ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ギフト 僕がきみに残せるもの」、元アメリカン・フットボール選手の闘病生活と家族愛!

2018-03-02 17:18:38 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆

難病もの好き ☆☆☆★

NFLニューオーリンズ・セインツ現役時代に輝かしい功績を残したスティーブ・グリーソン。選手生活を終えたあと、難病を宣告される。

ALS(筋萎縮性側索硬化症)。運動ニューロンが侵され、筋肉を動かそうとする信号が伝わらなくなり、筋肉を動かしにくくなったり、筋肉がやせ細ってきます。吸引すら困難になります。

そんな時、妻が妊娠。

生まれてくる子のため、なすべきことは何か?

そこで、ビデオレターを始めます。やがて、子が生まれ、祝福します。

妻は育児と、夫の介護で大変です。

やがて、介護スタッフも付き、ビデオを撮影するメンバーも加わります。

そして5年間、息子の成長と病気の進行が並行して進んでいきます。

言葉も出なくなりますが、字を目で追うだけで入力できるツールのおかげで、会話が成立します。

スティーブは、妻と子供と積極的に外へ出かけます。

この撮影された膨大な映像を、アレンジしできたのが本作品です。

だんだん、やせ細り、物事の自由が利かなくなる状態が克明に描写されていきます。

しかし、スティーブの家族への愛、妻の献身的な介護。生きるという強い意志が見て取れます。

各国の映画祭で、賞を得ています。

 


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「ローサは密告された」、フィリピンスラム街の麻薬取締!

2018-03-02 14:16:03 | 映画

おすすめ度 ☆☆☆

社会告発映画好き ☆☆☆☆

フィリピン映画

フィリピンのインディペンデント映画界を代表する俊英ブリランテ・メンドーサ監督作品。

主役のジャクリン・ホセ、2016年・第69回カンヌ国際映画祭で女優賞を獲得した。

フィリピンのスラム街で雑貨店を営む夫婦。

片手間に麻薬も扱っている。

突然、警察が踏み込み、麻薬を見つけ、現行犯で逮捕。

連れていかれたのは、警察本署でなく、裏にある分署。

そこで、強引な取り調べが始まり、関係者を自白させたり、賄賂を請求したりする。

賄賂を払わなければ、刑務所行き。

そこで、子供たちに金銭を工面させる。

テレビを売り歩いたり、親戚に無心に行ったり、ゲイの男に金をせびったり。

ここで描かれるのは、監督の綿密なリサーチで描かれるフィリピンの今だ。

スラム街を、手持ちカメラが追いかけまさに迫真の描写。

ラスト、一件落着した時のホセの汗ばんだ何とも言えない顔が、映画を象徴している。



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