地下茎で増えるドクダミ、ススキ、ササなどの雑草でも地上に出ている葉・茎をこまめに取り除いていると、炭素同化作用ができず、根も消えてしまいます。
まして生長点が、茎の先端と言われているクローバーについては、地面よりちょっと下の根を切れば、葉・茎は伸びないのではないかと考え、芝生ではない土面に群生したクローバーは、片刃の鎌で土面をけずるようにして除草しています。土面になってしまうと、土が雨で流れる、風で土煙が立ちやすいなどの問題がおこるので、平鍬で溝を50cmぐらいの間隔でいく筋か堀り、削り取った泥混じりのクローバーを入れます。クローバーは土面より盛り上がっているようにします(溝を深くしすぎない)。クローバーが土留めになります。掘った土は、溝と溝の間に広げておきます。雨で流れて、クローバーを入れた溝に流れてそこで落ち着きます。クローバーは枯れた状態で表面に残っており、土の流出、土煙が立つのを防いでいるように見えます。
取ったクローバーを入れた溝は、雨が流れこみやすく、周辺の土をやわらくします。芝のランナーが伸びてくると定着しやすくなります。芝生の修復がはやくなると期待できます。クローバーは、窒素が多く、土の養分となります。
なお、以上は実験中のことです。結果はまたご報告します。
(注)芝生の中のクローバーは、茎を手で引き抜いています。引き抜きにくい場合は、茎を引っ張りながら、鎌の切っ先をチョンチョンと根元に打ち込み、土をやわらくし、引き抜きます。