今日関西では大阪市営地下鉄・御堂筋線と相互直通運転を行っている北大阪急行電鉄(北急)の新型車両・9000形「POLESTARⅡ」が営業開始となり、ネット上のニュース記事などでは、営業開始記念の式典も行われた事が報じられています。
MAKIKYUは日頃首都圏に身を置く事もあり、記念式典はおろか、「POLESTARⅡ」の実車を見た事すら…という有様で、元々御堂筋線~北急線は大阪市営地下鉄車両による運行が大半を占めていますので、この車両に乗車する機会は何時あるのだろうか…という状況です。
(北大阪急行の既存車両・8000形「POLESTAR」自体も、走っている数が少ない車両ですので、御堂筋線~北急線の利用機会自体が年に指の数にも満たないMAKIKYUが今までに遭遇したのは数度と言う有様ですので…)
北急は阪急系列だけあり、阪急電車などと同様に内装なども非常に特徴的なものとなっており、近年阪急電車やこれも阪急系列の神戸電鉄が登場させた新型車両などは、結構良い雰囲気に仕上がっていると感じていますので、9000形にも結構期待しているのですが、今後関西を訪問する機会があれば、是非一度乗車してみたいものです。
この御堂筋線~北急線では、大半を占める大阪市営地下鉄車両も、近年になって車両代替が始まり、谷町線でも多数が活躍している30000系電車が導入され、通称31系とも呼ばれる御堂筋線用車両は、現在2本が活躍しています。
31系は2011年末に営業開始していますので、もう営業開始から2年以上の月日が経過しているのですが、御堂筋線~北急線の利用機会自体が年に指の数にも満たないMAKIKYUにとっては、この車両も先月初めて遭遇する状況で、御堂筋線~北急線ではかなり多数の編成が運用されている中、特に狙い撃ちする訳でもなくたまたま乗車した列車でこの車両に当たったのは、結構幸運と感じたものでした。
30000系自体は、営業開始したばかりの頃に谷町線で乗車しており、物凄く新鮮な印象という訳ではないのですが、御堂筋線用の車両は前面デザインなどが若干変更されており、規格的には編成両数を除けば大差なく、ラインカラーが異なる程度の車両でも、全く同一ではなく違いが見受けられるのも興味深い所です。
(この点東京の地下鉄なども、車両規格などは互換性を持たせながらも、路線毎の特色を反映させた車両を走らせている点では評価できますが、逆にJR某社などはどれも大して代わり映えがしない上に、粗製乱造の感が否めない「某社レンズ付きフィルムに良く似た名称で呼ばれる事が多い電車」を大量産(最近は以前より随分「マシ」にはなっている気もしますが…)しており、もう少し他社の動向などを踏まえて…と感じる所で、特に地下鉄~JRが相互直通運転を行っている線区で両者の車両を乗り比べると、その格差は随分なモノと感じます)
車内に足を踏み入れるとLEDを用いた蛍光灯や、LCDモニターによる案内表示装置を装備している点などは、最近の新車ならではと感じる所ですが、LED蛍光灯は従来型蛍光灯と同形状のモノを採用しています。
蛍光灯取付台座の形状を工夫する事で、ある程度見付けにも配慮しているとは言えども、通勤車でも蛍光灯グローブ付きが主流を占める関西においては、少々簡素な印象を感じたものでした。
LCDモニターは4ヶ国語表示となっており、大阪市営地下鉄では駅構内の案内などと共に、4ヶ国語表示を積極的に進めているのは、大いに評価できるもので、既に阪急の最新型車・1000系などでも4ヶ国語表示によるLCDモニター案内は行われていますが、今後他者でももっと4ヶ国語表示が進展する事に期待したいものです。
また御堂筋線~北急線は大阪市内を南北に貫き、郊外との間を結ぶ「大阪の基幹軸」と言っても過言ではない路線で、大阪の2大ターミナルとなっている「梅田」と「なんば」を直結する路線でもある事から、京阪神間を速達運行するJRの新快速電車などと共に、関西では常に混雑している路線の代表格的存在ともなっており、この事もあってか第3軌条方式を採用した地下鉄では、日本中を探しても他に類を見ない「10両固定編成」という長大編成による運行を行っているのも大きな特徴で、その姿は圧巻です。
(首都圏では当り前の「10両固定編成」も、関西では新幹線を除くと他に類がなく、他路線での長大編成は専ら複数編成を併結したものですので…)
まだまだ捕まえ難い31系にたまたま乗車し、乗車編成の姿を写真に収める事が出来ただけでなく、MAKIKYUが先月御堂筋線に乗車した際には、もう一編成の31系が稼動する姿も目撃し、こちらの姿も撮影できた事は尚の事幸運と感じたものでした。
この日は今日営業運転を開始した「POLESTARⅡ」こそ目撃できなかったものの、31系2編成以外にも、御堂筋線を走る様々な車両の姿を撮影する事もでき、こちらに関しても近日中に別記事で追って取り上げたいと思います。