MAKIKYUが昨年末に韓国へ足を運んだ際には、先日「MAKIKYUのページ」で取り上げた世宗特別自治市のBRTで活躍する現代BLUE CITY以外にも、幾つかの新型バスに遭遇する機会がありました。
現代では主に市内バスなど活躍しているAEROCITYシリーズと、高速・観光用で活躍するUNIVERSEが、非常にありふれた存在で、これらは旅行などで韓国へ足を運べば、バス大国と言う事もあってか嫌でも目にする存在と言えます。
AEROCITYシリーズの中には、日本の短距離高速バスで用いられる路線車ベースの高速車(西鉄の福岡~北九州間などで主力を占めている西工B型トップドア車など)と似た様な車両が、比較的短距離の市外バスなどで活躍している姿も散見します。
逆にUNIVERSEの中扉付きなど、日本では殆ど見られない観光タイプ前中扉車が、広域急行バスなどで活躍している姿もよく見かけ、MAKIKYUはどちらも乗車した事があります。
そのため市内バス用車種と、都市間バス用車種の関係が逆転している事もしばしばという状況ですが、最近になって両者の中間に位置するUNICITYという車種が登場しています。
この車両はAEROCITYシリーズの上位車種という位置付けで、エンジンなどはAEROCITYシリーズの同年式車と同等ながらも、前面形状などはやや見栄えがすると感じます。
MAKIKYUが見かけたUNICITYは、KORAIL広域電鉄の駅と、近隣にある大学を結ぶシャトルバスとして用いられている車両で、日本流に言えば「特定輸送」とでも言う用途に用いられているトップドア車でしたが、帰国後にネットで調べたら、市外バスで用いられている車両も存在する様です。
また観光タイプの中扉付き車両も当り前の韓国だけあり、UNICITYにも中扉付きの車両も存在し、座席バス・広域急行バスの一部でも活躍している様ですが、この様な車種が出てくるとなると、AEROCITYの座席バス仕様車や市外バス仕様車とは、どの様な棲み分けを行うのか…とも感じます。
大宇の方は、大勢を占める大型路線車(大型ショートを含む)でモデルチェンジが行われ、少し前の車種では非常に特徴的だった前面ライト形状が変化し、やや大人しい印象になったと感じたものです。
写真は忠清南道・禮山(Yesan)郡の市内バスで活躍する最新車種(左側)と、塗装も比較的類似した一世代前の車種(右側)で、最新車種でも現代の同年式車に比べると、如何にも大宇といった少々野暮ったい印象を受けるのは相変わらずと感じます。
禮山以外でも続々と登場しており、大田では西部市外バスターミナル周辺に多数停車している市内バスの中に、同車種が数台紛れている状況で、同車種に限らず韓国の市内バスは、日本と異なり非公式側後部に非常扉の設置が行われていないのも大きな特徴です。
2段ステップ車だけでなく、ソウル市内ではノンステップ車の姿も目撃・撮影していますが、まだソウルでも余り出回っておらず、多数の市内バスが次々とやって来るソウル駅バス換乗センターで30分以上張り込んでも、目撃した車両は指の数にも満たない状況でした。
UNICITYと大宇の新型車は、昨年末の旅行中にはどちらも乗車機会はなかったのですが、バス大国である上に車両代替の進捗も早い韓国の事ですので、今後急速に姿を増やすと思いますし、特に後者はすぐに珍しさを感じない車両になるかと思いますが、また韓国を訪れる際には、是非乗車したい車両の一つと感じたものでした。
ただ新車種が続々と導入される一方で、日本の三菱AEROSTARシリーズを連想させる姿に親しみを感じ、MAKIKYUお気に入り車種の一つでもある現代の古参市内バス車両などは、徐々に数を減らしています。
昨年末の旅行では、禮山郡の市内バスで活躍する写真の車両など、比較的古参の部類に属する車両にも何度か乗車機会がありましたが、新型車の乗車や撮影と共に、こちらも可能な限り乗車・記録したいと感じたものでした。