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富士急山梨バスの大型ショート車~この車種でリフトバスは…

2010-05-16 | バス[甲信越]

今月MAKIKYUが山梨県内へ出向き、富士急行線に乗車した際には、JR線との接続駅となる大月駅で多少時間が空いた事もあり、一旦駅の外に出て駅前を発着する路線バスの姿を視察していました。

大月駅前をはじめ、大月市内を走る一般路線バスは全て富士急山梨バスが運行を担っているのですが、大月市内を走る富士急のバスは、やはり同社バス路線が運行している上野原市内の様な都市型輸送(一部路線に限られますが…)とは程遠く、日没頃に終車が出てしまう路線ばかりと言うダイヤを見ると、東京都心から直通する通勤電車が何本も存在するエリアとは思えない状況です。

また富士急の拠点となっている富士五湖一帯の様な観光輸送などもなく、完全なローカル輸送となっていますので、非常に地味な印象が否めず、富士急グループの路線バスは様々なエリアで乗車しているMAKIKYUも、大月市内に限れば全く乗車した事が…という有様です。

こんな状況ですので、走っているバスも中型車が来ればまずまずといった所で、マイクロバス(日野LIESSE)の一般路線車も見かけた程ですが、それらに紛れて俗に大型ショートと呼ばれる車長9m程度のバスも目撃したものでした。

大型ショートは、少し前の大型第2種免許の試験や教習などで用いられていたサイズのバスと言う事でも知られていますが、大型車と同レベルの車体幅ながら車長はやや短く、エンジンは中型車と同等のモノを搭載しているなど、大型と中型の中間に位置する車両と言えます。

大型ショート自体は、地方のバス事業者の中には好んで導入する所も幾つかあり、特にいすゞ車は結構良く見かけるものですが、今回大月で見かけた富士急の大型ショートは日野車(ブルーリボンRU)で、この車種自体は地方でたまに見かける程度で、MAKIKYUが今までに乗車したのは指の数も…といった所です。

そのためブルーリボンRUを見かけただけでも、特にこの車種を好んで導入している事業者でない限り、一風変わったバスとして気になる存在ですが、今回大月で見かけた車両はこれに加え、車椅子用リフトを装備したリフトバスと言うのも大きな特徴となっています。

リフトバス自体も、現在のノンステップバスやワンステップバスによるバリアフリー対応がなされるまでの過渡期に導入された車両で、路線バス全体に占める割合も限られたものですので、ただでさえ余り姿を見ないブルーリボンRUでリフトバスともなれば、かなり希少な部類に入ると言えます。

今回このバスを目撃した際には、その後の予定もあって乗車機会はなかったものの、なかなか乗れない希少車両ですし、それ以前に大月市内の路線バス自体が全くの未乗という有様ですので、また大月でこの車両に遭遇する機会があれば、是非一度乗車してみたいと思ったものでした。