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【art】「三菱創業150周年記念 三菱の至宝展」鑑賞@三菱一号館美術館

2021-07-23 01:18:51 | art

【art】「三菱創業150周年記念 三菱の至宝展」鑑賞@三菱一号館美術館

 

 

三菱創業150周年を記念して、岩崎彌太郎から4代が集めた美術品の数々を展示。なんと国宝12点! これは見たいと思っていた。三菱一号館美術館では、毎月第二水曜日の17:00以降限定のマジックアワーチケットを購入すると1,200円で鑑賞できてお得。今回もコチラを購入して鑑賞。

 

いつものように感想をTweetしておいたので、それに追記する形で感想記事として残しておく😌

 

 

 

前述どおりマジックアワーチケットで鑑賞。こちらも日時指定が適用されているので、17:30~18:00入場の枠を予約。17:40頃入場したけど、あまり混んでいない。いわゆる鑑賞待ちの列などは出来ていなくてストレスなく見れた。そして、超絶スゴイお宝ばかり!

 

三菱財閥創業者の岩崎彌太郎(Wikipedia)、岩崎彌之介(Wikipedia)、岩崎久彌(Wikipedia)、岩崎小彌太(Wikipedia)の4代が集めた美術品の数々を展示。三菱一号館美術館、彌之介が創業した静嘉堂文庫美術館、久彌が創業した東洋文庫ミュージアムなどから出品。それぞれのスゴイお宝が集結している。

 

 

唐物茄子茶入 付藻茄子

 

いきなりのお宝登場でビックリ! この付藻茄子は足利義満(Wikipedia)が愛蔵していたと言われている茶入。どういういきさつかは不明だけれど松永久秀(Wikipedia)の所有となり、織田信長(Wikipedia)に献上され、豊臣秀吉(Wikipedia)が所持、そして大坂夏の陣(Wikipedia)で罹災してしまう。しかし、徳川家康(Wikipedia)の命を受けた藤重藤元・藤巖(コトバンク)父子により探し出されて修復されたというエピソードだけでもビックリなお宝。登場人物が凄すぎる!

 

画像では茶色く見えているけれど、実際は赤みががかっている。コロンとした形が美しい。茶入れなので手の中に納まってしまうくらいの大きさだけど、その凛とした佇まいは存在感抜群。これは素晴らしい✨

 

 

俵屋宗達 「澪標図」(「源氏物語関屋澪標図屏風」)

 

俵屋宗達(Wikipedia)の「澪標図」は「関屋図」と対で「源氏物語関屋澪標図屏風」となっており、今回はそれぞれを前期後期と分けて展示。彌之助が醍醐寺を支援したことをきっかけに入手。

 

タイトル通り「澪標図」の一場面を描いている。須磨に流された光源氏と結ばれた明石の上は、2人の娘である明石の姫君を連れて住吉詣に出かけるが、光源氏一行と鉢合わせてしまう。そのあまりの威光に気おされてしまい、住吉詣でを諦めて帰る場面。

 

俵屋宗達の作品もそれなりに見てきたけれど、「風神雷神図屏風」など後の琳派(Wikipedia)につながるグラフィックデザイン的な作品が多かった。こういう作品も描いていたのね😳 人物の描写など興味深かった。

 

左端の太鼓橋の急角度もスゴイのだけど、波打ち際の曲線の感じが宗達に私淑した尾形光琳(Wikipedia)の「紅梅図屏風」の中央に描かれた川曲線に似ているような気がして気になった。とはいえ、現代と違いそう簡単に作品を直接目にする機会はなかったと思うので、偶然かもしれないけれど🤔 

 



 

 

橋本雅邦「龍虎図屏風」

 

宗達の並びにあったのが橋本雅邦(Wikipedia)の「龍虎図屏風」 橋本雅邦の作品て見たことあったかな? あったとしても記憶にない。宗達に比べれば時代が全然新しいこともあり、さすがに色彩が鮮やか。資金援助により描かれたということで、絵具なども良いものが使えたのかもしれない。第4回内国勧業博覧会出品。

