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大分バスで活躍する富士重工製車体の日野車~7Eボディは多数が活躍

2011-05-02 | バス[九州本土]

MAKIKYUが2月に大分に立ち寄った際には、大分県内では先日取り上げた亀の井バス以外にも、大分市内で県内最大手を誇る大分バスの路線バスにも乗車する機会がありました。

大分バスは以前近鉄系列だった事も影響してか、日野自動車製のバスが大半を占めているのですが、日野製でも純正車体や九州では多数が活躍する西日本車体工業(西工)製ではなく、富士重工製の車体に日野の下回りを組み合わせた、全国的に余りメジャーとはいい難いバスが多数活躍している事でも知られています。

他地域では幾つかの事業者が、富士重工製の日野車を好んで導入しており、三菱製との組み合わせに比べると数も多いですが、九州で富士重工+日野の組み合わせとなっているバスをまとまった数で走らせている事業者は大分バスのみとなっています。

また大分バスは九州の路線バスらしく、高速バスで共同運行も行っている業界最大手の事業者にも影響されたのか、中扉が4枚折戸の車両が、自社発注の大型路線車では多数派を占めており、この扉配置で富士重工+日野の組み合わせというバスは、大分バスを代表する存在と言っても過言ではありません。

富士重工がバス車体製造から撤退し、末期は日野製との組み合わせも取りやめとなった事や、大分バスでも中古車やメーカー純正使用の新車が続々と入っている事などから、近年では特徴的な富士重工+日野の組み合わせというバスばかりという状況ではありませんが、それでも大分市内の中心部などでは結構な数を見る事が出来ます。

その中でも比較的古い5Eボディを載せた車両となると、全国的にも数を減らしている古参車だけあって遭遇頻度はかなり低くなりますが、7Eボディとなればまだまだ結構な数が走っており、その気になれば比較的容易に乗車できます。

MAKIKYUが大分市内で多少の時間を確保できた際には、この大分バスの名物車両に乗車して何処かの鉄道駅へ抜けられれば…と思い、市内中心部で行き交うバスを観察しながら、富士重工製の日野車で適当な行き先へ向かうバスが来れば…と思っていましたが、時間や行き先の兼ね合いで、乗車する事になったのは大学病院(大分大学とは方向が全く異なりますので要注意です)行きで、都心部から郊外へ向かう30分弱の小旅行を楽しんだものでした。

 
車両はラッピングを纏った車両でしたので、同形車で比較的渋い印象の大分バス標準塗装(塗りわけなどは異なりますが、色合いを見ると、全国有数の規模を誇る某政令指定都市の市バスを連想する方も居られると思います)を纏ったバスの写真も合わせて掲載しますが、乗車した車両は見た目はさほど古さを感じないものの、平成3年式と既に車齢20年に達しています。

そのため大都市圏ではなかなか乗れない車両になっており、またこの年代の大型路線車は個人的に結構好感を持っている車両が多い事もあり、なかなか良い車両に乗れたと感じたものでした。


ちなみにMAKIKYUがこのバスに乗車した際には、「桑原上」というバス停まで乗車し、その後徒歩5分程度の賀来(Kaku))駅からJRに乗車したものでしたが、「桑原上」は「くわばるかみ」と読み、車内で次停留所名を告げるアナウンスが流れた際には、その手前の「桑原下」バス停と共に、如何にも九州らしさを感じさせられたものです。