【tv】「ぶらぶら美術・博物館」運慶展
毎週金曜日にBS日テレで放送中の「ぶらぶら美術・博物館」 ご意見番の山田五郎氏引率の元、おぎやはぎと高橋マリ子が美術を学ぶという形式で、現在開催中の展覧会を紹介する番組。今回は上野の東京国立博物館で開催中の「運慶展」ってことで、これはメモ取りながら視聴! 備忘のためTweetしておいた。ってことで、「運慶とは何者か?」(記事はコチラ)に引き続き、Tweetに追記する形で備忘録として記事にしておく。
ということでTweetをドゥゾ♪(っ'ω')っ))
#ぶらぶら美術博物館 #運慶展 ①仏像の作り方 割れがあっても木目がつながれば一木造り、木目がつながらなければ寄木造。
— maru ◖ฺ|´⌣`*|◗·˳♪˚♫ (@maru_a_gogo) 2017年10月13日
運慶は生年不明。長男湛慶が1173年生まれなので、1151年頃ではないか?
運慶については(Wikipedia)を見て頂くとして、最初にビックリしたのは一木造と寄木造との違い。てっきり割れすらないのが一木造なんだと思ってた! 割れについてもっと詳しく説明していたのだけど失念💦
#ぶらぶら美術博物館 #運慶展 ②【勢至菩薩】康慶作?一番早い玉眼。平安時代の定朝様式とは一線を画す。平安時代は貴族が注文主で穏やかな仏像を好む。京都:院派、円派に対し、奈良仏師=慶派。慶派の特徴は玉眼と写実的。【南円堂6人の僧】南円堂作った藤原冬嗣と同世代の僧侶。モデルいた?
— maru ◖ฺ|´⌣`*|◗·˳♪˚♫ (@maru_a_gogo) 2017年10月13日
康慶作ではないかと言われている「勢至菩薩」には玉眼が使われていて、一番早いとTweetしてしまっているけど、一番早いとされているのは別の仏像らしい。でも、かなり早い段階であることは間違いなく、その辺りが平安期にもてはやされていた定朝式とは違っているとのこと。当時、京都では院派(Wikipedia) と円派(Wikipedia)が主流で、奈良仏師の中心は慶派(Wikipedia)という形だったのだそう。
「南円堂の6人の僧」は康慶作と判明しているんだったかな? 題材となっているのは南円堂を作った藤原冬嗣(Wikipedia)と同時代の6人の僧。時代が違うので当然会ったことはないが、かなり写実的なのでモデルとなった人物がいたのではないか?とのこと。
#ぶらぶら美術博物館 #運慶展 ③【仮講堂 四天王】元々は南円堂にいたのでは?では、現在南円堂にいるのは?
— maru ◖ฺ|´⌣`*|◗·˳♪˚♫ (@maru_a_gogo) 2017年10月13日
「仮講堂の四天王」も康慶作だったかな? 現在、この四天王は南円堂にいたのではないかという説があるのだそう。となると、現在南円堂にいる仏像たちは元々どこに?という疑問が生まれるけれど、それは後ほど!
#ぶらぶら美術博物館 #運慶展 ④【円成寺 大日如来】デビュー作。20歳頃?通常3ヶ月で作れるが1年半かけた。耳にかかる髪の毛は別に作り釘で止めてある。裸で作り衣を別に作り重ねる。台座裏"上品八丈絹四十三"=数千万円?"大仏師康慶実弟子運慶"日本初の署名?
— maru ◖ฺ|´⌣`*|◗·˳♪˚♫ (@maru_a_gogo) 2017年10月13日
「円成寺 大日如来」の台座裏の天板には"上品八丈絹四十三"という記載があるそうで、これはこの大日如来を製作するのにかかった費用。現在の価格に換算するのは難しいけれど、おそらく数千万円はかかったのではないかとのことだった。さらに"大仏師康慶実弟子運慶"と書かれているそうで、これは日本初の署名ではないかとのこと。
#ぶらぶら美術博物館 #運慶展 ⑤【円成寺 大日如来】つづき 静岡県の寺 地蔵菩薩坐像と3Dで型が一致。父親の影響大きい?
