ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ノー・ワン・リヴズ」、北村龍平が撮ったアメリカ映画

2013-10-08 17:38:12 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆
   ホラー映画好き ☆☆☆

限定劇場公開

北村龍平は、ここ何本かアメリカで映画作りをしている。

スプラッター映画というジャンルがあるらしい。

スプラッターとは、水などをぴちゃぴちゃ跳ね飛ばすことだが、ここでいうスプラッターは水ではなく血。すなわち血しぶきが飛び散るようなという意味である。まさにこの映画もそう。やたら血しぶきがまき散らされる。

題名通り誰も生きていないのだ。ヴァイオレンスホラー映画だ

カップルで、引っ越し途中、小さな町を通りかかったところ、強盗軍団に襲われ拉致監禁され、拷問もうける。

ところが、カップルの男性は、女性が殺されるや、復讐を企てる。実はとんでもない殺人鬼だった。

引越車には、少女が監禁されていた、彼女は14人も惨殺された事件の行方不明者で賞金がかけられていた。

ここから、殺人者と強盗団のバトルが始まり、その殺され方が半端ではない。

後は見てのお楽しみだ。

殺人者に扮するのが、ルークエバンスで、そのクールな男前がかっこよすぎて、女性にはたまらないだろう。

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「そして父になる」、取り違え事件にヒントを得た是枝作品

2013-10-07 17:44:57 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆☆☆

本年のカンヌ国際映画祭審査員賞受賞作品。

是枝監督は、子供を描かせたら実にうまい。それは独特の子供操縦術にあるらしい。

子供取り違え事件、それは親にとっては大変なことだが、実は子供にとって大変なことなのだ。

すでに6歳になって、やっと人として成長してきて、これからますます羽ばたこうという年代。

ましてや、父がエリートで、エリートとして育てられてきた子供。

一方で、地方の電気屋の息子として、奔放に育てられてきた子供。

ある日突然、大人の事情で、別の夫婦が親でしたなんて、信じられるわけもなし、いい加減にしてくれと言いたくなる。

親の問題で悩んできた人にとって、この映画は、涙なくしては見ていられない。

一時は、血のつながりを重視して、子供を交換しようとした親たち、それは親たちのエゴに過ぎなかった。

予備テストとして、一日だけ交換しようとして、それが子供にどれだけ負担をかけたか、それで、見事親たちはしっぺ返しを受ける。

家庭を顧みず、仕事一筋で生きてきたエリート。息子に音楽の才能がないと気が付いて、血のつながりを求めるエゴ。それらを否定された時、やっと親としての生き方を自省する。

勿論映画は、親たちのそれぞれの苦悩もきちんと描いている。

同様な子供取り違え映画「もう一人の息子」のような、社会的に重いテーマの映画もあるが、この映画は、子供を通して家族とは何かを訴える、そんな映画だ。

両親のうち、真木よう子以外は、親の経験のない俳優により演じられているが、それがまたよかったのかもしれない。
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「下宿屋 シェアハウスのセックス事情」、韓国のエロスです

2013-10-06 18:53:11 | 韓国映画
おススメ度 ☆
   エロス映画好き ☆☆☆

韓国映画は最近エロイ映画が多い。

もともと多かったのか、日本でDVDが売れるからなのか。

映像自体も、禁止部分を隠した映像が多かったが、今回は、韓国映画で初めて見るぼかし入りだ。

それもかなり巧妙で、それほど違和感はない。

それにしても、邦題はそのものズバリ。

たしかに、セックスシーンが多いのも確かだが、

何しろ、男二人に女二人の下宿屋。

年頃の男女であれば、成り行きだ。

男一人は、この下宿屋のオーナーで、それが突然家賃を上げると言い出して

騒動が始まるのだが、結局、セックスでパーとは鷹揚な

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「奪命金」、ジョニートーの金融ものです

2013-10-05 19:10:34 | 中国映画
おススメ度 ☆☆☆

香港のノアール映画の旗手ジョニートーの作品です。

一応殺人現場とか、血の流れとか、やばいシーンもありますが、基本金融ものです。お金に踊らされる人たちのシリアスでコメディな、つらいお話です。

妻がマンションを買いたがっている刑事。
ノルマを課せられ、金融商品を強引に売る女銀行員。
兄貴分の保釈金のため東奔西走するやくざ

この三つの物語が、同時進行的に描かれ、時間軸は逆転したりとややこしい。

でも話は、分かりやすく、たとえば、銀行員が、おばさんにうまく金融商品を買わせる手口は、証券会社などで日本でも行われているものだけに、身につまされる。

それぞれの立場が、エピソードを通じて解説されて、ラストへと収斂する。

でも、実は冒頭にラストの一場面が出てくるので、謎解きのような感じで話は進む。

そして、ギリシャに端を発した欧州の金融危機が中国の金融市場にも影響を及ぼし。

損をする人が、たくさん出てくる。

だが、一方で、お金を儲ける人が、金融の怖さの反面の喜びの一面だ。

明日はどうなるかわからないが、とりあえず主人公たちにはいい終わりがやってくる。
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「ポルトガル ここに誕生するギマランイス歴史地区」、4部構成で、ポルトガルを語る

