昨夜9月25日(金曜)夜8時から、“主任警部アラン・バンクス” (シーズン2)が始まった(BS560ch. AXNミステリーチャンネル)。<シーズン2 #2>となっていたから、先週から始まっていたのかもしれない。
第2話の題名は「殺意の境界線」という。
アラン・バンクスの弟が犯罪に関与しており、アラン自身も最初のうちは容疑者ないし重要参考人として、捜査から外される。この辺の設定はうまい。
テーマというか犯罪の内容は、かつてぼくが修士論文のテーマにしようかと思っていた問題に関わりがあるのだが、ネタが割れてしまうので控えておこう。
弟は経済犯罪には手を染めていたが、殺人は犯していないというのが「境界線」の意味らしい。悪銭で羽振りがよいらしくポルシェなどに乗っている。
弟だけでなく、彼の両親も登場する。
父親は貧しい工員として働きながら、彼を大学まで行かせ、リタイア後の現在は小売り業を営んでいる。
イギリスの警察官のバック・グラウンドをうかがわせる設定だが、イギリスの警官の学歴はよく分からない。オックスフォード出身のモースは異例のようだが、ハサウェーもたしかケンブリッジを出ている。ルイスも地方ではあるが(マンチェスターだかニューカッスルだか・・・)大学出のようだった。
時おり登場する嫌味な大学出の新卒刑事は、署長からはちやほやされるが、現場の刑事たちから「将来は警視正様」などと陰口をきかれている。今回アランに代わって捜査の指揮をとる女警部補もそのように描かれている。
毎週金曜日に数回放映されるようだから、しばらく金曜日の夜はアラン・バンクスで何とか時間をつぶせそうだ。
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つづいて、NHKのBSプレミアム(BS 104ch.)で“中井精也のてつたび” 「夏の思い出・信濃路 しなの鉄道線」というのを見た。
この夏、軽井沢からどこにも行けなかったので、軽井沢から上田、長野を経て、妙高高原に至る鉄道の旅は楽しかった。
途中、上田では上田電鉄で別所温泉に寄り道し、長野では北しなの線で湯田中に寄り道をする。これらの路線で、かつて東京を走っていた緑とオレンジの湘南電車や、成田エクスプレス、小田急ロマンスカーなどが今でも現役で活躍していた。
とくに小田急のロマンスカーは数世代前の車両で、懐かし姿が信州の田園風景の中をゆったりと走っている風景には感動した。豪徳寺生まれのぼくとしては、ぜひ見に行きたいと思った。
出発がしなの鉄道の軽井沢駅だったので、中軽井沢や信濃追分、御代田、小諸あたりがたくさん出てくるのかと期待したが、残念ながら、軽井沢のつぎはいきなり旧北国街道の海野宿になってしまった。海野宿も悪くはないが、軽井沢びいきとしてはちょっとがっかりした。
浅間山はやっぱり中軽井沢、追分から見る姿が一番きれいだとぼくは思う。北軽井沢、嬬恋や、小諸からの姿は「ぼく」的にはアウトである。
雷電の里(?)からの山影などは、ひとに言われなかったら浅間山だとさえ分からなかった。
写真撮影については、駐輪場の屋根や自動販売機など画面に映したくない対象をカットするように構図を決めろというアドバイスが参考になった。
ぼくは浅間山を撮ろうとするたびに、ツルヤの前でも佐久農協の踏切わきでも沓掛テラスでも発地市場でも、つねに電線と電柱が邪魔で苦労するのだが、電線をカットする方法はないだろうか。
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この後、AXNミステリーで高村薫の「マークスの山」をやっているのを発見したが、夜も遅かったし、話がすでに第3話まで進んでしまっていたので見るのはやめた。
あの小説は主人公が碑文谷署の刑事で、都立大学周辺が出てくるのだが、テレビドラマでは原作に忠実にあの辺りでロケをしているのだろうか。あの辺の住民はテレビのロケなどにはあまり好意的ではないように思うが、もし何年か前のあの辺りの風景が出てくるのなら、ぜひ再放送は見たいところである。
2020年9月26日 記