MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
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JR西日本 125系~こちらは脇役ですが…

2006-10-22 | 鉄道[北陸]
昨日JR西日本のアーバンネットワーク(大阪やその周辺区間)や北陸本線ではダイヤ改正が行われ、この改正の目玉としては今までは長浜や近江今津までの運行だった京阪神方面からの新快速が、滋賀県から県境を越えて福井県の敦賀まで運行される様になり、ご存知の方も多いかと思います。
(中には既に乗車されたという方もいらっしゃるかもしれませんが…)

これは交流電化区間の中で、北陸本線の長浜~敦賀間と湖西線の近江塩津~永原間が直流化(工事自体は9月に完了)された事で可能になったもので、アーバンネットワークのエリアでは見慣れた存在の新快速と、それに使用される223系電車(関西空港アクセス用の0番台などや、マリンライナーで使用される5000番台は除外)は今随分と注目を集め、またこれから運行開始(営業運転はダイヤ改正には間に合わなかった様ですが…)される予定の、交直両用車521系電車も期待されている方がかなり居られると思います。

これらの車両が今回直流化された区間でこれからのローカル列車を担っていく訳ですが、他に忘れてはならない車両として125系電車があり、今日はこの車両を取り上げたいと思います。

この125系電車は、新快速などで御馴染みの223系電車をベースに、単行運転が可能な両運転台として製造されたステンレス車体の直流区間用電車ですが、前面形状が異なることや、真ん中の扉部分が準備工事状態となっている事が大きな特徴で、ローカル線用に製造された車両だけありワンマン運転にも対応しています。
(当然この車両を用いてのワンマン運転も行われており、1両のみで走る事も多いです)

この125系はまず非電化線区を電化した小浜線に投入され、その後電化した加古川線にも投入されていますが、今回の北陸本線・湖西線直流化に伴って新たに数両が増備されており、この増備車が敦賀で北陸本線と接続する小浜線と共通で用いられるのか、それとも小浜線とは別個で運用されるのかも気になります。

写真は以前、MAKIKYUが小浜線に乗車した際に撮影したものですが、この車両は1両編成で両運転台付き、車椅子対応トイレつきの上に、真ん中の扉(準備工事のみ)部分は座席のピッチが妙に開いている事もあって座席数が随分少なく、混雑が常態化するのが難点で、乗車した際も常に立席客が居る状況でした。
(これは小浜線の運行本数が少ない事も影響していますが…)

それでもMAKIKYUが乗車した際は座席(転換式クロスシート)の増設が行われた状態で、登場当時は座席が通路幅と立席空間を確保する為に2+1配列となっていた事を考えると、想像を絶するものがあります。

ただ今回北陸本線や湖西線の直流化された区間では、ダイヤ改正以前より普通列車は随分増発され、元々特急列車も運行している所に新快速も走るので、脇役としてこれらをサポートしていく状況では、小浜線ほど深刻な状況にはならずに済みそうな気もします。

今回のダイヤ改正に関連して幾つかの新型車両が導入され、これに関係して老朽化で退役が噂されている車両もあるようですが、退役する車両の労を労うと共に、今後活躍していくこの125系をはじめとする車両の健闘にも期待したいものです。

そういえば関西やその周辺では最近随分ダイヤ改正が相次いでいる気が…来週は阪急&阪神もダイヤ改正がありますし、ここ1~2週間程度はこの方面の記事が増えそうです。

韓国鉄道 統一号~通勤列車

2006-10-21 | 鉄道[大韓民国・KORAIL列車]
「MAKIKYUのページ」では、今まで韓国鉄道(KORAIL)の列車として列車線の高速列車KTX・セマウル号・ムグンファ号と首都圏電鉄に関する記事を取り上げてきましたが、KORAILの列車線ではこれらの優等列車以外に「通勤列車Tonggun-Yeorcha」と呼ばれるローカル列車も運行されています。

この通勤列車は日本で言う所の普通列車や快速列車に相当する列車で、KTX運行以前は統一Tong-il号と呼ばれていましたが、この頃は旧型の客車列車(ドアが手動)と9501型(CDC:都市通勤型ディーゼル動車)の2種類が使用されており、現在は例外的に客車列車で運行される江原道Gangweon-doの1線区(旌善Jeongseong線)を除き、CDC(9501型)と呼ばれる新型気動車で運行されています。

