おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)
夢枕獏好き、中国の歴史絵巻好き ☆☆☆★
夢枕獏の小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を原作に、「さらば、わが愛 覇王別姫」「始皇帝暗殺」の名匠チェン・カイコーが演出。
題名から、空海の大活躍の映画かと思うが、それは肩透かし。
中国語のタイトル「妖猫伝」が、ふさわしい。
邦題は、折角お金をかけた歴史絵巻だから、みんなに見てほしいという意図だろうが、ちょっと的外れ。
ただ、空海が主役であるのはそうで、彼と白楽天のコンビで、王朝の奇々怪々を謎といていくというもの。
話がそういうファンタジーなので、いささか込み入ってわかりにくく、132分の大作なので、退屈する。
基本、唐の時代を再現した大セットが売り物だ。
豪華絢爛、まさに今の中国はこんな感じなのだ。
中味がそれにあっているかというとちょっと、待てよの感じ。
まあ、日本人が中国で活躍するのはいいことで、空海を演じる染谷は頑張っている。
楊貴妃は中国でも、伝説の美人なのだろうか?
楊貴妃役は、チャンロンロン。台湾出身だがフランスとのハーフ。道理でエキゾチック。