おはようございます。
この17日、元関脇・豊ノ島が引退を表明した。さびしいかぎりだ。同期の稀勢の里、琴欧州と共に十両時代から三羽烏と讃えられていたが、これで、みんないなくなった。出世競争では、稀勢(横綱)、琴欧州(大関)には後れをとったが、一番、長く相撲をとった。
豊ノ島は、思い出に残る一番として、2011年の11月場所の白鵬との優勝決定戦をあげた。ぼくもこの一番だな。このときのぼくのブログはこう書いている。稀勢の里と琴欧州も微妙にからんでいて面白いので載せる。
2011年11月28日 九州場所千秋楽
豊ノ島、本割りで、稀勢の里を逆転で破り、14勝1敗。よし、いいぞ。いつもは、ご贔屓の稀勢の里に、よく負けてくれた、と讃えたぼく。八百長でもなんでもいい、今回だけは、豊ノ島に勝たせてあげたかった。つづいて、白鵬と琴欧州戦。なんとも情けない、琴欧州。ぜんぜんやる気のない相撲だった。豊ノ島とは、稀勢の里と同様、十両時代からの三羽ガラスではなかったのか。何としてでも、白鵬を破り、援護射撃してあげねばならないのだ。そんな気迫がぜんぜん感じられない。そして、優勝決定戦。なんとしてでも勝ってくれ。心から願っていた。しかし、あああ・・・するりと優勝が逃げていってしまった。白鵬も、もう何度も優勝してるんだから、一度くらい負けてやれよ、と言いたい。全く気のきかない男だ。こういうのをバカ正直というのだ。横綱ともなれば、一個人のことを考えるのではなく、相撲界全体のことを考えなければならないのだ。豊ノ島優勝であれば、大相撲の経済効果ははかりしれなかっただろう。これでは、八百長礼賛かな(笑)
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豊ノ島は幕内優勝こそなかったが、結構、大勝ちし、たびたび優勝争いに加わっていた。ある記事を見ておどろいた。なんと5回も準優勝をしているのだ。また、白鵬が最初に奪われた金星は豊ノ島からだったそうだ。
また、こんなこともあった。横綱稀勢の里が怪我で長期休場したあと、進退をかけた初場所出場を前に同期の琴奨菊と共に部屋を訪れ、励ましの出稽古を行った。稀勢の里は、昔を思い出し、本当にいい稽古だったと、笑顔で応えた。
気は優しくて力持ちを地でいくおすもうさんだった。井筒親方を襲名する。ご苦労さまでした。
2016年5月場所
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それでは、みなさん、今日も一日、お元気で。