こんばんわ。
2009年、江戸博の”うるわしき大正新版画展”ではじめて川瀬巴水の”清洲橋”を見て、すっかり巴水ファンになった。これは、巴水の代表作の一つだが、その後、随分、巴水の展覧会を見ているが、意外と”清洲橋”は現れない。ぼくの過去ブログを調べてみると、2014年以来、記載がないようだ。それが、何と、今日、ふいに、現れたのだ。
何処で?茅ヶ崎美術館で。
茅ヶ崎駅から歩いて10分ほどの高砂緑地内に美術館はある。
そして、その展覧会は? ”THE 新版画/版元・渡邊庄三郎の挑戦”
久し振りだね、清洲橋さん。巴水ブルーの空と隅田川にかかる美しい橋。関東大震災からの復興のシンボル。巴水のまなざしは近代化する東京風景に向けられるが、橋の下を渡る小さな手漕ぎ舟とその漕ぎ手にもやさしい眼差しを。
清洲橋
まだハーバード大学の学生だったロバート・ムラーは、ニューヨークの日本美術店で一枚の絵に目がくぎづけになった。それが川瀬巴水の”清洲橋”だった。この日の感動がきっかけとなって、大正新版画の蒐集にのめりこんだのだ。生涯にわたり集めた2000点にも及ぶムラーコレクションは、スミソニアンの博物館群のひとつ、アーサー・サックラー・ギャラリーに寄贈された。前述の江戸東京博物館で開催された”よみがえる浮世絵/うるわしき大正新版画展”には、”清洲橋”をはじめムラーコレクションのよりすぐり30点が展示されていた。
茅ヶ崎美術館での”THE 新版画展”は、素晴らしかったが、その詳細はのちほどに。
ただ清洲橋だけではさびしので、ここでは、その隣りに展示されていた”相州七里ガ浜”をひとつ。
相州七里が浜 ぼくのよく出向く場所。七里ガ浜向かいに江の島。満月がここに出ているということは、早朝である。二人連れの早朝散歩が気になる。
美術館はこの高砂緑地内にある。
巴水はじめ、深水、五葉、小早川、紫浪、小原古邨ら錚々たる新版画家、勢揃いの見事な展覧会でした。”仙厓展”(あと3章分、残っている)の紹介のあとにでも詳しくレポの予定です。
では、おやすみなさい。
いい夢を。
美術館前のアメジストセージ↑
現在の清洲橋↑
「川瀬巴水展 横浜高島屋」に飛んで、「八幡様御神木 大往生」に行ったりで中々この記事を読むのが進みません(笑)
高砂緑地も又、なんとも風情のあるところですね!
清洲橋、なるほどと感じます!
>七里ガ浜向かいの左に江の島。満月がここに出ているということは、早朝である。「二人連れの早朝散歩が気になる」。
いやはや、鎌倉に住んだら、marboさんが散歩しそうなところを待ち伏せしてストーかーになってしまいそうです!(笑)
>現在の清洲橋↑
これは、補修は重ねたと思いますが「関東大震災からの復興のシンボル」のままなんですか?
有難うございました。
昨夜は、月を眺め木星や火星に心酔して、そのまま塗に尽きました。
鎌倉には、瑞泉寺と故渡辺茂夫さん宅と、その他にも見所が増えています。
来初夏の辺りになるかしらん?
計画中です。
高砂緑地は明治の名優、川上音二郎が愛妻の貞奴と暮らした住まいの跡地で松林公園になっています。隣接して図書館のあり、好きな場所です。
現在の清洲橋は補修はしていますが、震災後建てられたままの形だと思います。
ありがとうございました。
来年に鎌倉行を計画されているとのこと。懐かしい人のお墓参りですね。
ありがようございました。