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順天駅で見かけた軍用貨物~韓国では時折戦車の姿も…

2012-05-22 | 鉄道[大韓民国・KORAIL列車]

先日「MAKIKYUのページ」では、全羅南道の順天(Suncheon)市と麗水(Yeosu)市を走る市内バスに関して取り上げましたが、2月にMAKIKYUがKORAIL慶全(Gyongjeon)線列車で順天入りした際には、順天は全羅道有数の鉄道の要衝だけあって、駅構内で何本かの貨物列車の姿も見かけたものでした。


貨物列車の中には、日本でもJRでありふれた存在と言えるコンテナ車なども当然存在しており、日本より大柄な貨車が大サイズのコンテナを搭載し、アメリカンスタイルの電気式DLが牽引する様などは、九州とは海を越えて200kmしか離れていない近場ながらも、異国を感じさせる光景の一つと言えます。


また韓国は今日でも準戦時国家という国柄もあって、日本ではまず見かけない軍用貨物を搭載した車両も時折見かけるのですが、日頃は列車乗車中に通り過ぎる駅でその姿を…という程度であるものの、順天駅ではホームからじっくりとその姿を視察する事が出来ました。

 
軍用貨物として貨車に載っているのは、迷彩色に塗られたトラックなどだけでなく、戦車の姿も見受けられたもので、日本では戦車を搭載した貨物列車が走る姿などはまず見られませんので、こんな所にも国情が現れていると言えます。
(軍隊関連は一応原則的には撮影NGの様ですので、余程の事がない限りは見つかっても咎められる程度かと思いますが、近場とは言っても基本的に日本語の通用しない異国です。撮影される場合は充分注意し、自己責任でお願いします)

他にも韓国を旅行していると、迷彩色の軍服を着た若者の姿(韓国では今でも男子は徴兵制が実施されており、概ね20歳前後で入隊します)を散見するほか、ソウル市内でも運行区間や車両編成などで通常の旅客列車とは異なり、ムグンファ号用客車を充当した奇妙な列車が走っていると異変を感じた際、よく見たら迷彩服の若者ばかりを乗せた団体臨時列車(軍による貸切列車)を見かけたなど、いつかはこの様な姿を見なくても済む様に…とも感じたものでした。