もう2ヶ月程前になりますが、9月はじめにMAKIKYUが北陸を訪問し、先日取り上げた北陸鉄道浅野川線に乗車した際には、終点の内灘駅前で数台の北鉄グループが運行する路線バスの姿を見る事も出来ました。
9月に内灘を訪れた際には、時間の関係もあって内灘では路線バスに乗車していないものの、見かけた車両の中には非常に気になる車両の姿もありました。
その気になる車両が写真のバスで、北陸鉄道本体ではなく子会社の一つ・ほくてつバスに所属する車両で、三菱ふそうのNEW AEROSTARですが、今もなお各地で増備が進んでいるこの車両も、初期の車両は製造から12年が経過して大都市圏における排ガス規制による使用期限満了を迎える程になっており、比較的新しい車両と言う印象があるNEW AEROSTARも、結構長い間製造が続いているものと改めて感じるものです。
このNEW AEROSTARも、元は首都圏の某事業者が導入した最初期のNEW AEROSTARで、国内で三菱ふそうのバスを最も多く走らせているこの事業者では、最近になってNEW AEROSTARの廃車も本格化しており、MAKIKYUが日頃利用する機会が多い営業所の所属車両でも、最近になって離脱車両が発生しています。
とはいえ子会社では首都圏で見る機会は少なくなった、U-規制のAEROSTAR M(U-MP218M)が今でも数台残存しており、MAKIKYUも写真の車両を目撃した後に乗車する機会があった程ですので、もう中古で地方に流出したのか…と感じたものでした。
このNEW AEROSTARは標準サイズより大き目のバンパーや、前ドアステップ部分に設けられた補助ステップ(ほくてつバスでは跳ね上げ状態で固定)、側面の出入口表示(前払い・後払い路線双方で対応できる様に切替可能)などがそのまま残存し、内装も北陸鉄道グループの他車両とは大きく異なる某事業者そのままに見受けられたなど、異色ぶりが際立っています。
そして国内ではNEW AEROSTARの車両数でダントツの日本一(国内での所属車両数は2番手です)を誇る首都圏某事業者の一般路線車では、一部の例外を除いて前面左窓下に運賃支払い方法を表示する幕(前払い・後払いを切替可能)が取り付けられており、この関係でNEW AEROSTARの大きな特徴とも言える死角確認窓が設けられていないのも特筆点です。
専ら「中乗り前降り・運賃後払い」の整理券方式となっている北陸鉄道グループでは、運賃支払い方法を案内する必然性がない事もあってか、運賃支払い方法を表示する幕は撤廃されていますが、この部分は埋められても死角確認窓がないために奇妙な印象となっており、今後各地で続々と登場する事が予想される首都圏某事業者のNEW AERSTAR譲渡車では、同形態の車両が各地で見られる様になるのか否かも気になる所です。
ちなみにこの記事で取り上げている写真は、リンク先サイト「カナちゃん号」様にも提供しており、こちらでも公開されていますので、興味のある方はこちらも合わせてご覧頂けると幸いです。
あと首都圏以外の方などで、首都圏某事業者のNEW AEROSTARはどんな車両か?と思われる方や、元事業者で活躍する車両との際を比較したい方なども居ると思いますので、この事業者で今も活躍するほぼ同形態の車両の写真をご覧になりたい方は、こちらをクリックして下さい。
(この写真の車両はやや年式が新しく、アイドリングストップ&スタート装置が装備されているなどの差異がありますが、見た目はほくてつバスに譲渡された年式の車両とほぼ同等です)
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