おすすめ度 ☆☆☆
青春ドラマ好き ☆☆☆★
原作は、大今良時の漫画「聲の形」。ガキ大将石田のいる小学校へ、聴覚障碍者の西宮が転校してくる。
ノートに字を書いたり、手話で話したり、うまくコミュニケーションの取れない西宮に対し、いじめを繰り返す石田。
ついには、補聴器を取り上げ、ノートを川に沈める。
西宮は転校していく。
高校生になった石田、今度は逆にいじめが噂となり、級友たちから無視される存在に。
ディスコミュニケーションに悩む石田は、自殺を考える。
母代わりの姉に諭され、自殺は思いとどまり、西宮に謝る。
そして、小学生時代の級友たちと出会い、西田を慰めようとするが、かえって、ギャップを生む羽目に。
聴覚障害がいかにつらいものか、特に吃音は、いじめの対象となる。
せっかく発音しても、正しく伝わらず、ついに事件が起こる。
いじめ問題と青春、2時間余を通して丁寧に心の機微を描く。
音楽と風景が相まって、良質の劇画となった。
ただ、謝り続ける西宮の姿に、過剰謝罪の現代をみて、身につまされる。