皆様、新年あけましておめでとうございます。
2009年も「MAKIKYUのページ」を宜しくお願い致します。
MAKIKYUは3箇日ずっと仕事が入り、「MAKIKYUのページ」更新もままならない有様でしたが、ようやく記事投稿が可能な状況となりました。
そこで今日は2009年初の記事として、先日の「2008年を振り返って…」で、「各地でリバイバル塗装の登場や、永年親しまれた装いから新塗装へ改める動きも…」と記し、先月乗車してまだ記事として取り上げていなかった能勢電鉄のリバイバル塗装車に関して取り上げたいと思います。
能勢電鉄は現在阪急系列となっている中小私鉄で、観光的要素は薄く、専ら大阪郊外のベッドタウンへの生活路線の色彩が強い路線ですので、関西以外の方には余り馴染みがない路線かもしれませんが、阪急電車と接続する兵庫県の川西能勢口を起点に、府県境を越えて大阪府の妙見口へ至る妙見線と、途中の山下から分かれて日生中央へ向かう日生線の2路線を運行しています。
能勢電鉄の列車は、昼間時間帯は概ね川西能勢口から4両編成の妙見口行と日生中央行が交互に運行される形態となっていますが、妙見口方面と日生中央方面へ向かう電車が分岐する山下駅からは、川西能勢口からの電車が直通しない方面へ向かう接続列車が運転されていますので、現在の能勢電鉄は全線で毎時6本の電車が運行され、沿線の土地柄などを考えるとかなり至便と言えます。
(昼間の輸送力は同程度で線路幅も同じ、車両の大きさも大差ないにも関わらず、首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)を走る「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)などは、東京23区内やそれに近いエリアを走りながらも、昼間は1本逃がすと20分待ちで利便性に大きな格差がありますので、少しは能勢電を見習って…と感じるのはMAKIKYUだけでしょうか?)
この山下以遠の区間を走る区間列車は、山下~妙見口間と、山下~日生中央間でそれぞれ1本の編成がピストン運行を行っており、2両という極めて短い編成で運行しているのが特徴です。
この区間運転用の車両は1500系(元阪急2100系:同形に限らず能勢電鉄の車両は全て阪急からの譲渡車です)と呼ばれる車両の中でも、先頭車のみで4両を構成していた編成が分割されて2両2編成となっており、予備車なしのフル稼働(点検時などは4両編成を充当する様です)となっています。
区間運転用の2両2編成は、2008年に能勢電鉄が創設100周年を迎えたのを記念して、期間限定で「懐かしのオリジナルカラー」(近年能勢電鉄は数度に渡って塗装変更を行ってきましたが、現在ぼ標準塗装は親会社阪急と同じマルーン1色となっています)を復刻したリバイバル塗装編成となっています。
2両2編成は1550-1500の編成が1980年代頃のマルーンに窓周りがクリームの塗装、1560-1510の編成が1990年代~現行塗装に移行するまでのアイボリーとオレンジの塗装(一部ではフルーツ牛乳などとも呼ばれている様です)となっており、特に前者は阪急系ながらも、親会社とは異なる独自性を感じる装いに好感を感じたものです。
1560-1510の編成は一時期中間に組み込まれていた関係もあって、ライトなどは撤去→再設置となっており、他の1500系と異なり、3100系(能勢電鉄の最新車両:1編成のみの希少な存在で、MAKIKYUはまだ乗車した事がありません)と呼ばれる車両と同様のやや近代的な印象を受ける面構え(能勢電鉄の車両は昭和30年代製ばかりですので、手入れが行き届いてさほど古さは感じないとはいえ、古参車ばかりですが…)となっている事もあり、同編成を比較的近代的な印象を受ける近年のリバイバル塗装とし、やや古風な印象を受ける1550-1500の編成を、1980年代の装いとしている点は好感が持てるものです。
(もしこれが逆であれば、マルーンとクリームの装いは相当な違和感を感じたと思いますが…)
またリバイバル塗装2編成は、専ら山下以北の区間運転に充当され、基本的には川西能勢口へ顔を出さない状況(イベント列車で2両2編成を併結した実績はありますが…)ですので、能勢電鉄でも山下まで行かないとなかなか目にする機会がない車両ですが、車両点検などで代走が生じない限りは、山下まで行けば容易にその姿を見る事が出来ます。
そのため山下まで足を伸ばせば、今なら2編成のリバイバル塗装編成へ乗車する事も容易な事は有難いもので、MAKIKYUも先月能勢電鉄に乗車した際は、リバイバル塗装の編成2本双方に乗車する事が出来ましたが、山下~妙見口間の列車は折り返し時間が短いですので、乗車の際はこの点要注意です。
(MAKIKYUが先月能勢電鉄に乗車した際は、スルッとKANSAI 2dayチケット利用でしたので、折り返し乗車でも没問題でしたが…)
この2編成のリバイバル塗装は、3月頃までの期間限定と告知されており、その後は他の車両と同じマルーン1色に戻る公算が高いと思いますが、山下以北の区間運転列車は、日生中央方面の列車は山下駅で一旦2号線を出発して川西能勢口方へ向かい、本線上で折り返して同駅1号線に停車する運行形態も異色です。
その上2編成のリバイバル塗装編成では、車内でも「のせでん昔ギャラリー」と称して昔懐かしの車両などの写真を、中吊り広告スペースなどに掲載するなど、見るだけでなく乗って楽しめる点も魅力的と感じたもので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も能勢電鉄沿線やその近郊へ出向かれる機会がありましたら、是非山下以北の区間運転で活躍するリバイバル塗装編成に乗車してみては如何でしょうか?