豆豆先生の研究室

ぼくの気ままなnostalgic journeyです。

“鉄腕投手 稲尾物語”

2007年11月18日 | 玉電山下・豪徳寺
 
 この11月9日(金)から11日(月)まで、別府で開かれた学会に出張してきたのだが、学会終了の翌朝、せっかくなので別府駅前からタクシーに乗り、別府ロープウェーで鶴見岳に登ってから、地獄巡りをしてきたことは前に書いたとおり。
 
 3時間ほどで別府駅に戻り、タクシーの運転手から、「別府駅の南側の路地を歩くと、別府の雰囲気を感じることができる」とアドバイスされたので、北浜バス停の少し手前、竹瓦温泉の通りまで歩いた。

 その途中の、とある雑居ビルの入り口に、《鉄腕投手 稲尾物語》という古い映画の看板がかかっていて、昔ながらのポスターも貼ってあった。
 稲尾和久のそんな映画があったとは、まったく知らなかった。空港に向かうバスの出発まで30分くらいしかなかったが、30分でも観たいところだったが、あいにく11月16日から3日間だけの上映ということで、観ることはできなかった。

 そうして、東京に戻った2、3日後の13日に、通勤途中の駅の新聞売りの広告で、稲尾さんの死を知った。偶然である。考えてみれば、稲尾はまさにご当地、別府緑丘高校の出身である。地元には根強いファンがいるものだと思った。
 どうでもいいことだが、僕は何十年か前に、この別府緑丘高校(現在は芸術緑丘高校というらしい)の確か隣りにある大分県立芸術短期大学の教員人事で不採用になってしまったことがある。もし採用されていたら、ずいぶん違った人生になっていただろう。

 亡くなった後の新聞記事によると、この映画館は別府ブルーバード劇場というそうで、稲尾投手の同窓生が経営しているという。そして、このたびの上映は、別府市民球場に“稲尾記念館”が開設されたのを記念して企画されたものだという(西日本新聞11月17日付[大分・日田版])。別府に行けばいつでも観られるしいうわけではないらしい。惜しいことをした。

 僕の記憶のなかの稲尾投手は、絵はがき大のブロマイドである。西鉄に入団して間もない頃、ボタ山を背景にして、あのやわらかいフォームで投球している稲尾投手のブロマイドである。紅梅キャラメルか、仁丹野球ガムかなにかの景品だったと思う。
 
 インターネットで検索してみると、10月末に終了してしまったヤフー・オークションの中に、不二家野球キャラメルの景品の稲尾投手のブロマイドが4880円で落札されていた。サイズが不明なので、僕の記憶のなかのブロマイドなのかどうかは分からない。背景も汚い木製の塀のようなもので、ボタ山ではないが、多分この写真だったように思う。もし違っていたとしても、4880円ならほしかった。

* 写真は、ヤフーオークションに出ていた稲尾投手のブロマイド(野球カードかも・・・)

  2007/11/18