2013-10-04 17:19:17 | 映画
おススメ度 ☆☆
   普通の映画に飽き足りない人向き ☆☆☆
   ポルトガル好き ☆☆☆

4部構成で、個性ある監督たちによる、ポルトガル北部、ギマランイス歴史地区にまつわる映画群。

 アキ・カウリスマキ、ペドロ・コスタ、ビクトル・エリセ、マノエル・ド・オリヴェイラ 、ヨーロッパでは名の知れた監督たち。

各テーマは、バーテンダー、スウィート・エクソシスト、割れたガラス、征服者征服さる。

第1話、バーテンダーの一日だが、せりふなし、ナレーションなし、映像と音楽で察するしかない。でも、もっともヨーローーパ(ポルトガル)を感じさせる。しがないレストランの話だが、なぜかしみじみと孤独がうずまく。音楽がまたいい。

第2話 もっとも苦手な部類。黒人と兵士の姿をした幽霊の会話。革命をモチーフにしたというが、日本からは程遠い。(比喩するものが、ぴんと来ないギャップ)

第3話 一時は栄えた紡績工場、今は寂れて窓ガラスも割れたまま。この工場で働いた人や家族のインタビュー。といっても、淡々と語るモノローグ。繊維産業の衰退と東南アジアへの移動。ポルトガル経済のひずみをのぞかせる。

第4話 104歳の監督作品。歴史地区の観光案内。独特のアングルで、新しい視点が。そして、観光客のカメラが征服者を征服したと皮肉る。

まあ、たまには、こういった世界に目を向けるのも乙なものだが。

ポルトガルへ一度足を入れた者には懐かしい。

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「地獄でなぜ悪い」、トロント国際映画祭で受賞した園子温監督の新作です

2013-10-03 18:56:17 | 日本映画
おススメ度
  園子温映画好き ☆☆☆☆

園子温監督、今までのシリアス映画から一転、コメディです。

でも、さすがちょっと変わっていて、やくざが映画を撮るという物語です。

園子温監督の実体験をもとにしたはちゃめちゃ映画です。

やくざ映画ですから、切ったはったの立ち回りで、血の海です。血の海の中を子供が走り回るからすごいです。

ちょっと子供には無理ですが、R12です。

ただ今回は、エッチシーンやグロテスクなシーンは抑え気味です。

やくざの親分、妻が身代りに相手を刺し、刑務所へ。その彼女が出所祝いにと、娘が主演の映画を撮りたいと念願。

だが、娘は恋人ととんずら、捕まえるが、映画を作れるということで、映画作りの段取り。

ひょんなことで知り合ったのが、映画好きのグループ。彼らはリアルな映画を追及していて、チャンス到来と張り切る。

一方、敵対するやくざの親分が、相方やくざの娘にぞっこん。この惚れっぷりが狂気を帯びている。

で、ラストは、ほんもののやくざ出入りを映画撮影、警察までからんでの大殺陣まわり。

まあ、おふざけと覚悟して楽しめばいいのだが。いままでの園であってほしいと次を期待。

堤真一、長谷川博己、二階堂ふみら、役者人は達者。
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「謝罪の王様」、宮藤脚本、水田監督、阿部主演のコメディ

2013-10-02 15:30:25 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆
    宮藤コメディ好き ☆☆☆☆

日本人は謝罪好きといわれている。なんでもすみません。

究極は、土下座で、土下座外交などと皮肉を言われたりします。

その謝罪を、仕事にした謝罪師なる職業を創設。

謝罪の仕方などをコーチするというもの。

最初は、ビデオで、謝罪の基本を教えてくれるが、

この謝罪師に舞い込んだ仕事を紹介していく。土下座を超える謝罪があるのだろうか?

6つのケースが紹介されるが、意外とこの6つ、絡み合って進行する。

まず車の追突事故。事故ったのが帰国子女で、謝り方を知らない。事故った相手がやくざ。そこで、謝罪師の出番。

2番目は、職場の共働者へのセクハラ。

3番目は、息子が傷害事件を起こした有名俳優。

いずれも、現実に起こった事件のパロディ。

「あまちゃん」で真価を発揮した宮藤官九郎が随所にくすぐりネタ連発。

4番目、一流国際弁護士が自分の娘に手を挙げてしまったことを後悔。

その娘の挙動が、何回も繰り返される「ワキ毛ボーボー自由の女神」。

これがラストに効いてくる。

ラストは、インド映画ばりのダンスダンス。

準主役の井上真央をはじめ、ベテランで固めた俳優陣。

マンタン王国を巡る文化のギャップは、今の国際関係を皮肉って見事。

マンタン王国はセットであり、役者も日本人のため興ざめするが、まあ架空の国だからねえ。
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「フラワー」、殺人現場に花を手向ける殺し屋の物語

2013-10-01 16:40:45 | 日本映画
おススメ度 ☆

題名のフラワーは、殺し屋が殺人現場に花を残していくことからそう呼ばれる。

日本でも殺し屋という職業が成立するのか。

本映画では、フィリピンから呼び寄せられたという設定。

かなり激しいドンパチがあるが。

あまり血が出ない。

それもそのはず殺し屋は人を殺していなかった。

女殺し屋に狙われる羽目に

だが、そこで、パート2にバトンタッチ。

でもパート2までは見たいとは思わない。

何とも無駄のような気がするが?

大沢樹生主演だが、なにかスカッとしない。
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