ちなみにこの通勤列車は、主に朝夕の通勤時間帯に運行されますが、路線によっては名前に反して昼間帯に運行される列車もあり、全列車が自由席となっています。

そのため最も手頃に乗車できる列車と言いたい所ですが、通勤列車は韓国では意外と運行本数が少なく、この列車が多数運行されているのはソウル近郊の京義Gyong-ui線(ソウル~汶山Munsan~都羅山Dorasan)と京元Gyongweon線(議政府Uijeongbu~新炭里Sintanni)で概ね1時間間隔、それと大邱Daegu線~東海南部Donghae-Nambu線(東大邱Dong-Daegu~浦項Pohang)で快速運転を含め10往復程度が運行されていますが、その他の線区では1日数本が運行されていればまだ良い方で、一本も運行されない路線も多数存在します。

また以前の統一号時代は硬券だった乗車券が機械発券に変更されているのは惜しまれる事で、また車掌が車内発券する統一号の表記が残っている複写式(車掌がペンで記入)の代用乗車券Daeyong-sungchakweonも、最近では機械発券の味気ないものに取り替えが進んでいます。

しかしこの列車は他列車が停車しない小駅にも停車し、ローカルムードに溢れている上に、運賃も非常に安い(50㎞乗車しても日本円で200円以下です)のも魅力で、MAKIKYUも機会があれば極力この通勤列車に乗車する事にしています。

皆様も韓国を鉄道で旅行される際は、是非一度この通勤列車へ乗車されてみては如何でしょうか?

写真はかつての統一号で使用されていた旧型客車(現在は退役)です。
現在この通勤列車の殆どで使われている新型気動車(CDC)については後日紹介したいと思います。

JR西日本 キハ126系(2)

2006-10-20 | 鉄道[中国]
 

先日「MAKIKYUのページ」ではキハ126系の1次車について取り上げましたが、今日は2次車について取り上げたいと思います。

この車両は主に鳥取~米子間を走る快速「とっとりライナー」で使用、出雲市方面へも足を伸ばし一部の普通列車にも使用されますが、1次車とは別運用が組まれ、基本的に石見方面(浜田・益田など)へ行く事はありません。

またキハ126系2次車は1次車同様の2両編成ですが、こちらは単行運転用のキハ121系と呼ばれる車両も同時に増備されており、この車両は山陰本線の鳥取以東(兵庫県の浜坂まで)や境線(米子~境港)、伯備線の一部区間にも運用され、またキハ126系同様に快速と普通の双方で使用されます。

このキハ126系2次車及びキハ121系は、先日取り上げたキハ126系1次車とは幾つかの差異があり、外観上は乗務員室扉(1次車はなし)や車体外板のビード(意外にも新しい2次車の方がビードあり)などに違いが見られますが、快速列車やワンマン列車などに運用された際に、LED式行先表示の種別部分表記がスクロール表記されるのは相変わらずで、これは同系の一つの特徴ともいえます。

また車内も座席(1次車は一般的なバネイス・2次車はバケット式)や荷棚の支え(この車両の荷棚は強化ガラスの特徴あるものです)などに違いが見られますが、シンプルながらも内装や居住性はなかなかで、内装の色彩などは大差ありません。

先日取り上げた1次車もそうですが、この車両は現在の所山陰のみで走っており、MAKIKYUとしてもこの地域へ行った際は是非乗車したい車両の一つです。

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様にも是非オススメで、皆様も山陰へ行かれた際は是非乗車されてみては如何でしょうか?

残念な記事が…電車を飲酒運転 上司隠す

2006-10-19 | ニュース記事講評
先程gooのトップページからログインしようとした際、ニュースの項目に「電車を飲酒運転 上司隠す」という記事が…

以下にその記事の内容を記しますが、記事の時刻を見ると先程発覚してニュースになってしまった様です。(記事部分は青字で表記)

西日本鉄道(福岡市)は19日、出勤時のアルコール検査で基準を超える数値が検知された運転士(34)が列車を運転していた、と発表した。運転士と検査を監督する助役(45)が、車掌(33)を身代わりにして再検査を受けさせていた。同社は運転士と助役を懲戒解雇にする方針。

同社によると、8月21日午後1時ごろ、天神大牟田線の花畑乗務所(福岡県久留米市)であった乗車15分前の点呼で、運転士の呼気から社内基準(呼気1リットル当たり0.11ミリグラム)を上回る0.24ミリグラムのアルコールを検出した。

運転士はその後、計5時間47分、特急など延べ約370キロを運転した。9月11日社員の投書で発覚した。運転士は「前日の午後9時半ごろまで缶ビール2本と焼酎1杯を飲んだ」と説明。車掌と助役は、再検査で基準以上の数値が出ると出勤停止となるため「運転士に同情した」と話しているという。

