おすすめ度 ☆☆★
インディーズ映画好き ☆☆☆★
PG12 暴力三昧です
自動車修理工場で働きながら、麻薬取引にかかわっている幼馴染。
冒頭から、いかにもという顔のアップが続く。そして暴力事件。まさに殴り合いだ。
ケンには恋人がいて妊娠を告げられる。カズには、認知症の母親がいて、足を引っ張る。
2人は、いずれ足を洗わねばと思っている。
だが、
30歳の小路紘史監督が、自身の短編映画を長尺にしたいと、同志を集めて作った低予算映画。
だが、商業映画にとらわれない素の演出が、暴力でありながら、痛い感覚をこれでもかと訴える。
丁寧なつくりで、背景描写をして、盛り上げていく。
仲間同士で殺しあわねばならない理不尽。
いずれも、身から出た錆ながら、えぐい。
ラスト、車に乗ったカズ、隣にケンの姿を感じる。何とも、余韻のある終わり方。けっしてハッピーではないが。
ケンのカトウ、カズの毎熊、二人の顔相演技はみごとなもの。