【art】「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」鑑賞@国立西洋美術館
昨日 #ロンドンナショナルギャラリー展 行ってきた。日時指定の美術展は3つめだけど、さすがに一番混んでた。うっかり単眼鏡を忘れてしまい、相変わらず目のコンディションが悪いのと、密を避けたいこともあり、見たい作品以外は流しぎみに鑑賞。大きい作品が多いので、それでも満足感あり。良かった👍🏻 pic.twitter.com/hJVH3UkYuZ
— maru 𓆸 (@maru_a_gogo) October 3, 2020
建物外の看板。曲がってる💦
建物入口の看板
会場入り口。自分写り込んでる💦 マスクしてるし分からないか😅
今年、絶対見たいと思っていた企画展の一つ。同時期に開催する予定だった企画展がいくつも開催中止になってしまって心配していたけど、会期延長して開催してくれてよかった😭 やっぱりコロナが怖かったのでギリギリまで待って行ってきた!
もちろん今展も日時指定チケット制。今回はe+のスマチケを利用。アプリ内にチケットをダウンロードして、会場入り口で提示するしくみ。提示と引き換えに紙のチケットがもらえて、そちらで常設展も鑑賞可能。でも、ちょっと疲れてしまったので常設展は見ずに帰って来てしまった。国立西洋美術館の常設展素晴らしいので残念😢 やっぱり密が気になって無駄に疲れてしまう😵
ロンドン・ナショナル・ギャラリーは、作品の貸出が極めて厳しく、これまで館外で所蔵作品展が開催されたことはなかったのだそう。今回、約60点を一挙に海外で公開することは、ロンドン・ナショナル・ギャラリーにとっても初の試みなのだとか。これはやっぱりオリンピックに合わせてということだったのかしらね。まさかのコロナ禍で災難だったけれど、無事に開催出来て良かった😌
ぶらぶら美術博物館(記事はコチラとコチラ)を参考に鑑賞。いつものように感想Tweetしておいたので、それに追記する形で記事にしておく。
#ロンドンナショナルギャラリー展 レンブラントの「34歳の肖像」は人生の絶頂期の自信に満ちた姿が印象的。レンブラント作品は特別好きではないのに、目に飛び込んでくる。ターナーの「ポリュフェモスを嘲るオデュッセウス」のタッチは好きだけど、淡すぎてアポロンの馬車は分からず😅
— maru 𓆸 (@maru_a_gogo) October 3, 2020
レンブラント・ハンメルスゾーン・ファン・レイン「34歳の肖像」
レンブラント(Wikipedia)は自画像を多く残したことで有名だけど、テレビなどでレンブラントを紹介する時に今作が使われることが多い気がする。モデルを美化しないことでも有名だけど、今作は一番男前に描いているのでは? 肌もツヤツヤ輝いちゃってるし✨ 画家の人生の絶頂期だったそうで、自信がみなぎっている。Tweetにもあるけど、特別好きな画家ではないけど、展示室に入ると直ぐに目が行ってしまうのがレンブラントの作品。光の取り入れ方などもあると思うけど、やっぱり作品からオーラが出ているのだと思う。
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー「ポリュフェモスを嘲うオデュッセウス」
ターナー(Wikipedia)といえば、霞がかかったようなタッチの作品が特徴だけど、今作もかなりの霞のかかり具合。実際はもう少し分かりやすいのだけど、とにかく主役であるはずのオデュッセウスは船上に小さくしか描かれていないし、彼に嘲笑われているポリュフェモスの雲の中。水面のネイレスもよく見なきゃ分からないし、アポロンの馬車に至っては結局見つけられなかった😢
#ロンドンナショナルギャラリー展 ドガのバレエシリーズは好きだけど「バレエの踊り子」はピンとこず。モネの睡蓮は何枚も見たけど「睡蓮の池」はトップクラスに好きかも。お目当てのフェルメール「ヴァージナルの前に座る若い女性」は晩年の作品だそうだけど、かなり俗っぽい感じで興味深い🤔
— maru 𓆸 (@maru_a_gogo) October 3, 2020
エドガー・ドガ「バレエの踊り子」
ドガ(Wikipedia)はバレエダンサーを多く描いた画家。当ブログのタイトルであるetoileはドガの「エトワール」からいただいた。バレエシリーズが出品されたら必ず見ている。そういうわけで、お目当ての一つだったけど、今回はあまりグッとこなかったかな。何故だろう🤔 色合いとかかな?
