵本、比べてみると、表紙からしてこんなに違いました。
私が最初に読んだのは(知ったのは)どっちの絵本だったのだろう?と
何度も思い返しているのですが、ちっとも思い出せないのです。
この2冊。ナナさんがあみものやさんというところと、春・夏・秋・冬のエピソードで
成り立っているところは基本的におんなじで‥中の4つのはなしも、だいたいは
同じなんですが、でも、比べると、変わっているところもあってー
決定的に違うのは、ナナさんが「いいひと」に巡り合うことができる「~いい糸
いろいろ」に対して、「~あみものやさんです」は、期待や予感はあるものの、
結果は出ないままで終わってしまうというところです。
どっちのヴァージョンも好きだけど、ナナさんに だいじな いいひと が
見つかる「~いい糸いろいろ」の方が、お話としてはいいかな、でも、
全ページカラーの「~あみものやさんです」もすごく絵がきれいで、迷います。
そもそも私が、高林麻里さんを知るきっかけとなったのは、図書館で偶然見つけた
『ニューヨークからのおいしい手紙』という絵本です。
絵のかわいらしさというよりも、ベッドにかかっているパッチワークキルトの模様や
女の子のワンピースの柄なんかが、すごーく細かく描かれていることに
感心したのだったと思います。それと、何より本の題名が「ニューヨーク~」だったから。
高林さんご自身もニューヨーク在住らしいということを知り、市の図書館にある
高林さんの絵本を順番に借りて読んだ‥と記憶しています。
(そのときにきっと、ナナさんの絵本、どっちも読んでいるのでしょうね~)
今書店ですぐに見つけることができる高林さんの絵本といえば、この2冊でしょうか。
どちらも細かい描き込みがたまりません(笑)、そして、すごく好きだなと思います。
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本日27日、このブログのお誕生日です。満6歳かな?
おいしそうと思うと、満腹でも胃が広がって、また食べられるように、
おもしろいと思うと、しだいにそれやその人が好きになっていくように、
好き(直感で)と思ったことは、続けていかれるのかな、続けていってもいいのかなと
思っています。(おいしいとおもしろい2つの比喩があっているかどうか
ちょっと不安ですが‥)
好きで繋がっていくことの楽しさは、積み重なって、今では、私の中の
かけがえのないものです。いつもどうもありがとうございます。
また明日からの7年目も、どうぞよろしくお願いします。