同社はこの日、グループ会社の西鉄バス佐賀(佐賀市)でも昨年5月、点呼で前日の飲酒を申告した運転手の身代わりに、上司が検査を受けていた事実を公表した。

身代わりを防ぐため、西鉄では検知器にカメラを付け、乗務員の顔写真を保存する対策をとった。

2006年10月19日(木)20:34

それにしても、酒気帯び状態で運転を行うとは、例え自分の自家用車でも(道路上には他の交通や人間も居ます。自分だけの問題ではありません!!)とんでもない話ですが、まして大勢の乗客を乗せて走る電車ともなれば、これはもう論外としか言い様がありません。

まして上司が同情して身代わりを用意し再検査とは、この上司も輸送の現場で安全を預かる人間として何を考えているのか理解できませんが、この行為が行われてからの発覚(投書がなければ発覚しないというのも困ったものです)、そしてニュースの発表まで随分時間が経過しているのも気になります。

日頃首都圏に居るMAKIKYUは、西鉄を利用する機会は非常に限られますが、MAKIKYUも今年も7月に西鉄電車とバスを利用しており、九州唯一の大手私鉄・また日本一のバス会社として奮闘している同社には比較的好感を抱いているだけに、こういった人物が輸送の現場を預かっていたとなれば恐ろしく、また残念な限りで、今後こういった事が起きない事を願うばかりです。

それにしても、記事最後の「検知器にカメラを付け、乗務員の顔写真を保存」とは…

本当はこんな事をしなくても、酒気帯びなんてなければ何の問題もない気がしますが、こうでもしないとダメなのでしょうか?

(画像は西鉄電車-以前掲載したモノを再用です)


JR西日本 キハ126系(1)

2006-10-19 | 鉄道[中国]
「MAKIKYUのページ」では最近、鳥取・島根方面の話題を時々掲載していますが、この地域を走る鉄道の幹線がJR山陰本線で、この路線は現在日本一長い路線でありながら単線・非電化区間が長い事もあり、「長大なるローカル線」とも言われますが、これは鳥取・島根県内の大部分にも当てはまります。

しかしながら近年は、軌道強化や新型車両の導入などによりサービスレベルは着実に向上しており、その内この地区に導入されている快速列車用の新型車両が、今日取り上げるキハ126系です。

キハ126系は最初に写真の1次車が導入され、この車両は主に島根県内を走る快速「アクアライナー」(米子~浜田・益田)で運用されますが、他に一部の普通列車でも運用されています。

外観は質素な感じで専らワンマン運転列車に用いられますが、ワンマン運転時の案内放送はかなり音質が良く、また客室内は化粧板に木目柄のモノを採用しているなど内装もなかなかで、座席も長距離乗車を想定してクロスシート主体となっていますので、長時間(松江~浜田でも2時間以上かかります)の乗車でも割合快適で、MAKIKYUとしても個人的には結構好感度の高い車両です。

ちなみに山陰本線出雲市以西では、一部の普通列車にはトイレすらない車両(現在取り付け改造中・ちなみにキハ126系には車椅子対応型トイレが設置されています)も混用されていますが雲泥の差で、乗車するならこのキハ126系の方が断然快適です。

この車両は国鉄型のキハ58系列を引退に追いやった事や、機能重視の質素な外観などが影響してレールファンの方々からの評判は今一つの様ですが、高速性能もなかなかで、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様もこの地域へ行かれる機会がありましたら、アクアライナーで山陰の日本海を眺めながらの旅は是非オススメです。

またキハ126系はこの後に2次車も導入され、こちらは主に鳥取地区で運用されており多少の違いが見られますが、この車両に関しても近日中に紹介したいと思います。

KIA/ASIA製の中型市内バス

2006-10-18 | バス[大韓民国]
以前「MAKIKYUのページ」ではKIA/ASIA製の大型市内バスとして、光州Gwangju広域市の市内バスを取り上げましたが、今度は中型車の紹介です。

このタイプの車両は韓国でも見かける機会はあまり多くなく、MAKIKYUも写真の車両に1回乗車しただけですが、この車両は中扉が折戸になっている事も特徴で、これは韓国では比較的少数派です。
(韓国の市内バスは、トップドア車とノンステップ車を除くと大半が中引戸で、少なくともMAKIKYUは前後扉車や中4枚折戸を見た事がありません)

写真の車両は京元電鉄Gyeongweon-Cheoncheol線(地下鉄1号線直通)の新里門Sinimun駅で撮影したものですが、このバスは新里門駅~烽火山Bonhwasan駅(地下鉄6号線の起点)~原子力病院間を運行している支線バスで、地下鉄乗り潰しの際にも活用できる系統です。

