東洋経済新聞社が毎年6月頃に発表している、自治体別の「住みよさランキング」の2016年版が発表され、既に同社が発表した記事をご覧になられた方も居られるかと思います。
(該当記事をご覧になりたい方は、こちらをクリックして下さい)
このランキングでは市域の一部が「北総監獄(千葉ニュータウン)」とも呼ばれ、余りに高額過ぎる運賃で悪評名高い「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)の沿線でもある千葉県印西市が毎年上位に位置し、個人的には首を傾げたくなる様なランキングとしか言い様がない状況です。
2016年の「住みよさランキング」でも1位としてランクインしており、「これはワーストランキングなのでは…」と感じてしまう程です。
印西市に続いて2位にランクインしている愛知県長久手市や、3位にランクインしている富山県砺波市をはじめ、それ以外のランキング上位に位置する各地自体に関しても、居住地として個人的には魅力を感じる所とは言い難く、ランキング抽出方法に難がある事をPRしている様にも感じる程です。
このランキングに対するネット上の講評を見ても「快適度で都市公園面積を考慮するのをやめるべき」といった評も見受けられ、ランキング上位自治体の住民や元居住者などへのアンケートなども点数化してランキング指標に活用するなら、結果は大きく変わりそうな気がします。
このランキングで毎年上位にランクインする千葉県印西市も、近年は新鎌ヶ谷駅(鎌ヶ谷市・東武アーバンパークライン/新京成線が発着)~北総監獄の核心となる中央地区の北総監獄中央駅を直通運行する「生活バスちばにう」運行定着などで、東京都内への通勤圏では屈指の「公共交通の不毛地帯」と言わざるを得ない惨状が、部分的ながらも一時期に比べてマシにはなっていますが、それでも決して芳しい状況とは到底言い難い気がします。
さすがにありえない話かと思いますが、今年導入され通称「悪徳」と呼ばれる列車でも運行している新型車両(写真は「悪徳」とは異なる列車に充当された際に撮影したものです)を高評価、高品質の車両で割安な運賃と頻発運行を行い、電車の便利さと快適さは何処にも負けないという意味を込めてのランキングのトップ入りではないと願いたい所です。
(「開発を止めた某鉄道」を巡る諸問題に関して関心のある方は、非常に分かり易く明確に記された名著に関して取り上げた記事(ご覧になりたい方は、こちらをクリックして下さい)も公開していますので、併せてご覧頂けると幸いです)
大都市圏では公共交通の利便性も住みよさと直結する問題だけに、ランキング算出方法の変更なども検討余地ありなのでは…と感じたものでした。
最新の画像[もっと見る]
- 寝台列車関連記事へのリンク掲載 8年前
- JR西日本225系5100番台~幾つかの疑問を感じる阪和線用最新型車両 8年前
- 最新!「住みよさランキング2016」トップ50が発表~今年もまた北総監獄が… 9年前
- 和歌山電鐵・たま駅長が急逝~高齢とは言えども… 10年前
- 和歌山電鐵・たま駅長が急逝~高齢とは言えども… 10年前
- 和歌山電鐵・たま駅長が急逝~高齢とは言えども… 10年前
- 阪神電車・普通用に新形式車両導入~車両代替は予想していましたが… 10年前
- 今日は各地でダイヤ改正~JR系はかなり注目されていますが… 10年前
- 「開発を止めた某鉄道」7260形がようやく消滅~余りに酷過ぎましたので… 10年前
- 山陽新幹線開業40周年・記念キャンペーンCMも… 10年前
ニュータウン(売れない地区)の関係者が必死に作ったランキングだったりして……(^_^;)
写真に写っている切符用紙は回数券の表紙だと見受けられますが,ちょっとした定期券並みの金額ですねぇ。
毎年恒例のこのランキング、実態と余りに乖離しているとしか思えない自治地ばかりが上位に名前を連ねており、このランキングで上位の自治体に優位な数値を過大評価する一方、都合の悪い事項を割愛した恣意的なランキングと感じています。
関連自治体や不動産事業者がバックに居ても不思議ではなく、「開発を止めた某鉄道」沿線の住民で、首都圏の中で自身の街を一番良いと感じている人物はかなり少数なのでは…と感じています。
(逆に悪評名高い超高額運賃や、ロードサイド型店舗ばかりが乱立する様などを見て、東京都心からの通勤・通学圏の中ではワーストの街と感じている人物は少なくないと思いますが…)
また名著「できるだけ 乗らずに済ます 北総線」と共に写っている乗車券は、回数券の「表紙」ではなく回数券本体で、現在北総監獄内では時差回数券や土休日回数券のバラ売りも様々な所で実施されています。
土休日回数券などは10枚分の値段で15回乗車できますので、割引率は他社に比べると高めですが、元々の運賃が余りに高額過ぎますので「焼石に水」と言っても過言ではなく、これらの乗車券1枚当たりの値段でも生活バスを遥かに上回る状況なのは呆れる限りです。
ちなみにこちらは以前、「開発を止めた某鉄道」の通学定期券を購入した事もありますが、通学定期券でも1カ月5桁円は当たり前(大幅値下げが行われた今日でもまだこの状況)で、首都圏某大手私鉄で回数券当該区間の倍以上の距離の通学定期券(1カ月)を購入しても、この回数券の発売価格を下回る程でしたので、余りに酷過ぎると言わざるを得ません。
大手私鉄レベルは難しいとしても、つくばエクスプレスなどと比べても割高と言う状況は、さすがに勘弁願いたいものです。