【art】「特別展 空也上人と六波羅蜜寺」鑑賞 @ 国立東京博物館 本館 特別5室
空也上人没後1050年を記念した企画展。重要文化財 空也上人立像を始めとした、ゆかりの六波羅蜜寺の仏像などを展示。これは絶対見たいと思ってた! まさかの平日は17:00までの夜間開館なしで、閉幕ギリギリの鑑賞になってしまった😢
今回も感想をツイートしておいたので、それに補足する感じで記事として残しておく。
#空也上人と六波羅蜜寺展 見てきた!大満足〜 日時指定の最終回17:30〜で鑑賞。特別5室のみの展示ということもあってか結構混んでた😵💫でもまぁ展示数が少ないので、そんなにストレスになることはない。が!さすがに空也上人立像は人だかりで密が気になったりも🫠
— maru 𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣 (@maru_a_gogo) May 6, 2022
国立東京博物館の本館特別5室での展示。仏像を中心とした展示などはここで公開されることが多く、1室で規模も小さいので見やすい。
のだけど! 会期末ということもあってか混んでた💦
まぁ、コロナ前ではこの程度は普通という感じでもあるのだけど、空也上人前には人だかりが出来てて密が気になったりもしたかも😅
#空也上人と六波羅蜜寺展 空也上人が寄付を募り秘仏十一面観音立像と共に六波羅蜜寺の元となる西光寺に安置した四天王像(増長天は鎌倉時代)が圧巻!ズッシリ重量感。運慶作の地蔵菩薩坐像が美しかった✨清々しいお顔。
— maru 𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣 (@maru_a_gogo) May 6, 2022
今展の公式サイトや説明表示などによると、六波羅は鎌倉時代には六波羅探題(Wikipedia)が置かれたことでも有名だけど、そもそもは埋葬地であった鳥辺野が近く、あの世とこの世の境界線と考えられていた土地で、平氏の邸宅が170も建っていたらしい。
951年に流行り病が蔓延したことにより、空也上人が貴族から庶民まで広く寄付を集めて、金色一条(秘仏十一面観音)、六尺梵天、帝釈天、四天王を祀り、西光寺を創建したことに始まる。
持国天立像
重要文化財の薬師如来坐像と並んで展示されている四天王立像。増長天のみ鎌倉時代の復元だけど、残り3体は空也上人の創建時に作られたもの。平安時代の作にしては劇画タッチな気がする。邪鬼は踏んでおらず、全体的にズッシリした印象。中国風の鎧もカッコイイ。
運慶「地蔵菩薩坐像」
運慶作と言われる「地蔵菩薩坐像」 衣の表現が運慶っぽいそうで、同じく運慶作の願成就院の仏像に似ているとのこと。願成就院は是非行ってみたい!
運慶(Wikipedia)といえば躍動感あふれる作品というイメージだったので、この静かなお姿は意外ではあったのだけど、やはり今にも動き出しそうな雰囲気は運慶ならでわという気もする。
#空也上人と六波羅蜜寺展 空也上人立像は思ったより小さい。でもまるで生きているかのようなリアルさ。口から6体も阿弥陀仏を出しているにも関わらずリアル!寺では前面のみしか見れないが360度鑑賞可能!背後に回るとかなりの前傾姿勢であることが分かるますますリアルでビックリ🥺
— maru 𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣 (@maru_a_gogo) May 6, 2022
康勝「空也上人立像」
空也上人(Wikipedia)は浄土宗の先駆者で、ひたすら「南無阿弥陀仏」と唱える称名念仏を、日本で初めて実施した人物と言われているのだそう。醍醐天皇(Wikipedia)のご落胤という噂もあったようだけれど、ご本人は生い立ちについては一切語らなかったらしい。
この像は運慶の四男康勝(Wikipedia)の作で、口から6体の阿弥陀仏が出ているのが最大の特徴。これは空也上人が「南無阿弥陀仏」と唱えると、声が阿弥陀如来の姿になったという伝承を表したもの。
康勝がこの像を作った経緯が分からないのだけど、とにかく空也上人の像を作るにあたり、この伝承をなんとか形にしたいと思ったわけだよね。その気持ちはとっても分かる。分かるけど難しいよね。なので何度も折れているらしい😅
お釈迦様は偶像崇拝を禁じたけれど、今ほど識字率の高くなかった時代に、"南無阿弥陀仏を唱えること"の意味を、これほど分かりやすく有無を言わせず理解させる方法は他にないと思う。
六波羅蜜寺では正面からしか見られないそうだけれど、今展ではガラスケース越しとはいえ360度鑑賞可能。後ろに回ると思った以上に前傾姿勢であることが分かる。
空也上人が生きたのは平安時代で、康勝がこの像を作ったのは鎌倉時代。当然、ご本人に会ったことはなく、お上人様がどのようなお姿だったのかは知らずに作っているわけだよね。だけど、もうこの像が空也上人そのものだとしか思えない。
とてもリアルなのに生々しくない。鉦を叩いて念仏を唱えながら歩いている姿は、力強さよりも軽さを感じる。すでにお上人様が悟りの境地に達しているというか、人ではないような・・・ 上手く言えないけど。
これは本当に素晴らしい。康勝の作品を見たことはなかったと思うけれど、これは大傑作だと思う。本当にありがたいお姿🙏
#空也上人と六波羅蜜寺展 平安仏から運慶作まで点数は少ないけど、見どころ満載の素晴らしい企画展。楽しかった🥺
— maru 𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣 (@maru_a_gogo) May 6, 2022
お土産はポストカードとラングドゥシャ
あとミュージアムショップ入口にこの方いらした😍 pic.twitter.com/itZYi7efYY
コラボグッズもいろいろあったけれど、物販スペースもかなり混んでてよく見えない💦 なんとかポストカードをゲット。そして何故かラングドゥシャも購入。
展示リストとしては17点と決して多くはないけれど、空也上人が収めた四天王立像から円空物まで、全てが見応えのある素晴らしい企画展だった。ホントに見れて良かった!
特別展 空也上人と六波羅蜜寺:2022年3月1日ー5月8日 @東京国立博物館 本館 特別5室
ミュージアムショップの入口で発見! 東博のキャラクター トーハクくん。ハニワだね😅
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