この写真はソウル市の交通改変前に撮影したもので、この車両はあまり見かけない白と青の塗装になっていますが、今は緑一色のグリーンバスになり、系統番号も変更されている様ですので、乗車される方は間違われない様注意が必要です。

韓国の立ち食いウドン

2006-10-18 | 海外その他
「MAKIKYUのページ」では時々韓国に関する話題を取り上げていますが、たまには公共交通以外の話題も…という形も居られるかと思います。

また鉄道やバスなどの公共交通に関心のある方も、MAKIKYUが旅行中にどんな食事をしながら旅をしているのか気になる方も居られるかと思いますので、今日は少し美味しそうな話題・韓国のウドンについても取り上げさせて頂きます。

うどんは日本でもお馴染みで、街中や駅のプラットホームなどでお馴染みの立ち食いうどんから高級店まで色々ですが、隣国の韓国でも日本と同じ様なモノが存在します。

しかも名前は「ウドン」、名称まで同じです。

この写真のウドンは慶尚北Gyongsang-buk道の栄州Yeongju駅ホームにある立ち食いスタンドで以前食べた時のモノですが、お値段は2000W(約250円)、日本の立ち食いうどんと似たような価格は、現地の物価を考えると少々高めの気もします。

味も日本のうどんと大差ない感じでしたが、唐辛子の粉末が結構入っているのはさすが韓国、ワカメなど数種類の具はインスタント食品の様な袋入りの乾燥させた物を使用していた気がします。

またウドンの脇には沢庵もありますが、これは付け合せで一緒に出てきたもので、韓国ではウドンに限らず海苔巻き(キムパプ)などを注文した際にもよく出てきますが、これは日本の物と大差ないものです。

今後も鉄道やバスの話題の合間に、時々こういった記事も載せていこうかと思いますので、意見・感想等ありましたらコメントもどうぞ。

韓国鉄道5000系(3)~この姿のトングリは早くも思い出に…

2006-10-17 | 鉄道[大韓民国・広域電鉄/地下鉄等]
先程取り上げたました韓国鉄道(KORAIL)5000系電車の丸形ですが、こちらはその色違いの紹介です。

この緑帯の塗装は韓国鉄道庁(国鉄)の末期に製造された5000系に施されており、丸形前期の車両がこの塗装ですが、丸形が出始めてから程なくKORAIL新塗装の車両がデビューしたので、この塗装の車両を見かける機会はあまり多くありませんでした。

しかもこの車両に限らず、KORAILの1号線系統の車両は議政府北部Uijeongbu-bukbuや仁川Incheon、天安Cheonanや徳沼Tueksoなど各地で運用されるので、狙ってすぐ来る様な車両ではありません。

またこの塗装の車両は既に先程取り上げたKORAIL新塗装に塗り替えられており、現在は見る事ができません。

この写真は以前偶然撮影したものですが、この姿が早くも見納めになるとは…

しかも最近は行先表示のLED化も進められ、これより更に新しい形も出てきていますので、近年のKORAILの変化の激しさを感じさせられます。

韓国鉄道5000系(2)~昨日の事もあって韓国ネタを…

2006-10-16 | 鉄道[大韓民国・広域電鉄/地下鉄等]
 

昨日MAKIKYUは所用の帰りで小田急線に乗車し、その際向かいの座席にはハングルで「東京」と書かれたガイドブックを持った2人組の乗客が…

彼らは日本語は話せない様で、筆談で尋ねると予想通り韓国ソウルからの旅行客、鎌倉観光の戻りで日本は初めてとの事でしたが、都心へ戻るのに小田急線を使うとはなかなかお目が高い!!

日本は初めてと言うにも関わらず飛行機で来たらしく、これもMAKIKYUには真似のできない芸当で、なかなかやるなぁ…という感を受けました。

しかも昨日、この韓国人が乗っている電車に乗り継ぐ前の各停でも、車内の床に落ちていた見慣れないガムの包み紙が気になり、拾って見るとハングルが…(LOTTEのモノ・製造先は富川Bucheon市でした)

昨日の帰りに乗車した小田急線は、何だか韓国に居るような錯覚を覚えさせてくれる様な感じでした。(しかも駅名標はハングル併記が多いですし…)


少々前置きが長くなりましたが、昨日の出来事は韓国ネタ掲載暗示の様な感じもしますし(?)、今日は以前に引き続き韓国の通勤電車に関する記事を取り上げたいと思います。
(皆様は小田急線の方が良かったでしょうか?)