クロード・モネ「睡蓮の池」
モネ(Wikipedia)といえばの睡蓮。パリのオランジュリーも行ったし、かなりの点数の睡蓮を見ている方だと思う。でも、これが一番好きかもというくらい素晴らしかった✨ジヴェルニーの庭に作った日本の橋などのディテールが割としっかり目に描かれているし、なによりキラキラした夏の光が感じられて幸せな気持ちになる。
ヨハネス・フェルメール「ヴァージナルの前に座る若い女性」
こちらも今回のお目当ての一つ。作品鑑賞コンプリートを目指しているフェルメール(Wikipedia)晩年の作品と言われている。左端に家具などを配置し、そこに向かって人物を描く構図はフェルメールの特徴だけど、差し込む光を表現していた窓は閉ざされているし、どうやら夜らしい? 背景に描かれているのはディルク・ファン・バビューレン(Wikipedia)の「取り持ち女」
ディルク・ファン・バビューレン「取り持ち女」
(今回展示なし)
この絵が背景に描かれているということは、この女性が娼婦であることを示唆しているということ? 古来から人は絵画にいろいろな意味合いを込めて示唆してきたし、特にフランドル派の絵画にはそれが多い気する。フェルメール作品にも見られるし、取り持ち女自体を描いた作品もある(鑑賞時の記事はコチラ)けれど、この構図の若い女性を娼婦を匂わせて描くというのは珍しい気がする。なかなか興味深かった。
今作で全35作品中22作品鑑賞済み フェルメール作品鑑賞記録はコチラ
#ロンドンナショナルギャラリー展 そして今回の目玉ゴッホの「ひまわり」がスゴイ!様々な黄色を重ねたひまわりの立体感と生命力。ゴーガンとの共同生活に期待に胸躍らせるゴッホの思いが伝わってきて切ない😢これは本当に見て良かった!
— maru 𓆸 (@maru_a_gogo) October 3, 2020
フィンセント・ファン・ゴッホ「ひまわり」
そして、今回の目玉ゴッホ(Wikipedia)の「ひまわり」は一番最後、展示スペースに1点のみの特別扱い。でも、本当にその価値あり! ゴッホは特別好きな画家ではないけれど、やはり作品には惹かれてしまう。その壮絶で強烈な生涯ゆえかもしれない。今作はゴーガン(Wikipedia)との共同生活に思いをはせ、彼の寝室を飾ろうと描いた7枚のうちの1つで、うちサインをした2枚のうちの1つでもある。
そもそもゴーガンとゴッホとの出会いは、ある展覧会に出品していたゴッホの切り花の「ひまわり」をゴーガンが気に入り、自分の作品と交換して欲しいと申し出たのが始まりなのだそう。弟テオのサラリー目当てにしぶしぶやって来たという話もあるけど、画家としてのゴッホの才能を見抜いていたのね。
ゴーガンは今作を「フィンセントの作風を本質的に表した完璧な一枚」と絶賛したのだそう。ゴーガンと同じ目線で語るなどおこがましいし、もちろんゴーガンが感じたことが分かるはずもないけれど、これは本当に美しい作品だった。黄色が本当に鮮やかで、キラキラと輝いている✨
ともすればパワーが強過ぎて圧倒されてしまうゴッホの作品だけど、今作はそのパワーがとても温かく感じた。きっとゴッホは今作を描いている時、とても幸せだったのだと思う。コロナ禍でガマンすることが多いけど、力をもらえた。
#ロンドンナショナルギャラリー展 61点と少なめで、大きな作品が多いので見やすい。日時指定での鑑賞なので、思ったよりは混んでたけど、通常開催だったら3倍くらい混んでたのではないかな?🤔ナショナルギャラリーとしても力を入れた企画展だったのではないかというくらい、素晴らしかった✨
— maru 𓆸 (@maru_a_gogo) October 3, 2020
国立西洋美術館の展示スペースはそんなに広くない。61点と少な目だけど大きな作品が多いからという面もある。人数制限しているけれど、思ったよりも混んでいたので、適度に距離を保って見たけれど、作品が大きいので見やすかった。全ての作品の状態が良く、ムリーリョの「幼い洗礼者聖ヨハネ」とか、エル・グレコとか、どれも素晴らしい作品ばかりだった。
とにかく、ロンドン・ナショナル・ギャラリーとしても初の試みなわけだから、今後こんなに貸出してくれるか分からない。そういう意味でもとても貴重な機会。とにかく「ひまわり」見るだけでも絶対行くべし! 毎回書いてるけど、見れる機会があるなら絶対に本物を見た方がいい!
#ロンドンナショナルギャラリー展 お土産はポスター2種。グッとこなかった割に踊り子買ってた😅物販は入場規制してたけど、ちょっと密だったかも🥴後から缶バッチの存在を知りちょっと後悔😢 pic.twitter.com/OQ8GUL1por
物販コーナーは狭めなこともあるけど、入場制限してるけど結構密だった💦 とりあえず、美術展見に行ったら必ず買うことにしているポストカード2種類買って終了。レジ待ちしてたらユニオンジャック柄の缶バッチとかあって、ちょっと欲しかったけど今回はこれでOK。
🎨ロンドン・ナショナル・ギャラリー展:2020年6月18日ー10月18日@国立西洋美術館