— maru ◖ฺ|´⌣`*|◗·˳♪˚♫ (@maru_a_gogo) 2017年10月13日
【願成就院 毘沙門天】北条時政の注文。初の関東武士の依頼。貴族は注文が煩いが、武士は特になし。勢いを感じた?玉眼。目頭弓形。怒りの目。
で、この大日如来は静岡県のお寺(名前を失念💦)の地蔵菩薩坐像と3D解析したところ、型が一致したのだそう。この地蔵菩薩坐像の作者は父の康慶であることから、この時期は父の影響を大きく受けていたことが分かるのだそう。まぁデビュー作だし20歳くらいだったそうなので、まだ修行の身だったのかもしれない。
「願成就院 毘沙門天」の注文主は北条時政(Wikipedia)。貴族の仕事は注文がいろいろうるさく、穏やかな表現を好むのに対し、武士はとくに注文をつけることもなく、自由な発想でできたのではないか? また武士に勢いを感じて、それが作品に反映したのではないかとのこと。鎌倉時代は武士の時代だし、当時の武士の勢いはすごいものがあったのかもしれない。怒りの目のことを瞋目というらしい。
#ぶらぶら美術博物館 #運慶展 ⑥【願成就院 毘沙門天】つづき 背面や邪鬼の裏側までしっかり彫刻。リアルな像で仏の世界を身近に感じさせる?
— maru ◖ฺ|´⌣`*|◗·˳♪˚♫ (@maru_a_gogo) 2017年10月13日
【浄楽寺 毘沙門天】願成就院の3年後。和田義盛夫妻の発願。月輪形銘札。月輪=悟りの心。澄み切った月。宝筐院陀羅尼=命を与える呪文。
「浄楽寺 毘沙門天」は「願成就院 毘沙門天」に比べると荒々しさがない。発注主の和田義盛(Wikipedia)は鎌倉の御家人ということで、こちらも関東武士の仕事。ただし、夫妻での注文だったようで、妻の意見が反映されて少し穏やかな表現になっているのではないか?とのこと。月輪形銘札については前回記事にも書いたので省略。宝筐院陀羅尼についてのWikipediaはなかったけれど、宝筐院塔のWikipediaの中に記載があるようなのでリンクしておく。
#ぶらぶら美術博物館 #運慶展 ⑦【浄楽寺 毘沙門天】つづき 大仏師興福寺〜運慶と署名。当時興福寺に住んでいた?
— maru ◖ฺ|´⌣`*|◗·˳♪˚♫ (@maru_a_gogo) 2017年10月13日
【光得寺 大日如来】水晶で作られた心月輪が体内に入っている。
【八大童子】うち6体が運慶作。1197年八条女院の発願で、高野山金剛峰寺に納められた。貴族女性穏やか?
