きのう、11月28日は金曜日。午前中で授業は終了。
朝家を出るときは曇っていて肌寒かったのだが、2時間目の授業の頃から陽がさし始め、昼飯で外に出る頃はカーディガン1枚で十分なくらいに暖かくなっていた。
この日は午後から近所の病院に入院中の知人の見舞いに行くことになっていた。病院の面会時間は大体午後2時か3時からである。早く行って病院で時間をつぶすのもの勿体ないので、大学の近くを散歩することにする。
で、どこに行くか。
最近では散歩の目的はひとつしかない。“ミニカー”である。きっと豪徳寺での少年時代に、野球カードを求めて“紅梅キャラメル”を買いに行ったときもこんな気持ちだったのだろう。
先日、ふらりと尋ねたことのある神田須田町の“ミニカー アート”のホーム・ページに、特価品としてMINICHAMPS製の“Audi A3 Sportsback(2004)”が2400~500円で出ている。電話で問い合わせると在庫があるというので、買いに行くことにした。
神田須田町は、戦前からの町の佇まいが多少は残っていて、散歩で歩いて楽しい町である。この日は靖国通りを避けてなるべく裏通りを歩くことにした。ビルの陰になって日の当たらない所はさすがに寒かったが、早足で歩けばしのげない寒さではない。
わが“カローラ・ランクス”は“アウディA3”のパクリだとよく言われる。確かにリア・ウィンドウなどのスタイルは似ているが、傾斜が異なるし、サイド・ウィンドウの形も違うので、僕自身はそれほど似ているとは思っていなかった。
しかし、先日この“ミニカー アート”のショーウィンドウに飾ってあったMinichamps製の左ハンドルのカローラ・ランクスのミニカーを見たときは、思わずアウディA3と間違えてしまった。ミニカーになると、実車ほどにはリア・ウィンドウやサイド・ウィンドウの形は違って見えず、やはり両車は似ているようだ。
それはともかくとして、ぼくは5ドアのハッチバック・スタイルのコンパクト・カーが一貫して好きである。多分初代ゴルフ以来、それを模倣したと言われるマツダ・ファミリア、ホンダ・シティから、わがスバル・レックスコンビまで、国産車でもリアがすとんと切れたハッチバックが好きだった。
それに、徳大寺先生もよく言うように、ハッチバックはとにかく便利である。
アウディは、叔母がA3よりは大きなセダンにかつて乗っていたが、エンジン・キーが時おり抜けなくなってドイツにまで修理に出して、2か月待たされたうえに9000円も取られたとか、アームレストが上でとまらず、運転中に突然落ちてくるとか、いろいろ不満を聞かされた。乗り心地はさすがに重厚だったが。
欲しいと思ったことはないが、スタイルは嫌いなクルマではない。ミニカーでもっているくらいがちょうどよいだろう。
* 写真は、MINICHAMPS製“Audi A3 Sportsback(2004)”サイズは1/43。