おすすめ度 ☆☆☆★
監督の降旗康男82歳、カメラの木村大作77歳。
熟年コンビが描くサスペンス。
舞台は、富山と能登、日本海の美しい風景、特にラストの夕日は、この映画を象徴して美しい。
13歳の少年3人は、親に捨てられ、喫茶店を営む涼子に育てられていた。
そこへやってきたヤクザの男、涼子を手籠めにしていた。
思い余った少年たちは、その男を殺してしまった。
二度と会わない約束でちりじりになった3人。
一人は、刑事(岡田)、一人は土建屋(小栗)、一人はガラス屋(柄本)になっていた。
東京にいたガラス屋は、金策で、能登に住む土建屋を訪ねていた。
その前日,飲み屋で偶然、刑事と出会う。
ガラス屋は、土建屋とあった後、殺された。
二つの殺人事件を背景に、不幸な家庭に育った3人の男の生きざまを通して、家族愛に焦点を当てて描いている。
短めの作品だが、。中味は重厚。
事件を追うより、人間の葛藤がメインだ。
それだけに、役者の演技が問われる。
岡田准一、小栗旬、江本祐をはじめ、安藤サクラ、長澤正美、木村文乃が好演している。