「八大童子」を発願した八条女院というのは暲子内親王(Wikipedia)のことらしい。まぁ、女性でこんな発願が出来るのだから、女院様くらい身分の高いかたでなければ無理だよねと納得。
#ぶらぶら美術・博物館 #運慶展 ⑧【八大童子】つづき 1197年以降康慶の名なし。引退もしくは死去?運慶が慶派を継いだ? 制多迦童子:経典では性悪?本物の枝を持つ。三鈷杵は銅製。矜羯羅童子:右肩からかかる布は別材で作られている。
— maru ◖ฺ|´⌣`*|◗·˳♪˚♫ (@maru_a_gogo) 2017年10月13日
1197年以降は康慶の名前が出てこないので、引退もしく死去したのでは?というのはちょっと衝撃があった。なるほど。ここで運慶は慶派のを背負ったということなのね。
制多迦童子と矜羯羅童子は今回とっても楽しみにしている仏像。童子らしい顔と解説されていたけれど、意外に不細工なのも気になるところ。特に矜羯羅童子。
#ぶらぶら美術・博物館 #運慶展 ⑨【南円堂 四天王】現在南円堂にあるのは運慶作?の四天王。本来は無著・世親と共に北円堂にいた?今回はそのように展示。玉眼ではないのは何故か?無著世親は総監督運慶で6人の息子たちが製作。この四天王も同様に製作したのではないか?謎多い
— maru ◖ฺ|´⌣`*|◗·˳♪˚♫ (@maru_a_gogo) 2017年10月13日
ここで、前述した「仮講堂 四天王」の話とつながる。「仮講堂 四天王」が本来南円堂にいたのであれば、現在いる「南円堂 四天王」はどこにいたのかってことで、これは北円堂にいたのではないかという説があるのだそう。解説されていた方はちょっと半信半疑な雰囲気だったけど、今回の展示は本来はこうであったのでは?ということで、無著・世親と並んで展示されているとのこと。
また、この四天王は運慶作ではないか?と言われている段階で、特定はされていない。玉眼ではないというのも議論の一つで、でもこれは運慶作というよりは、総監督のような立場だったからなのではないか?とも考えられるとのこと。
#ぶらぶら美術・博物館 #運慶展 ⑩【無著・世親】5世紀インドの兄弟僧。運慶と6人の息子(運賀・運助?)が製作。6人息子がいたことは間違いない。女子は不明。有名なのは湛慶と康弁。
— maru ◖ฺ|´⌣`*|◗·˳♪˚♫ (@maru_a_gogo) 2017年10月13日
【大威徳】最近、運慶作と判明。乗っていた牛も、6本の腕も失われている。
無著と世親については特番記事にも記載したので割愛。ここで初めて知ったのは、この2体については6人の息子たちと製作したということと、運慶自身は総監督の立場だったのではないかということ。運賀、運助という名前も出て来たけれど、有名なのは湛慶(Wikipedia)と康弁(Wikipedia)で、残り2名については名前も不明なのかな?
#ぶらぶら美術・博物館 #運慶展 ⑪【龍燈鬼・天燈鬼】龍燈鬼:康弁作、天燈鬼:作者不明。筋肉の表現などにより作者は違う。力士がモデルでは?おしりに注目!眉毛:銅板、牙:水晶、アゴ:銅のヒゲ、龍の背びれ:動物の皮。手には龍の尻尾を持っていた?
— maru ◖ฺ|´⌣`*|◗·˳♪˚♫ (@maru_a_gogo) 2017年10月13日
最後は「龍燈鬼 天燈鬼」てっきり両方とも康弁作なのかと思っていたら、天燈鬼の方は作者不明なのだそう。ということで、番組での紹介も龍燈鬼のみ。筋肉の表現が素晴らしいのだけど、この筋肉のつき方は捻りによるもので、力士の筋肉に近いそうで、おそらく力士をモデルにしたのだろうとのこと。
龍燈鬼だけでなく、今回の展示の特徴は360度見れるということ。運慶は背面もしっかり作り込んでいるので、是非是非360度見て欲しいとのことだった。これは楽しみ!
ぶらぶら美術・博物館:毎週金曜日 20:00~ BS日テレ
#ぶらぶら美術・博物館 見応えあった!とっても分かりやすかったので、これらを踏まえて #運慶展 を見に行きたい! 楽しみ~😍
— maru ◖ฺ|´⌣`*|◗·˳♪˚♫ (@maru_a_gogo) 2017年10月13日
ということで、かなりいろいろ知識を得ることができたので、この辺りを踏まえて見に行きたい! やっぱり2回行こうかな~(゜-゜)
興福寺中金堂再建記念特別展 運慶:2017年9月26日~11月26日 東京国立博物館 平成館