写真はソウルメトロ1号線や、直通運転を行っている韓国鉄道(KORAIL)の首都圏電鉄Sudokweon-Jeoncheolで活躍している5000系車両で、以前にもこの形式の初期形(角型)について紹介しましたが、この5000系は途中でモデルチェンジされたもので丸形の前面が特徴、「トングリ」とも呼ばれています。
(最近では更に新しいタイプも出始めています)

この車両は先日紹介した5000系とデザインは異なるものの、同じ形式というだけあって下回りは同一で製造されましたが、途中からVVVFインバーター制御の半導体素子がGTO→IGBTに変更されています。
(それでも比較的最近までGTOで製造しており、KORAILは比較的長い期間同じ仕様の車両を導入する傾向がある様です)

またこの車両の増備途中で韓国国鉄→韓国鉄道公社への民営化が行われており、この頃から写真の車両の様な新塗装に変更されています。

この新塗装はKORAILのコーポレートカラーである青をベースに、路線別のラインカラー(1号線は赤)を組み合わせたもので、このパターンの色違いも他の路線で運行されています。

また丸形の5000系も、初期に登場した車両は別の塗装で登場して最近この写真の塗装に改められていますが、こちらの塗装の車両については別記事で紹介したいと思います。

ちなみにこのトングリの写真は、以前袴井Geumjeong駅で撮影したものですが、現在ここには転落防止用の柵が設置され、このアングルでの撮影は不可能になっています。

それと昨日の小田急線での事もありますので、オマケでハングル表記入りの駅名標画像を掲載します。

なお以前取り上げた5000系角型に関する記事も以下にありますので、興味のある方はこちらも合わせてご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/makikyu/d/20061006

小田急3000形(1次車)

2006-10-15 | 小田急グループ
 

昨日は小田急の「ファミリー鉄道展」が開催されているという事もあって、それにちなんで小田急2000形に関する記事を掲載しましたが、MAKIKYUも昨日は所用で多摩ニュータウンへ出向いていました。

そのため鉄道展こそ参加しなかったものの小田急線には乗車しており、その際往復で乗車した車両が、昨日取り上げた2000形(ガラスはスモーク無し)と、ここで取り上げる3000形1次車です。
(1.6mドア車の双方に往復共1回ずつ乗車という珍しいパターンで、往復は別編成です)

3000形は2600形・4000形・9000形(以上3系列は消滅)、更に現在は5000系列の代替に投入されているVVVFインバーター制御を採用したステンレス車体の新型通勤車両で、怒涛の勢いで増備されています。

製造数が多い事もあって増装途中での仕様変更が色々行われており、低コストで大量増備を行う事もあって、外見は今までの小田急通勤車に比べて質素な感じが特徴ですが、今までのすそ絞りで丸みを帯びた形状の車両とは随分様相が異なり、小田急らしさが薄れた印象を受けます。

その3000形でも最初に投入された1次車は異色の存在で、昨日取り上げた2000形と同じ1.6mの幅広ドアを採用し、ドア横には戸袋窓もあり窓形状も異なるなど、私鉄標準規格に基づいて以後に増備された3000形(2次車以降)とは外観が大きく異なり、他の3000形に比べてインパクトの強い外見ですので、判別も非常に容易です。

また車内も2次車以降とは随分異なり、3000形は各車共に内装の扉部分に木目調の化粧板を用いているのが特徴ですが、2次車以降の車両に比べて木目の色彩が濃いモノを用い、そのほかの部分の化粧板もグレー系(以後の増備車はピンク系)となっています。

座席も比較的厚みのあるモノを使用し、モケットが赤と紫のグラデーションになっているなど独特で、吊り革も従来の丸い吊り輪を用いているなど、2次車以降とは随分違った感じになっています。

またその後の増備では、途中で下回りや機器配置の変更なども行われており、編成も6両編成に加えて途中から8両編成も出てくるなど、随分色々なバリエーションがあります。

しかし1次車は4本のみの存在、しかも全て6両編成で小田急全線(+箱根登山線)の特急と多摩急行を除く各種別と稼動範囲が広く、なかなか捕まり難い車両ですので、MAKIKYUもこれに当たる事は少なく、忘れた頃にやってくる車両という感があります。

これが来ると少し嬉しいもので、日頃小田急線を利用される方以外でもしこの車両を見かける機会がありましたら、是非乗車されると良いと思います。
(昨日のMAKIKYUの様に、偶然で2編成も引き当てるのは異例です)

2次車以降の車両に関しても色々変化している点があり、これに関してもその内追って取り上げたいと思います。

小田急2000形~通勤電車の決定版?

