先日「MAKIKYUのページ」では、大阪市営地下鉄・御堂筋線で活躍している30000系電車(通称31系)に関して取り上げましたが、同線ではまだ2本しか走っていない同形や、先日運行開始したばかりの北大阪急行電鉄9000形「POLESTARⅡ」以外にも、特色的な車両が多数活躍しています。
(写真は先日の記事でも使用した31系画像の再掲です)
御堂筋線では車両代替が始まっているとは言えども、今日の大阪市営地下鉄においては古参車の部類に入る10系が多数活躍しており、今でもまだ主力と言っても過言ではない状況です。
同系は更新時期によって、チョッパ制御車とVVVFインバーター制御車に2分され、両者は前面に貼られたロゴをはじめ、多少鉄道に対する知識がある方であれば、電動車に乗車した際の走行音などでも識別できるかと思います。
写真はVVVFインバーター制御に改造された10系で、この姿は特色ある車両と言うよりは、「御堂筋線で最もありふれた車両」と言っても過言ではない状況です。
同系の中には、全面広告車となっている編成もあり、写真がその一例になりますが、こちらは31系導入による代替対象のチョッパ制御車で、他ではなかなか見かけない「ACCC」という前面ロゴでも、VVVFインバーター制御に改造された編成と識別する事ができます。
このチョッパ制御車の中には、かつて大阪市営地下鉄で用いられていた装いを復刻した「リバイバルカラー編成」とも言える車両も存在しており、これは31系などと同様に数が限られる事から、非常に捕まえ難い存在なのですが、3月にMAKIKYUが御堂筋線を利用した際には、この編成もさほど労せずにあっさりと姿を捉える事ができました。
この編成は1両毎に装いを変え、4種類のリバイバルカラーが2両ずつと、全面広告となっている女性専用車、そして1両だけ現行塗装のままというのがユニークと感じます。
また御堂筋線~北急線で主力を占めている大阪市交通局車両は、10系と共に大阪市営地下鉄では第3軌条の全路線で見られる20系も、比較的ありふれた存在の車両ですが、こちらも他路線では6両程度での運行が多い中で、他に類を見ない10両固定編成で活躍する姿は圧巻です。
中堅核的存在の20系も、更新工事を施す時期に当たる事から、更新工事が施行された車両も散見する状況で、該当編成は31系の如く各号車番号を強調したデザインとなっているのが大きな特徴ですが、こちらもまだ御堂筋線における更新工事施行編成は少ないため、比較的珍しい存在となっています。
また北大阪急行所属編成は、一応運用が固定されている様ですので、該当運用を狙えば比較的容易に捕獲できる様ですが、運用数自体が限られていますので、こちらも捕まえ難い存在です。
先日営業運行を開始した9000系「POLESTARⅡ」を除くと、現行車両は8000系「POLESTAR」のみで、大阪市交通局車両とは内外共に大きく異なる車両だけあり、存在感はかなり際立つものと感じます。
同系は編成によってライト形状などに差異が見られるのが特徴で、まださほど古い車両とは感じないものの、意外と導入から月日が経過した車両ですので、9000系導入後は運用離脱車両などが発生するのか否かも気になる所です。
ちなみにこの記事で取り上げた画像は、全て西中島南方駅で撮影したもので、同駅は御堂筋線北側で地上に上がってから1駅目、新大阪の一つ梅田・なんば方向に位置しています。
御堂筋線~北急線の地上区間は、同駅を除くと島式ホームの駅ばかりですので、ホーム上から編成写真を撮影するのであれば、西中島南方以外には…という状況ですが、光線状態によっては撮影が厳しい条件となる事もあり、曇り空だった訪問時は遭遇した車両だけでなく、天候面でも絶好の状況だったと感じたものでした。