豆豆先生の研究室

ぼくの気ままなnostalgic journeyです。

千ヶ滝100年 千ヶ滝通信

2018年07月26日 | 軽井沢・千ヶ滝
 長年管理を依頼している西武プロパティーズから定期的に送られてくる“軽井沢通信”の2018年7月号(通巻34号)は、千ヶ滝別荘開発100年が特集だった。

 千ヶ滝の別荘地は、1918年(大正7年)に堤康次郎が「軽井沢千ヶ滝 文化村」を開発、販売を始めて今年で100年になる。
 ぼくがはじめて軽井沢に行った昭和31年(1956年)当時は、西武百貨店軽井沢店の東側、まさに堤が最初に売り出したあたりが「文化村」と呼ばれていたことは、このコラムの第1回で書いたとおり。

 わが家が国土計画が開発して売り出した千ヶ滝西区に土地を買ったのが1964年か65年、坪5000円、300坪で150万円だったと聞いている。
 そこに家を建てたのは1968年、ぼくが高校3年の時だったから、わが家も今年建設50年を迎える。
 増築を2回行い、一昨年には水回りをリフォームしたが、基本部分は50年前のままである。
 良くもったというのが実感である。

 土地の購入時に敷地の周りに植えた落葉松も、当時はぼくの背丈ほどで、てっぺんの枝に止まっているトンボを虫取り網で捕まえたりできたが、今では2階の屋根よりも高い大木になってしまった。

         

 友達が遊びに来て、泊まって行き、テニスやドライブに出かけたりもしたが、しかし大半の時間は受験勉強や読書に費やした。

 高校生だった頃は、自分が60歳だの70歳だのになるなどということは夢想だにしなかったのだが、実際にそんな歳になってしまった。
 実感はまったくなく、自分は今でも18歳の頃と基本的には変わり映えもしないままの存在だと思っているのだが・・・。

 ぼくが大学生だったころ、当時60歳後半から70歳に向かっていたはずの祖父がアドルノやルーマン、ホルクハイマーなどを読んでいる隣りの部屋で、当時刑法学界ではやっていたヴェルツェルの「目的的行為論序説」を読んでいたら、部屋に入ってきた祖父がその本をちらっと眺めてから、「こんな難しい本は司法試験のためには読む必要はない」と言って、その本を取り上げられてしまったこともあった。
 * 下の写真が祖父の勉強机。亡くなって30年以上経つがそのまま置いてある。

           

 今でも、軽井沢では本を読んでいる時間が多いが、定年になったらチェーン・ソウで繁りすぎた庭木の伐採でもしようかと思っている。


 2018年7月26日 記


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