おすすめ度 ☆☆★
ヒューマンストーリー好き ☆☆☆★
ノーベル文学賞作家アルベール・カミュの短編小説「客」をモチーフにした映画。
フランス領時代のアルジェリア。フランスからの独立の気運が高まり、フランス系移民とアラビア系先住民のあいだで対立が深まっていた。そんななか、フランス系のダリュ(ヴィゴ・モーテンセン)は、アラビア系の子どもたちに彼らの “自国” フランスについて教えていた。
憲兵の頼みで、いとこ殺しの容疑として連行されたアラブ人モハメドを裁判にかける為、憲兵省のあるタンギーまで連れて行くことになる。
途中、アラブ人に襲われ、う回路を通ることに。草木も生えない砂漠と岩山だらけのアルジェリア高原を活写した映像には眼を奪われる。
幾多の危機を乗り越えるうちに彼との友情が芽生え始める。
そして死を希望するモハメドが、女を知らずにいることを知ったダリュは、娼館を紹介する。
分かれ道で、二人は分かれる。
モハメドは、生きる道を選び、ダリュは学校を閉鎖する。
いろいろと考えさせられる哲学的な映画だ。
ビゴ・モーテンセンが、ダリュを演じ、国際派を認めさせる。