さすが、真央、フリーで、トリプルアクセルを決め、ミスなしでフリー自己最高点をたたき出し、有終の美を飾った。ショートプログラムでは16位に沈み、悲願の五輪金メタルとはならなかった。でも五輪運が悪いだけで、この十年をトータルでみたときに、フィギアの女王は誰かと言ったら、真央以外の名を探すのは難しい。
キムヨナがいるではないかという人がいるかもしれないが、グランプリファイナル、世界選手権の優勝回数でも真央に負けるし、第一、ソチ五輪前の長い空白期間には何の記録もない。それに、五輪のときだけにピークを合わせてくるというのでは、それだけで女王の資格はない。
真央は、五輪運が悪かっただけなのだ。まず、荒川静香が金メタルをとったトリノ大会では、年齢制限で出場できなかった。そのシーズン、GPファイナルで優勝しているから、実力は荒川静香と変わらないか、むしろ上を行っていた。そして、4年後、満を持して、バンクーバー。宿命の対決でキムヨナに負け、銀メタルに終わる。このときは、真央だけではなく、ぼくらも悔しい思いをした。ショートプログラムで、真央はトリプルアクセルを決め、完璧な演舞をしたにも関わらず、飛ばないキムヨナの点が上を行った。フリーでもキムヨナに異常な高得点がつき負けた。
男子も同様に4回転を決めたプルシェンコが、飛ばない選手に金メタルを奪われ、表彰式で悪態をついた。アイスダンスじゃないんだから、高度な技術のジャンプは評価してくれよ、というわけだ。その後、彼の意見も通り、四回転の基礎点が大幅に上がり、今では4回転を飛ばなければメタルはもらえない。ところが、女子の3回転半の基礎点は、男子の4回転に比べると、お茶を濁したという程度。だから、今回も、真央以外は誰もやらない。もし、男子並みに上げていたら、大分、様子は違っていたことだろう。
五輪金メタルはなかったけれど、この10年間のフィギア女王は真央しかいない!。どうだ、文句あるか!。
。。。。。
今日の未明というか、真夜中。完璧の演舞で、感極まって、涙。
フリー自己最高点を出した女王。
トリプルアクセルが出来るのは真央しかいない!有終の美。お見事、真央ちゃん!