京都からのスマホ投稿です。昨日は、午前中は二条城、午後は祇園祭の後まつりを見学。屏風祭も宵山も最高!150年振りの復活、大船鉾は大人気でしたよ。その記事は帰ってから載せるとして、今日は、溜まっている展覧会関係でいきたいと思います。
横須賀美術館で開催されていた”アール・ヌーヴォーとアール・デコ /ヨーロッパのデザインと工芸”展。もう6月29日で終了しているが、これも観たという証拠にちらしと少しだけの感想だけでも載せておこうと思う。展示品は東京国立近代美術館工芸館所蔵のものばかりで、ヨーロッパのデザインと工芸、そしてその影響のもとで開花した日本の作品の約100点もある。
アルフォンス・ミュシャらのリトグラフから始まって、ルネ・ラリックの金・七宝のブローチときて、クリストファー・ドレッサー(1834-1904)の椅子とか帽子掛けとか、さらにはガラス製品まで現れる。ドレッサーの作品が20を越えて、この展覧会のメイン展示になっている。彼は、英国生まれで植物学者を目指していたが、デザイナーに転向、近代工業デザインの魁になったというだ。来日もしていて、その後ジャポニズムの影響も受けているとのこと。そのあと、ルネ・ビュトーの陶器などがつづく。
そして、日本人登場。最近、ぼくも関心をもっている宮川香山の色入菖蒲図花瓶が登場。そのあと、高村豊周の青銅鋳造などがつづき、杉浦非水のリトグラフや木版画が20以上、ずらりと並ぶ。三越にも務めていたことがあり、東京三越呉服店のポスターも。”非水百花譜”にはうつくしい花々が印象的。日本の商業美術の魁とか。大木秀春の銀製品も。金具とか帯留めとか。20点近く。
この展覧会では、有名作家を除いて、あまり覚えのない作家も多かったが、こうして、ブログ記事にしていくと、少しは頭の片隅に残るようになり(汗)、次にみたときに、ああ、あのときのと親近感が湧くものだ。それで、いつも書いている。
杉浦非水の”三菱呉服店新館洛星”とミュシャの”民衆美術協会”
上段:アンリ・ヴァン・ド・ヴェルド”トロポン” 、ドームクリスタル”剣先文トパーズ壺” 、セルゲイ・ワシリエヴィチ・チェホーニン”槌に鎌文皿”
下段: ロジェ・デ・ヴァレリオ”シトロエン”、ルネ・ラリック”ブローチ 翼のある風の精”
今日は、これから後祭りのメインイベント、山鉾巡行見学です!
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