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【art】「聖徳太子1400年遠忌記念 特別展 聖徳太子と法隆寺」東京国立博物館平成館

2021-07-26 00:34:50 | art

【art】「聖徳太子1400年遠忌記念 特別展 聖徳太子と法隆寺」東京国立博物館平成館

 

 

聖徳太子1400年遠忌を記念して、奈良国立博物館と東京国立博物館で開催。先行して開催された奈良会場が終了、満を持しての東京会場が開催された。これは是非見たいと思っていた。

 

 

 

Tweetにもある通りこの日は盛りだくさん。混雑具合などを考えると土日祝日は避けて会社帰りに夜間鑑賞したいところなのだけど、緊急事態宣言下ということもあり夜間開館はしていない。ならばということで、同じく見たいと思っていた「特別展 国宝 聖林寺十一面観音」と併せて見ようと計画!

 

 

どちらも日時指定での入場だけど、法隆寺展の方が枠設定が30分刻みと細かいので、先にコチラを鑑賞することにして、9:30-10:00入場のチケット、聖林寺展は12:00-14:00入場のチケットを購入。

 

そして、以前チラシを貰って気になっていたミュージアムシアターでの「法隆寺 国宝 金堂 聖徳太子のこころ」を鑑賞できないかと調べてみたところ、12:00の回を見てから聖林寺展を見ると時間を有効に使えそう。こちらは当日窓口での購入になるので、平成館に向かう前に購入。

 

 

 

 

国宝 牙笏

 

「国宝 牙笏」は官人が公式行事の際に持ったもの。素材などに決まりがあったようで六位以上は牙笏、五位以下は木笏と決まりがあったのだそう。これは牙笏なので六位以上の官人が所持していたことになり、聖徳太子(Wikipedia)が持っていた可能性があるとのこと。絵などで見たことはあったけど、実物を見るのは初めて。思ったより厚みがあったのは意外だった。

 

如来および両脇侍

 

法隆寺献納宝物館所蔵の「如来および両脇侍」は朝鮮半島から伝わったとされているけれど、両脇侍は日本製なのではないかと考えられているのだそう。三尊が並ぶこの形は"一光三尊像"(コトバンク)というそうで、百済(Wikipedia)で流行したのだそう。以前何かの番組で法隆寺献納宝物館を取材した際、この「如来および両脇侍」が紹介されていた。解説の方によると善光寺の御本尊も同じ形式であり、おそらくこの像に似ているのではないかとのこと。善光寺は絶対秘仏なので、この像が見れるの大変貴重。

 

 

聖徳太子坐像

 

今展の目玉である「聖徳太子坐像」は第一会場の最後の展示室にある。遠忌五百年忌に作られ聖霊院に安置されている。平安時代の作だそうだけれど、眼光鋭い表情も豊かで驚く。かなり大きな鼻は、鼻の穴の辺りに横に溝のようなものが入っていて、それが何故なのか分からず🤔

 

普賢菩薩立像

 

伝六観音ということで「観音菩薩立像」「勢至菩薩立像」「文殊菩薩立像」「普賢菩薩立像」「日光菩薩立像」「月光菩薩立像」の6体が展示。全て飛鳥時代の作で大きさもほぼ同じ。飛鳥時代の仏像は夢違観音のような丸顔の印象があったのだけど、この方たちは細面で優しい顔立ちが女性的。フィギュアスケートの今井遥ちゃんに似た美しいお顔立ち。特にこの「普賢菩薩」が良かった。

 

 

 

薬師如来坐像

 

今回の目玉の一つである「薬師如来坐像」 普段は金堂に安置されてる。法隆寺では金堂内部には入れず、正面の小さな入口から覗く感じで鑑賞したと思う。なので当然距離があってこの近さで見ることはできない。今回は台座と別展示となっているので、台座を降りた形での展示。ご本尊の釈迦三尊像に似ているけれど、少しふっくらとした輪郭。これも鞍作止利(Wikipedia)の作なのかな?

 

実は第一会場含めかなりの数の仏像が展示されているのだけど、後頭部にフックというか穴のあるでっぱりのようなものが付いているのが気になっていた。この方の背面を見て謎が解けた! そのフック部分を光背の穴に通して、閂的なもので止めて光背を付けているらしい。そんなの常識なのかもしれないけど😅 個人的にスッキリ!

 

 

四天王立像 広目天

 

四天王立像 多聞天

 

四天王立像も金堂に安置されているため、普段はこの近さで見ることは出来ない。現存する日本最古の四天王(Wikipedia)。とても良く似ているけれど、それぞれの光背に作者が書かれており、それによると作者は別らしい。漢字が出てこないので書けない💦

 

四天王といえば軍服?姿で迫力のある表情で表されることが多いのだけど、この方たちは衣装含め学者のような佇まい。でも広目天の衣の裾がわずかに上がっているところに、後の躍動感ある造作につながったりするのかも?🤔 

 

四天王といえば邪鬼(Wikipedia)なのだけど、この邪鬼の造形も興味深い。後世では踏みつけられて苦しんでいる姿で表現されているけれど、この邪鬼はすすんで乗せている感じ。とっても乗りやすいテーブルというか踏み台のような形。でもしっかり装飾がされているし、後ろに回ってみたら衣の下にしっかりお尻も作られていたし、横から覗くと胸や腹もしっかり作り込まれている。この邪鬼はとても好き。

 

 

前述したとおりミュージアムシアターのチケット購入しに行ったりしたので、会場入りしたのが9:50頃。特に並んだり入場規制などもなし。混雑緩和のため90分を目安に見て欲しいという看板はあったものの、特段声掛けのようなものがあるわけではない。

 

ある程度の混雑は予想していたけれど、朝一の回だったし思ったより混んでいなかったかも。とはいえ、既に展示スペースの前には列状になっていて、書などの細かい展示品では立ち止まって見る人もおり、少し列が詰まったりもしていた。混んでいる時は空いている展示から先に見たりして工夫をすればいいし、ストレスを感じることはなかった。

 

音声ガイドは使わず、メモを取りながらしっかり見て2時間はかからなかった印象。物販は第一会場から第二会場へ移る途中でチェックして購入したので、その時点ではそんなに混んでなかったので、こちらもノンストレス。

 

前期後期で入替ありだけど、この記事で感想を書いた展示品で前期のみのは「牙笏」だけだと思う。興味は人それぞれだと思うけれど、仏像好きの自分としては第二会場ラストの仏像一挙展示は垂涎もの。次のスケジュールがあるのにギリギリまで見てしまった。とても良い企画展だった。

 

🎨聖徳太子1400年遠忌記念 特別展 聖徳太子と法隆寺:2021年7月13日ー9月5日 @東京国立博物館平成館

聖徳太子1400年遠忌記念 特別展 聖徳太子と法隆寺

 

そして「 聖徳太子1400年遠忌記念 特別展 聖徳太子と法隆寺」鑑賞後、絶対見て欲しいのがコチラ

 

平成館は入口入ると中央にエスカレーターがあり2階が展示室になっている。そのエスカレーターに向かって右脇の展示スペースでは、いつも企画展と関連した映像が公開されている。今回ここの展示がスゴイ!

 

百済観音

 

救世観音

 

「百済観音」(Wikipedia)と秘仏「救世観音」(Wikipedia)という法隆寺2大スターが8Kで登場! 等身大から始まりアップで360度写し出す。左が「救世観音」右が「百済観音」で、同じアングルを同時再生するのが圧巻! 3分程度の映像だけど、それぞれしっかり見てたら時間ギリギリで、ミュージアムシアターまで走ることに💦💦 でも、見てよかった!

 


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