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JR四国2000系気動車「アンパンマン列車」・車内の様子

2009-03-18 | 鉄道[四国]

  

先日「MAKIKYUのページ」で取り上げたJR四国2000系気動車「アンパンマン列車」ですが、この装いの車両が登場した頃は外観の変更のみに留まっていたものが、近年になって車内も改装されています。

その内容は座席モケットの交換をはじめ、カーテンや化粧板がアンパンマンなどの柄に取り代えられると共に、天井までキャラクターのデザインになるなど、車内もアンパンマンとその仲間達で溢れる状況になっており、「乗ってしまえば他の車両と大差なし」という運行開始当初とは状況が大きく変化しています。

ただ2000系気動車はアンパンマン列車と言えども、一般の定期特急列車として運転されており、特定の旅客層を対象とした専用の団体臨時列車などではありませんので、さすがに全車両をアンパンマンで溢れる状況にしてしまうと…という事もあるのか、グリーン車/普通車合造の非貫通型先頭車(宿毛・宇和島方)の普通車部分のみがアンパンマン仕様となっており、この部分の座席は4列計16人分のみとなっています。
(余談ながら過去にJR他社で運転され、「ポケットの中から様々な道具が飛び出す猫型ロボット」で知られるキャラクターを用いたこの手の列車は、MAKIKYUはその姿を見ただけで乗車機会はなかったものの、純粋に列車やキャラクターだけをターゲットにした専用の臨時列車として運転されており、行先駅もそのキャラクターが溢れていた様です)

この区画は「アンパンマンシート」と呼ばれており、普通車指定席として運用されているこの区画は、空席があれば購入時に希望を出す事も出来ますが、一方で特に希望を出さなくてもこの区画が充てられる事もある様で、MAKIKYUがこの客室内を視察した際は家族連れと見られる乗客は比較的歓迎している雰囲気だったものの、スーツ姿のビジネスマン風乗客は車内の雰囲気に困惑している様な様子でした。

ちなみにMAKIKYUは先月四国を訪れた際にアンパンマン列車に乗車した際は、「バースデイきっぷ」を用いていた事もあり、日頃は滅多に乗車機会がないグリーンを利用しており、アンパンマンシートとは仕切りを隔てただけで同じ号車に乗車していました。

こちらは特に改装などはされておらず、座席そのものは極めて広く、車内の雰囲気はよく言えば落ち着いているものの、背面がFRPの座席などはやや質素な印象を受けると共に、雰囲気もやや暗く感じたものです。

JR四国では近年8000系電車がリニューアルされ、グリーン車や普通車指定席のグレードが随分向上しているのに比べると、この状況はやや見劣りすると感じたもので、近い将来の改装予定はないものか…と感じたものでした。

写真はアンパンマンシートとその客室内の様子、同じ号車でも区画を隔てて対照的な雰囲気のグリーン車内の様子です。