おはようございます。ぶら美でロンドンナショナルギャラリー展の第二弾となりまする。
はじめに、ブラ美ホームページからの漫画を。前回と同じものですが、今回は左下の17世紀オランダ絵画の部を注視してください。
第2章 オランダ絵画の黄金時代
17世紀のオランダは貿易大国で市民が力を持った時代。また宗教改革によりプロテスタントの国になったことで、宗教美術の注文が減った。それにとって代わったのが、風景画、静物画、人物画で、これらジャンルのスペシャリストが生まれた。
ヘーダの”ロブスターのある静物”
グラスに写りこむ窓まで詳細に描いた。細密描写はオランダ。フランドルの伝統伎。
レンブラントの"34歳の自画像"
レンブラントは若い時から晩年まで多数の自画像を描くが、これは絶頂期に描いたもの。自信満々の顔、ポーズや衣装も100年前のラファエロら大画家の自画像に模しているとのこと。レンブラントはファーストネームだが、これもラファエロ、レオナルドら超一流画家を意識し、自分もそうなろうと流通名にした。思惑通り、現在も大画家レンブラントになっていますよ。元美術記者であった司馬遼太郎はレンブラントをこう評している。私は、あらゆる点で、レンブラントが、人類史上最大の画家の一人だったと思っている。レンブラントは、後世、他の画家と比較されるよりも、シェイクスピアと比較される場合が多い。異種比較ながら、レンブラントととしては、もっとも正確な比較のされ方であろう。レンブラントは、人間の深奥をつかみ出し、その深奥を動作として表現し、また群れとして展開させた。この点においてレンブラントに比較できる画家を人類はもっていない。
フェルメールの”ヴァージナルの前に座る若い女性” フェルメール最晩年の作で、窓は閉められ、外からの光はない。
ナショナルギャラリーには2点のフェルメール作品があるが、10年ほど前、ロンドンを訪ねた時は、これは貸し出し中で、もう一つの”ヴァージナルの前に立つ女”を見てきた。
以下の章はこの漫画を参考に。
第3章 ヴァン・ダイクと イギリス肖像画
17世紀前半、フランドルのルーベンス工房の筆頭助手であったヴァン・ダイクはイギリスに渡り、多くの優れた肖像画を描いた。その影響で18世紀のイギリスでゲインズバラら優れた肖像画家が生まれた。
ヴァン・ダイクの”レディ・エリザベス・シンベビーと アンドーヴァー子爵夫人ドロシー”
ゲインズバラの”シドンズ夫人”
ライト・オブ・ダービーの”トマス・コルトマン夫妻”
第4章 グランドツアー
18世紀のイギリスでは上流階級の子息たちが、ヨーロッパ文明揺籃の地であるイタリアを訪れる、いわゆるグランド・ツアーが流行った。そうした旅行者が好んで持ち帰ったカナレットらによるヴェネツィアやローマの都市景観図などを紹介する。
カナレットの”ヴェネツィアの大運河のレガッタ”
(つづく)
それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!