2006-10-14 | 小田急グループ
今日は海老名で「ファミリー鉄道展」も開催され、それにちなんで今日は小田急線に関する話題を…という事で、今日は小田急2000形を取り上げたいと思います。

この車両は1995年に初登場したVVVFインバーター制御を採用した通勤型車両で、デザイン的には先代の1000形を引き継いでいますが、前面は形式表記が銀色(1000形はブルー)になっているのが特徴で、また行先表示がLED(1000形は字幕)になっているので容易に見分けられます。

しばらくの間は少ない編成数が活躍し、その後一気に数編成が製造されて現在9本が活躍し、全て8両編成を組んでいる事もあって現在は専ら各駅停車(区間準急を含む)で使用されていますが、後に増備された車両はガラス(スモーク化)や吊り革などに差異が見られます。

1995年の登場当時においては、まだあまり普及していなかったIGBTを素子に採用し、この年代の車両にしては起動音が低く抑えられています。

またこの車両は、先代の1000形の一部車両で試行導入され、あまり評判の芳しくなかった2mの(超)ワイドドアでの結果を基に、通勤車両としては最適なドア幅として、乗降性と座席数確保(最新型の3000形と変わりません)の両面で最適なやや広めの1600mm幅ドア(一般的には1300mm)を採用しているのが特徴で、これが外観上の大きな特徴になっています。

内装も暖色系の配色を採用しながら、爽やかさを感じさせるものとなっており、座席は座り心地も良好(だと少なくともMAKIKYUは思います)なバケットシートを採用、またドア上にLEDの案内表示器(登場当時は地図式も)が設置され、自動放送による案内(後年英語放送も追加)が行われるなど、先代の1000形に比べると随分改善(一部項目は1000形の一部にも該当)されており、違うのはデザインだけといっても過言ではない程、通勤電車の決定版ともいえる出来栄えで、登場から10年以上を経た現在でも見劣りしない姿は、完成度の高さを感じさせられますが、各駅停車用で地味な役回りという事もあってか、どうも注目度は今一つの様です。

この様な車両ですので、小田急をごひいきとしているMAKIKYUもかなり気に入っていまして(現在走っている車両ですと、他には5000形や8000形辺りが…)、ほぼパーフェクトに近い感じの車両ですが、何故か惰性で走っている際の雑音が響くのと、現在は改善されたものの起動時に微動が感じられた辺りが数少ない難点といった所です。

ただこの車両、首都圏の通勤電車にしてはかなり豪華な部類に入る事もあり、コスト面では折り合いが付かなかったのか、近年はこの2000形に変わって低コストの通勤形車・3000形が導入され、導入が打ち止めになってしまった事は惜しまれる気がします。(3000形も、決して悪い電車ではありませんが…)

MAKIKYUがかなり気に入っている、というだけに「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様にも是非オススメしたい電車で、今日・明日に海老名で開催されるファミリー鉄道展に行かれる方をはじめ、小田急線を利用される際には是非一度乗車されると良いかと思います。

この車両は専ら各駅停車用ですので、時間が迫って忙しい時などはオススメできませんが、皆様も時間に余裕のある際は各駅停車で走るこの車両に乗車され、乗り心地を堪能されては如何でしょうか?

今日は鉄道の日・ファミリー鉄道展も

2006-10-14 | 小田急グループ
今日10月14日は「鉄道の日」、1872年に日本で最初に開通した東京(汐留)~横浜(桜木町)間の開通日にちなんだもので、レールファンの方々は大抵ご存知かと思いますが、例年この日の前後には様々なイベントなどが各地で開催されます。

特に今年は10月14日が土曜日となっている事もあり、今週末には鉄道関係のイベントも色々ある様ですが、その内の一つが毎年海老名[Ebina](神奈川県海老名市)の電車基地で開催される小田急の「ファミリー鉄道展」で、今年は今日(14日)と明日(15日)の2日間、10時~16時まで開催されます。

MAKIKYUもこのイベントには何度か参加した事があり、日頃見る事の出来ない保存車両の展示・撮影や、小田急をはじめとする首都圏の鉄道事業者が販売する記念グッズの購入などができますが、今年は各地で相次いで表面化した石綿(アスベスト)問題が起因したのか、車両解体部品の販売が取り止めとなり、また例年販売されていた記念パスネットの発売も行われないのは惜しまれます。

今年は小田急開業当時に導入された「モハ1形」の展示が行われる辺りが注目、この他に近年惜しまれつつ引退し、往年の姿を記憶している方も多い2600形や9000形や、小田急の歴史に残る名車3100形ロマンスカー・2200形通勤電車などが登場する模様です。

今回MAKIKYUは週末2日間共に所用があってこのイベントには参加できませんが、首都圏にお住まいで2日間の何れか1日が空いているという方は、是非海老名へ行かれてみては如何でしょうか?