 

龍の表情も素晴らしいのだけど、虎の迫力がスゴイ! 画面中央で右隻の龍に挑むかのような表情。画像だと平面的だけれど、屏風なので凹凸になっているわけで、それが立体感を生んでいる。これは素晴らしい

 

 

十二神将 亥神

 

仏像好きとしては十二神将の展示も気になった! この十二神将はもとは浄瑠璃寺(Wikipedia)の薬師如来坐像の眷属だったのだそう。どういう経緯でかは不明だけれど、この十二神将を岩崎家が7体、東京国立博物館が5体所有しているのだそう。今回は前期後期それぞれ3体ずつを展示。

 

運慶(Wikipedia)の息子たち、もしくは慶派(Wikipedia)の作と言われているそうだけれど、たしかに慶派が得意とする動きのある描写で、ちょっとコミカルでもある。これはなかなか良い作品。

 

 

 

日本美術だけでなく海外のお宝もスゴイ! 絵画などの美術品よりも書物や地図などがメイン。興味深かったのはメルカトル図法でおなじみゲラルドゥス・メルカトル(Wikipedia)の「北極図」 単独で北極を描いた最古の地図だそうで、実在しないフリースランド島も描かれている。

 

 

曜変天目「稲葉天目」

 

曜変天目(Wikipedia)というのは天目茶碗(Wikipedia)の内で最高峰と呼ばれているものだそうで、福建省の建窯(コトバンク)で焼かれた黒釉碗。茶碗の内側の斑点の周りに青や虹彩があるものを言うのだそう。

 

完全な形で残っているのは世界で3点しかなく、全て日本にある。この曜変天目は「稲葉天目」と呼ばれており、由来としては徳川家に伝わり、徳川家光(Wikipedia)が春日局(Wikipedia)に下賜し、淀藩(Wikipedia)稲葉家に伝わったことから、この名前で呼ばれており、3点の中でも最高と言われているとのこと。

 

小さなスペースではあるけれど、この1点のみの展示でガードマンさんが待機していた。お宝ぞろいの中でも別格。茶碗なので小さいのだけど、引き込まれてしまいそうな無限の広がりを感じる。宇宙的というかブラックホール的な感じ。これはスゴイ!

 

一説によると中国では不吉とされていたため割られてしまい残っていないのではないかと言われているそうだけれど、気持ちも分からなくもない。魅入られてしまうという感じ。

 

三菱センター デジタルギャラリーでデジタルコンテンツとして常時公開されているそうだけれど、こういう作品は絶対に生で見るべき! デジタル技術が向上して、肉眼では見れない部分が見れたり、ネット上で公開されていれば自分のタイミングで閲覧可能なのは映像の利点ではあるけれど、やっぱり生の迫力にはかなわない。

 

 

「おかめの面」

 

「おかめの面」

 

「おかめの面」

 

No.48の「おかめの面」は撮影OK。かなり大きなお面で喜んで3枚も撮ってみたけど、これ結構カメラロールの中でも異彩を放っていてビックリする😅 笑っている形の目なのに笑っていない。結構怖い😱

 

 

 

 

フラッシュ撮影すると・・・📸

 

「稲葉天目」の模様が映る仕組み

 

 

 

Tweetにもあるとおり、三菱一号館美術館はそんなに広くないし、点数もそこまで多くないので、17:40頃に会場入りして、物販買い終わった時点で19:20にはなってなかったので、2時間まではかかってないかな。でも、これはじっくり見ちゃうお宝ばかりの企画展。

 

美術展の記事には毎回書いてるけど、見れる機会があるなら絶対に本物を見るべき! 機会があれば是非!!

 

🎨三菱創業150周年記念 三菱の至宝展:2021年6月30日ー9月12日 @三菱一号館美術館

三菱創業150周年記念 三菱の至宝展


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