こんばんわ。
今回の京都梅見の旅は三泊四日だったが、三日目は大阪で一日、過ごした。午前中は市立東洋陶磁美術館で特別展”故宮博物院の北宋汝窯青磁水仙盆”の鑑賞、午後は大阪城内の梅林を訪ねた。
大阪城パークセンターの案内をみると、この梅林は、府立北野高校の卒業生が開校100周年事業として、22品種、880本を大阪市に贈ったことがはじまりで、昭和49年3月に開園となったそうだ。それが拡大し、現在は、100品種、総数、1,270本になっているとのことだ。
たしかに品種も多かったし、本数も半端じゃなかった。たとえば、ほかと比べてみると、京都の北野天満宮が50種、約1500本、京都府立植物園でも60種品種(150本)だから、品種数では大阪城が圧倒している。関西一である。それでは、ご案内いたしまする。
2017年2月28日 大阪城梅林
見ごろとなり、人出も多い。
ついピンク系に目が。
お城もみえる。
高層ビルも。
ふと、どこかで見た品種が。鎌倉の瑞泉寺の黄梅ではないか!牧野富太郎博士が瑞泉寺で見つけて命名したという貴重な品種。花弁が退化している。ここでは本黄梅という名。本家争いか(笑)。
その近くで、この品種はここと、もう一か所くらいしかないものだという話声。よく知っている方のようで、5か所という説もあるが、自分で確かめたそうだ。近寄ってみると、華農玉蝶という品種名の名札が。開花した花びらの中に、もう一つ蕾があって、八重の花を咲かせるとのこと。貴重な梅の花を見ることができた。
これは、どこでも見られるが、思いのまま。紅梅と白梅を同じ枝に咲かせる。
1.7ヘクタールもあるという広大な梅園。一回りすると、いろいろ面白いことに出会う。大勢の人が集まっている。
な、なんとうつくしい小鳥が二羽、仲良く梅の枝に止まっている。
どうも、インコのようだ。
このおじさんが飼っているインコらしい。もう二羽、袋の中から出してきて、枝に止まらせる。
そこへ、先ほどのインコが寄ってくる。
そして、とうとう四横綱揃い踏み。最後に来たのが、稀勢インコ。大阪場所も、もうすぐ!
おじさん、ありがとう。楽しいショーをみせていただいた。大阪の人はサービス精神が旺盛ですね。
大阪城を背景した梅の花でさようなら。
大阪城梅林は、珍しい品種もあり、インコの芸もありで、まことに天晴れな梅林であった。
では、おやすみなさい。
いい夢を。
(今日の八幡さま、天晴れりす君)