先日「MAKIKYUのページ」では、高松琴平電気鉄道(琴電)の琴平線で活躍する1200形電車(元京急700形)に関して取り上げましたが、この車両は琴平線だけでなく長尾線でも活躍しています。
現在線路がつながっている琴平線と長尾線の2路線双方(志度線は以前は線路がつながっており、高松築港まで乗り入れる電車も設定されていましたが、現在は3線の接続駅になっている瓦町駅で線路が分断されています)で、営業運転に用いられている形式はこの1200形のみ(京急の形式であれば元1000形も該当しますが、琴平線の初期車と最近長尾線に導入された車両は、琴電では全くの別物です)となっており、琴電で現在2路線以上で活躍する形式自体も、この車両以外には長尾線と志度線で活躍する小型車600形のみです。
現在琴電では路線毎のラインカラーが設定され、車体の下半分をこのラインカラーとして各線毎に塗装を変えているため、線路がつながっている琴平線と長尾線と言えども、車両を共用する事はない状況で、長尾線用に導入された1200形は、番号帯も1250番台を名乗っているのが特徴です。
ただ1250番台の車両は専ら長尾線用(高松築港~瓦町間には乗り入れますが…)とはいえ、行先表示はしっかり琴平線の分も用意されており、MAKIKYUが先月高松を訪問した際にも、高松築港駅で折り返す長尾線電車が行先を変える際に、字幕を回している途中で琴平線の駅名が幾つも見かけられたもので、塗装が異なるとはいえ琴平線でも活躍している車両だけに、写真の様に琴平線の行先(写真は字幕を回している途中です)が掲出され、ここで字幕の回転が止まってもさほど違和感ないのでは…と感じたものでした。
1250番台の車両に琴平線の字幕が入っているのは、単に琴平線と長尾線で字幕を共用して各線毎の造り分けをしていないだけなのか、それとも将来的には長尾線に1300形(元京急1000形の後期車で、琴電他車両との併結不可)を更に導入し、この車両を琴平線に玉突き転配する事も見越しているのかも気になるものです。