おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)
クリントイーストウッド好き ☆☆☆☆
87歳のイーストウッド。またまたやらかしてくれました。
2015年8月21日アムステルダム発パリ行きの、列車でおきたテロリスト取り押さえ事件。
監督は、この映画を撮るために、実際に事件に遭遇した3人の若者に出演をOkさせ。見事映画化。
列車も本物、まさにリアリズム。
ただ、この映画、その事件をアクションとして描くのでなく、青年たちが行為に至った背景を丁寧に描いていく。
少年時代から始まって、軍隊生活など、まさにアメリカの正義の教育が描かれる。
そして、3人の若者のヨーロッパ旅行。
ここは、ローマの休日並みに、ホリデイ気分を満喫。
そしてアムステルダムでは、ナイトライフに溺れて、二日酔いに。
まあ、青春ならではのはじけぶり。
青年たちも嬉々として演じている。
だが、この青年たちが、自らの命を投げ出して、テロを防ぐ。その行為は実は、それまでの人生があればこそ生きてくる。
逆に言えば、今の日本の青年だったらと思うと、ちょっと違うなと。
そこはアメリカ、イーストウッドが、描きたかったことだろう。