断捨離シリーズもネタ切れというか、面白みにかけてきた。
今回は1960年代に、毎年晴海で開催されtれいた“東京モーター・ショー”の入場券。
上から1962年の第9回。当時はまだ“全日本自動車ショー”などと言っていたらしい。
次が昭和38年(1963年)の第10回。東京オリンピックの前年のため、「東京オリンピック基金募集協賛」と銘うってある。
第11回のチケットには“11th TOKYO MOTOR 東京モーターショー 入場券”以外何も書かれていない。裏面も白紙である。1964年開催のはずである。
最後が1965年の第12回。
この年は一転して、チケットにあれやこれやと色々なことが書いてある。
会期は昭和40年10月30日~11月11日、会場は東京・晴海、時間は午前10時~午後5時(但し日曜・祭日は午前9時より)。
おまけに右下に抽選番号がついている。裏面に景品が書いてあって、各自動車会社から提供される車が当たったようだ、
いすゞ賞 いすゞベレット1300 2ドア に始まって、ダイハツ・ベルリーナ F30、マツダ・ファミリア 4ドア SSA、日野コンテッサ1300 スタンダード PD100 などなど、懐かしい名前がつづく。
この年の半券の裏に「不二スバル自動車」のスタンプが押してあるところを見ると、わが家でスバルを購入していた販売会社からもらった入場券で出かけていたのかもしれない。
私の記憶では、クルマ好きだった友人に誘われて出かけたように思っていたのだが、券はぼくが貰ったものだったのかもしれない。
戦後間もなくのような、馬鹿でかいアメリカ車の時代は終わっていて、オシャレなヨーロッパ車に人気は移っていたころである。
アルバムを探せば、流線型の、しかし大型ではないイギリス車の前で撮った写真が出てくるはずである。
いずれにせよ、クルマが憧れだった時代の思い出である。
チケットの半券のついでに、“ミロのビーナス展”そのほかの半券も、思い出にアップしておく。
一番上は出光美術館の入場券。
昭和49年1月~2月開催の“出光コレクション サム・フランシス展”の入場券。
サム・フランシスが何者だったかも記憶にないが、はっきり覚えているのは、行った日が雪の翌日で、出光美術館の窓から眺めた皇居の雪景色がきれいだったこと。
しかもなぜか、その当時好きだった結城昌治の「公園には誰もいない」という確か講談社文庫の表紙の雪景色とイメージが重なる。
“ミロのビーナス”は1964年4~5月に国立西洋美術館で開催された。超満員で、立ち止まることが禁止されて、ただビーナスの前を流れるように歩いた記憶しかない。中学生100円だったらしい。
“英国博覧会”は1965年9月~10月開催。これまた東京晴海会場とある。一般150円。
裏面に「英国製品でより豊かな生活を!」とある。
さらについでに、ファンだったソフィア・ローレンの“ひまわり”のチケットも・・・。
さらに、さらに、もう最初の“モーター・ショー”と何の関連もないけれど、中軽井沢ー東京間の古い特急券も・・・。
ほかにも、学生時代の定期券だの、生徒手帳だの、成績表だの、がらくたが大量に出てきたので、「断」も「捨」もままならず、ひとまず自分の部屋に救済したが、いずれは捨てなければならないだろう。
2019/3/14 記