先日「MAKIKYUのページ」では、宮崎交通で活躍する首都圏から移籍した中型ロング車に関する記事を公開しましたが、MAKIKYUが2月に宮崎を訪問した際には、それ以外にも様々な車両が活躍する姿を目撃すると共に、その幾つかは実際に乗車する事も出来ましたので、少々取り上げたいと思います。
MAKIKYUが2月に宮崎を訪れたのは、土日・祝日などに運転されるJR九州の観光特急「海幸山幸」号への乗車が大きな目的となっており、宮崎交通のバスへ乗車したのも、この列車の出発前に限られる状況でした。
そのため行動範囲も限られてしまったのですが、宮崎交通では土日・祝日に「ワンコインパス」という割安な一日乗車券(指定範囲内が1日乗り放題で500円・宮崎市以外に延岡・都城の周辺地域にも設定あり)を発売しており、MAKIKYUが宮崎交通のバスを利用した際もこの乗車券を利用したものでした。
「ワンコインパス」は利用区間によっては片道乗車するだけで元が取れてしまう程オトクなのは有難いものですが、販売箇所や販売時間が限られてしまうのはやや難点と感じたものでした。
前置きがやや長くなってしまいましたが、MAKIKYUがこの「ワンコインパス」を利用して宮崎交通の路線バスを利用した際は、時間の関係もあって4回程乗車するだけでしたので、これでも発売額の倍以上になるとはいえ、余裕があればもっと色々な路線を…と思ったものでした。
MAKIKYUが乗車した4回のバスは、どれも宮崎交通では主力を占める中型車で、各メーカーの車両を用いている上に、年式も新旧様々ですので、路線車は中型車ばかりとはいっても結構なバリエーションが存在しています。
大都市圏では排ガス規制の影響もあって、随分前に姿を消した車両も多数活躍しており、古参車でも融雪剤とは無縁の地域である上に、定評ある手入れの良さもあって、非常に綺麗な外観を保っているのは喜ばしい事です。
1枚目は三菱ふそうAEROMIDIの初期タイプで、MAKIKYUもこのタイプには一度乗車機会がありましたが、製造時期が比較的限られている上に結構古い車両と言う事もあって、全国的にも見かける機会は随分減っています。
MAKIKYUが乗車した車両(写真とは登録番号などは異なります)は昭和59年(1984年)製で、MAKIKYUが今年に入ってから乗車したバスの中では最も古い車両になりますが、地方でもこの年式が活躍する事業者は限られています。
2枚目は富士6Eボディの日産ディーゼル車で、この車体デザインは如何にも古めかしい印象を受けますが、こちらはAEROMIDI初期タイプなどに比べると後年まで製造されており、地方へ出向くとまだ結構良く目にしますが、登録番号を見るとこの車両も古参の部類に入ります。
3枚目はいすゞLRの純正車体を載せた車両で、このデザインの車両は結構長期に渡って製造されていましたので、宮崎交通でも多数が活躍しており、ありふれた存在ですが、MAKIKYUが宮崎交通のバスに乗車した4回中の2回がこのタイプでした。
宮崎では比較的新しい部類に入る車両も存在し、大都市圏でもまだ活躍が見られる車両ですので、余り古い車両と言う雰囲気はありませんが、MAKIKYUが乗車した2台の内1台は平成6年(1994年)製だったものの、もう1台は昭和62年(1987年)製という古参車で、これも今年に入ってからMAKIKYUが乗車した路線バスの中では、旧年式車の5本の指に入る程です。
そして最後の4枚目は、西日本車体工業製の車体を載せた日産ディーゼル車で、九州では比較的良く見かける車両の一つですが、前面デザインなどは結構近代的な印象を受けます。
このタイプにも一度乗車機会があり、平成7年(1995年)製という年式は、宮崎市内を走る路線バスの中では中堅格といった所で、古参車とは言い難いかもしれませんが、これでも大都市圏では既に淘汰対象の年式で、「ワンコインパス」で宮崎交通の路線バスに乗車した際には、日頃身を置く首都圏では乗れない車両ばかりに乗車できたのは喜ばしいものでした。
この他にも撮影は出来なかったものの、如何にも昭和のバスと言う雰囲気が漂う日野Rainbow(ライトが片側1灯)なども多数走っており、「ワンコインパス」の利用可能日に宮崎市内に滞在する事があれば、またこの乗車券を利用して宮崎交通の路線バスに乗車したいと感じたものでした。
それにまだ路線バス自体を利用した事がない延岡市内やその周辺なども、機会があれば「ワンコインパス」を利用して…と思ったものですが、現在宮崎県内では宮崎と延岡の中間に位置する高鍋や川南、都濃などで家畜伝染病・口蹄疫が蔓延し、非常事態宣言が出されている状況ですので、宮崎交通の路線バス運行エリアでもあるこの地域の非常事態が、一刻も早く収束する事を願いたいものです。