今年の初DVD(DVDはじめ)は、フランスのテレビ映画のメグレ警視シリーズから“メグレは二つに見える”を。
1999年制作とケースに書いてある。
最近はBSのミステリー・チャンネル(? 560ch)でも放映されないし、近所のツタヤにも置いてないので、AMAZONで新古品(?)を購入してみた。
マイナーな作品で、題名を聞いた記憶も、見た記憶もまったくない。
選んだ理由は、単に値段が安かったから。980円だった。
期待もしていなかったが、中身は悪くなかった。いかにもメグレものらしいストーリーだった。
パリとその郊外が舞台になっているのもいい。
ただし、邦題は疑問。
「メグレは二つに見える」では、メグレが二重人格者か、二面性を持った人間である、というニュアンスだが、実際は、メグレが被害者の二重性を見抜くという話である。
せめて“メグレには二つが見える”、もっと内容に即していえば“メグレと二重生活者”とでも名付けたいところだが、ネタ割れしそうなので、こんな邦題になったのだろう。
被害者の二面性が解決のカギになる話は、エド・マクベイン「87分署シリーズ」の“被害者の顔”が同趣向だった。
どちらが先の作品かわからないが、マクベインのほうの被害者は5重性くらい持った女性だったと記憶する。
おまけに、“メグレには二つに見える”の途中で登場する1930年代(?)のシトロエンをアップしておく。
2016/1/4 記