またこのイベントに参加される方は、イベントから帰られた後に状況報告や感想などをコメント欄に記して頂けると幸いです。

ちなみに写真は以前の「ファミリー鉄道展」で会場の海老名車両基地内に展示された保線用車・普段はなかなか近づく機会も少ない裏方ですが、鉄道展では会場内で保線作業の実演にも登場します。

阪東自動車・天王台駅~布佐駅

2006-10-13 | 北総監獄

今日MAKIKYUは、所用で東葛地区(千葉県の北西部・柏や我孫子[Abiko]など)の某所へ出向いていましたが、その帰りには記事タイトルになっている天王台駅~布佐駅間の阪東バスに乗車してきました。

この系統は概ね1時間間隔で運行されており、ほぼ平行して走るJR成田線(我孫子支線)が30分間隔で運行されているので、平時はあまり利用価値はありませんが、この成田線は結構輸送障害が発生しますので、それを考えるとこの路線の存在を頭に入れておくと便利かもしれません。

ただJRで天王台~布佐間を移動する場合、一旦我孫子駅まで常磐線で出て乗り換えるか、徒歩10分程度の無人駅・東我孫子駅を利用することになりますので、両区間をダイレクトに結ぶという意味では価値はあり、今日乗車した限りでは全区間を乗り通す乗客はMAKIKYU以外には居ませんでしたが、天王台駅から乗車した乗客の中には、湖北[Kohoku]駅入口や新木[Araki]駅入口で下車する乗客も見かけました。

ちなみに運賃は乗り通しても320円ですのでJRよりは割高ですが、天王台~布佐間が約10km離れている事も考えると、路線バスの運賃水準としてはむしろ安い方で、これはこの路線に限らず阪東バス全体に当てはまります。

これは布佐の隣にある木下[Kioroshi]駅から出る「北総監獄(千葉ニュータウン)に拠点を置く大手の分社」のバスとは大違いで、今日MAKIKYUは布佐駅から北総監獄まで自転車で30分程移動しましたが、これと大差ない距離でも320円を越えている(木下駅~北総監獄中央駅:360円など)といえば、どれだけ格差があるかお分かり頂けると思います。
(この北総監獄を走る「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)は更に酷く、これは論外ですね)

北総監獄を一歩離れただけでも交通事情がここまで変わりますので、北総監獄が如何に公共交通の不毛地帯であるかを感じさせられます。

また阪東バスでは、天王台駅~湖北駅までの間を湖北台団地経由で運行するバスも運行しており、こちらはJR成田線が概ね毎時2本しか運行されないのに対し、昼間でも毎時5本程度運行されています。

この系統の天王台駅発最終は成田線より遅い24時過ぎ、運賃も180円と割安で利用価値は大きいですが、阪東バスでは首都圏各地で普及している「バス共通カード」の使用が出来ないのが難点です。

ちなみにMAKIKYUは以前、一時期阪東バスを頻繁に利用していた時期もありましたが、最近は年に1~2回程度利用する程度で、今回乗車したのは比較的新しいノンステップ車でしたが、夜で暗く写真もないので、代わりに昨年阪東バスの別系統に乗車した際の画像を掲載します。

この会社の車両は、最近は低床ノンステップバスが随分と導入され、その前にもワンステップバスが入っており、これらは日野といすゞの2メーカーが導入されていますが、以前は日野車のみでした。

ただ純正の他に、写真の様な富士重工製の車体を載せた車両もまだ走っていますが、比較的車両の使用年数が短く、他事業者へ移籍する車両(主に系列会社)も多いですので、この様な車両に乗車されたい方は早めに行かれた方が良さそうです。

この他阪東バスとは話が変わりますが、我孫子駅~竜角寺台(最寄駅:安食[Ajiki])間を概ねJR成田線に添う形で終電後に運行される深夜バスを、ニュー東豊という新興のバス会社が先月から運行開始しており、今後この会社は天王台駅(北口)~湖北駅などの路線も運行する模様です。

