おすすめ度 ☆☆
新しいスタイルの映画好き ☆☆☆
イギリス・ハンガリー・フランス合作
2015年ヴェネチア国際映画祭 オリゾンティ部門で監督賞・初長編作品賞をW受賞した。
弱冠28歳のブラディ・コーベッとが狂気ともいえる不思議な世界を展開。
1918年、ベルサイユ条約締結のため、米政府高官が妻と息子とともにフランスに送り込まれた。
まるで少女のような美しい少年が、
仕事一途の父と、ハイソな母に育てられ、
ほったらかしの割には、家政婦や家庭教師を解雇するなど、少年を窮地に追い込む。
おかげで少年は、悪さをすることで反抗。
サルトルの短編小説「一指導者の幼年時代」をベースにしているだけに、よく言えば難解、悪く言えば眠気を誘う淡々とした展開に。
音響効果(不気味な音楽)と、映像(陰影の深さ)のテクニックで、サスペンスな感じを盛り上げている。
そしてラスト、大人になった少年。
彼は、母親の愛人そっくりだった。
彼は、私生児だった。
というおち。
でも、これもわかりにくい。
途中の俳優の顔を覚えているかね。
監督は、アメリカ人だが、どこかヨーロッパ風な作品。
独裁者と聞けば、ヒトラーを思い浮かべるが。ちょっと違うな。(だって、禿げてる)ムッソリーニかも。