おはようございます。
録画しておいたNHKの日曜美術館を昨日、見た。テーマが、疫病を越えて人は何を描いてきたか。コロナに苦しむ現代に格好な話題。それぞれ疫病に苦しんだ時代の日本美術、西洋美術をとりあげ、人はどのように疫病とと向かい合い、乗り越えてきたのかを探る。
日本美術史の山本聡美さんは、国宝・ 辟邪絵(へきじゃえ)を例に、疫病を鬼の姿で表し、可視化することによって、病気と折り合おうとしたのでは、と語る。病という現実を受け止め、それでも生き続けていこう、と。ここでは、鬼を食いちぎり、酢につけて食べる善神が描かれている。
融通念仏縁起絵巻(清涼寺本)
道場の前に集まっている疫病(鬼)たちに、これだけの人が念仏していて署名しているのだから、帰れと談判する。
一方、厳島神社に納められた国宝・平家納経。疫病で悩まされた時代、不安や怖れが、豪華で、美麗なものを求めた。
さて、西洋美術ではどうか。小池寿子さんは中世ペスト期のイタリア壁画を読み解き、疫病の流行を経て、ルネサンスが準備されたと語る。
ピサの斜塔のある聖堂カンポサントのフレスコ画。死の凱旋。蝙蝠のような悪魔が死体から魂を抜き去る。コロナも蝙蝠由来。
この絵のメッセージは、疫病のまん延で神への不信に傾きがちな人々に、悪いのは罪深き人間だ、ひたすら神に祈る生活をと。
こんな恐い絵も。死の舞踏。
苦難の時代のあと、ルネサンスの時代へ。
フィリッポ・リッピの聖母子と天使
ボッティチェリの柘榴の聖母
そして、最後に疫病を追い払う妖怪アマビエの新作も紹介されました。
それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!