MAKIKYUはまだバス停を見ただけで、同社の車両を見た事もありませんが、深夜バスは1時過ぎに我孫子駅を出る便もあり、利用価値はありそうです。

(お断り)この記事は直接北総監獄(千葉ニュータウン)に関連するものではありませんが、近隣地域という事で「北総監獄」カテゴリーで取り扱わせて頂きました。


KMBのバス(3)~非空調車両

2006-10-12 | バス[中華人民共和国]
「MAKIKYUのページ」では昨日も香港のKMB(九龍巴士)に関しての記事を取り上げましたが、今日は同社の非空調車両について取り上げます。

KMBの車両は大きく3通りの塗装に別れ…という事は以前にも言及しましたが、非空調車両は写真の様なクリ-ム色をベースに上下が赤という塗装になっており、空調車両とは塗装が異なりますので、街中でも容易に識別可能です。

MAKIKYUは残念ながらこの非空調車両に乗車する機会はありませんでしたが、この車両は座席のグレードも空調車両より劣る様で、また空調は必須の環境ですので、短距離利用以外での乗車は厳しそうです。

また香港では同じ区間の運賃も終点が遠い系統程高くなる傾向があり、必ずしも空調車より安いとは限りませんので、これが来たからといって安いから飛び乗る…というのは禁物ですが、同一系統で空調車両と混用されている場合、こちらの方が運賃は格安ですので、短距離なら利用価値はあるかもしれません。

ただこの非空調車両は乗車できる機会自体が少なく、MAKIKYUが実物を目撃したり通用乗車案内を見た限りでは、概ね九龍~新界東部に限られる様ですので、皆様もこの方面へ行かれた際には、敢えて乗車に挑戦するのも面白いかもしれません。

KMBの路線バス(2)~ゴージャスな塗装の低床車両

2006-10-11 | バス[中華人民共和国]
 

先月に一度記事を取り上げた香港のKMB(九龍巴士)ですが、今日はその続編として新型車両について取り上げ、また乗車した気分だけでも…という事で、香港名物の2階席車内画像も同時に掲載します。

KMBでは車両の種類によって塗装が大きく3種類(他に例外あり)に別れ、以前は中堅格ともいえる白い塗装のバスを取り上げましたが、白い塗装のバスと写真の金色(&ブロンズ?:以下金色と表記)のバスが空調車両となっており、非空調車両(走っているのは極一部の系統だけです)に比べて若干高額な運賃設定となっています。

白と金色のバスは同系統で混用される事はあまりなく、概ね系統毎にどちらを使用するかが決まっている様で、また金色のバスも製造メーカーの違いなどで幾つかの種類が存在します。
(MAKIKYUが幾つかのバスを見た限りの話なので、違う事もあるかも知れませんが…)

ちなみに白と金色のバスの違いですが、金色の方が車両が新しく、MAKIKYUが何度か乗車した限りでは金色の方は一階がノンステップとなっていましたが、特にノンステップである事を示す表記などは見当たらず、控え目に車椅子マークが付いているのが特徴です。

また客室内もMAKIKYUが見た限りでは、白い塗装のバスでは2階座席の片方が3人掛けとなっている車両もありましたが、座席自体はどちらも大抵ビニール張りのクッション入りで、座り心地に大差はありません。

多少路線が複雑なので、通用乗車地図(香港で発売されている交通案内の本)などがないと不慣れな外国人観光客の利用には難ありですが、硬い金属製座席を採用している電車(九鐵・地鐵)より居住性は優れています。

その上2階建て故に車窓も充分に堪能でき、特に写真の金色塗装のバスはなかなかゴージャスな雰囲気を漂わせており、九龍や新界をはじめ、香港島でも過海線(トンネルを経て九龍方面へ至る路線)で頻繁に運行されていますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様が香港に行かれた際は是非オススメしたいものです。


車内の画像は新界地区を東西に結ぶ64K路のモノですが、KMBのバスではこの金色の新型バスに限らず、大半の車両で1・2階双方の客室前方で漢字表示(表示が切り替わる際には英語表示も出ます)の次停留所表示装置(LED)が設置され、また1階では中国語(広東語)・英語・中国語(普通語)によるアナウンスも流れるなど他社より一歩進んだサービスを提供しています。

これは非常に助かりますので、「First Vision」などという広告モニターだけ設置して「服務優質・乗客第一」(こんな事を言い切っても、日々進歩はしていない気が…)と名乗る会社をはじめとする同業他社も、是非KMBを見習ってもらいたいものです。
(香港の路線バスは、MAKIKYUが乗車した限りではKMB以外車内放送無しです)


ちなみに以前取り上げたKMB(九龍巴士)の白塗装のバスに関する記事は以下にありますので、興味のある方はこちらも合わせてご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/makikyu/d/20060925