おすすめ度 ☆☆☆
ロシア製の宇宙遊泳もの、それも実話の映画化だ。残念ながらロシア製のため、劇場公開ならず、ひっそりとDVD化。
ほとんど話題にもならないが、まだ、アメリカと宇宙戦争をしていて、どちらが先に宇宙へ行くかを争っていた時代の話。
おまけに、この主人公が、まったく向こう見ずの跳ね返り青年で、それだからこその成功と言えるだろう。
宇宙遊泳の実態は知らないが、本人が監修しているとあって、そうは、間違っていないのだろう。
宇宙遊泳のすばらしさと、難しさを表現している。
昨今のアメリカ映画の宇宙物はかなり金をかけてCGも使い良質にできているので、それに比べると技術的に劣ると思われるが、宇宙ファンには、満足のいくものだろうか。
それにしても、この無鉄砲な主人公の冒険心と、それを支える技術陣のすばらしさだとは思うが、なかなかスリリング。
宇宙遊泳より、地球に帰還してからの方が、命との戦いだったとは、蛇足ではあるが、身につまされる。
ソ連映画陣渾身の作品だろう。
宇宙好きには欠かせない映画だ。