先日MAKIKYUが会津へ出向き、会津鉄道を利用した際には、同線の途中駅・芦ノ牧温泉駅にも立ち寄ったものでした。
同駅は国鉄時代、上三寄(Kami-miyori)と称しており、芦ノ牧温泉とは少々距離が離れているのですが、快速列車は全て停車する交換駅で、有人駅(時間帯によっては係員不在)になっているなど、会津鉄道の中では主要駅の一つです。
駅ホーム脇には、以前お座トロ列車のトロッコ車両として運用しており、希少なキハ30形の改造車としても知られていたものの、老朽化が災いして近年引退したAT-301号車が留置されており、前面の種別・行先表示幕部分に「上三寄」を表示しているのも注目です。
(MAKIKYUが訪問した際には、車内は閉鎖されていましたが、休日などに時折公開もされる模様です)
そして芦ノ牧温泉駅は、知名度は和歌山電鉄貴志駅の「たま」駅長(右側の写真:駅長就任後更に昇進を続けていますが…)の次に位置すると思われる猫駅長「ばす」(左側の写真)が勤務している事でも知られており、駅長ともなると貫禄がついてしまうのか、随分肥えている様に見受けられます。
猫駅長としては他にひたちなか海浜鉄道・那珂湊駅の「おさむ」駅長(写真)や、現在廃止になった同和鉱業片上鉄道・吉ヶ原駅(時折動態保存列車の運転が行われます)に勤務する「コトラ」駅長なども比較的知名度が高く、MAKIKYUは「おさむ」駅長にも会った事があります。
ばす駅長は駅長室こそ駅舎内の待合室に設置されているものの、近年改装されて立派な駅長室が設けられ、勤務時間中は専ら駅長室内での執務に専念しているたま駅長とは異なり、駅舎内や駅周辺を巡回する気まぐれな仕事をしており、猫駅長らしい仕事をしていると感じたものでした。
(左側の写真はばす駅長の駅長室・右側の写真はたま駅長の駅長室です)
ただそのお陰でMAKIKYUが最初に駅長を尋ねた際には不在で、駅員の方がばすを呼んでも姿を現さず、その後多少時間が経ってから駅前にふらりと姿を現す有様で、余り時間がない時等はお目にかかれない事もあるかと思いますので、駅長訪問の際には多少時間に余裕を持った方が良さそうです。
また芦ノ牧温泉駅ではばす駅長グッズや、駅猫つながりでコトラ駅長に関する書籍の販売をはじめ、駅長への表彰状や委嘱状の数々なども見受けられますが、ばす駅長は駅舎内などをくまなく巡回していますので、猫アレルギー(MAKIKYUの身内にも居るのですが…)をお持ちの方などは、少々注意した方が良さそうです。
あと芦ノ牧温泉駅への訪問は、公共交通機関を利用する場合、会津鉄道の列車利用が最も分かり易くて一般的な方法かと思いますが、ローカル線故に本数が限られ、列車を下車して駅長を訪ねた後に次の列車を利用する場合などは、結構な待ち時間(時間帯によっては1時間以上)が発生する事もしばしばです。
とはいえ会津鉄道利用以外にも、会津若松駅~芦ノ牧温泉を結ぶ会津バスも駅近くの上三寄バス停を通り、同バス停は駅から徒歩2~3分程度ですので、こちらも決して本数は多くないものの、会津ぐるっとカードなどを所持している場合は、時間が合えば利用価値があります。
(勿論会津バスは現金乗車も可能ですが、その場合は会津若松から芦ノ牧温泉駅を訪問する場合、JRとの併算で距離の割に割高な会津鉄道利用よりも、更に高い運賃を要しますので要注意です)
この上三寄バス停近くには牛乳屋食堂(メニューはラーメンやカツ丼などで、土産用のラーメンは会津鉄道の駅でも発売:定休日あり)もありますので、時間が空く際にはこちらへ立ち寄るのも良いかもしれません。