先月MAKIKYUが日本一の一般路線バスとして知られ、大和八木駅~新宮駅間を運行する奈良交通の八木新宮線に乗車した際には、同線を新宮駅まで乗り通した後に新宮泊となったのですが、その翌日には青春18きっぷを利用して紀勢本線を北上し、大阪方面へ向かったものでした。
その道中では藤並駅で途中下車し、有田川町にある鉄道交流館にも出向いたのですが、現在藤波駅から有田川町方面へは有田川町観光巡回バスが運行されており、藤並駅からの往路はこの観光巡回バスを利用したものでした。
有田川町観光巡回バスは、公共交通機関の便が決して良いとは言い難い町内各地に点在する観光施設へのアクセスの便宜を図るため、有田川町がかつては鉄道も運行していた地元のバス事業者・有田鉄道に委託して運行しています。
運行ルートは藤並駅を起点にかなや明恵峡温泉へ向かうルートと、しみず温泉・スポーツパーク方面へ向かうルートの2つがあり、鉄道記念館のある金屋口一帯へはどちらのルートも利用可能です。
有田川町では鉄道記念館をはじめ、各観光施設が木曜定休となっている事もあって、観光施設巡回バスも木曜日は運休となるのは難点ですが、要乗車券(藤並駅では東口の観光案内所で配布しています)とはいえ無料で乗車できるのも大きな特色です。
使用車両も専用車両が2台用意されており、1台は観光向けのバスらしい雰囲気と言えるボンネットタイプのレトロ調車両で、こちらは車内に足を踏み入れるとロングシートが並び、ガラスはスモークになっているなどレトロとは程遠い雰囲気です。
(この車両には乗車していませんが、待機中に許可を得て車内の様子を視察しています)
もう1台は有田鉄道路線バスの主力となっている車種・三菱ROSAながらも、ボンネットバスと同じ装いとなった車両で、MAKIKYUは観光施設巡回バスには一度しか乗車していませんので、乗車したのはROSAの方だけですが、こちらは座席が僅かながらもリクライニングする仕様となっており、ボンネットタイプの方が見栄えはするものの、山間部の清水地区へ出向くなど比較的長時間乗車となる場合は、こちらの方が快適に過ごせそうです。
ちなみに2台の観光施設巡回バスは、運行表を見たら午前中と午後で別ルートに充当するダイヤが組まれており、藤並駅~各観光施設を往復する場合でも、往復で異なる種類のバスに乗車できるのも特徴的(利用時間帯次第では同じバスに2回当たる可能性もあります)で興味深いものです。
「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も有田川町へ足を伸ばす機会がありましたら、是非有田川町観光施設巡回バスに乗車してみては如何でしょうか?